ハイスクールD×D 神器使いは静かに暮らしたい   作:ベロリンガRX

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ガンガン創作意欲が湧いてくる!書きたくて書きたくてしょうがない!!どんどん書きたい!!

正直こんなハイペースで書けるとは思わなんだ。


第十二話

ライザー・フェニックスとの戦いから数日が経過した。学校では、球技大会などが行われていたが、あいにくと僕はその日は休みだった。と言っても、その理由が我ながら非常に情けない理由というか、ストレイ・キャットに与えるキャットフードを買い忘れてしまったら、そのことに腹を立てたストレイ・キャットが家で大暴れ。家中めちゃくちゃで球技大会どころではなかった。ティアも掃除を手伝ってはくれるが、流石にあそこまで暴れられると、一人で片付けるのは難しいものだ。そんな訳で、結局僕は球技大会には出場することは無かったのだ。まぁ、どうせ出ても、真面目にやることは決してなかっただろうがね……

そして、久々に学校に、そして部室に足を運ぶと、何やら見知らぬ女が二人いる。そしてその一人が、アーシアに剣を突きつけているのだ。

 

「これは一体何の騒ぎかな?」

「おや?ここには悪魔しかいないと思っていたが、悪魔に魅了されてしまった哀れな人間もいるのだな」

「僕が哀れかはどうでもいいが、さっさとその剣を下ろしたらどうだい?これでも僕はアーシアの友人なんだ。目の前で友が傷つけられそうになっているところを見過ごせるほど、僕は人間が出来ていないんだ」

「勘違いするな。これは慈悲なのだ。悪魔に堕落しきってもなお神を捨てきれないという哀れな魔女に対する神の断罪だ。いくら罪深くとも、我らの神ならば救いの手を差し伸べてくださるはずだ」

「……ふぅ、コイツはなかなかどうして、かなりクレイジーな狂信者に出くわしてしまったらしいな。きっと今日の血液型占いは最下位だったのだろうな」

「ふん、悪魔に魅了されてしまっているお前に何を言っても無駄だろうな。そうだ、ならばついでだ。お前もここで神の名の下に断罪しよう」

「ほぉ、そんなちっぽけな剣なんかで、僕に挑もうっていうのかい?コイツはとんだお笑い草だぜ」

「吉良、気をつけろ!それはただの剣じゃない!聖剣エクスカリバーなんだ!」

「聖剣?あぁ、あのアーサー王が使ってたとかいう、あの聖剣か。なるほど、道理で皆が実にイヤそーな目でソレを見てる訳だ」

「随分余裕そうじゃないか。聖剣を目の前にしてそんな軽口をたたけるとは、よほど肝が据わっているらしいな」

「ふぅ……全く、いわゆる『やれやれだぜ』ってやつだな。なんなら今ここで自慢のエクスカリバーを爆弾に変えてやってもいいんだぞ?」

 

僕と聖剣使いの女が互いにらみ合いが続く。だが、その間に入ってくる人物が現れる。

 

「少し待ってくれよ吉影君、せっかくのエクスカリバーだぜ。持ち主がちょっとダサいけど、もったいないだろう?」

「露伴先生………いつから聞いてたんですか?」

「ん?大体吉影君が部屋に入った直後から聞き耳立ててたけど?」

 

露伴先生は相変わらずだ。まさかもったいないなんて理由で止められるなんて思わなかった。

 

「さて、君たちが誰か、なんてのは別に興味ないけど、君のその聖剣は実に興味深い。是非スケッチさせてくれないかい?あぁ、自己紹介が遅れたね。僕は岸辺露伴。職業は漫画家で、この学校で美術の臨時講師もやってるのさ」

「漫画か。生憎とそういった者は読んだことがないのだ」

「ふぅん……随分とつまらなそうな顔してるね。どうせ今までの経験もあまり面白いものはなさそうだね。それで、君たちは何のためにここに来たんだい?」

 

そういえばこいつらとは口論になってばかりでこいつらの用事を聞いていなかったな。というか、もう一人の黄色い髪の方もぼさっとしてないで止めるなりなんなりできなかったのだろうか?

 

「協会で管理されていたもう一つのエクスカリバーが奪われたのだ。奪った主な連中は『神の子を見張る者』の幹部、コカビエルだ」

「なるほど、読めたぞ。そいつらからエクスカリバーを取り返すから僕らには手を出すなって言いに来たんだろ。君らみたいなのが悪魔に頼み事なんかするわけないからねェ」

「そういうことだ。お前たちも、今回の事件に関わるなよ。イリナ、帰るぞ」

 

一方的に命令する形で女は話を終えた。そのまま帰ろうとドアノブに手をかけたその瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だが断る」

 

出た。露伴先生お得意の『だが断る』だ。相手の雰囲気からこうなるんじゃあないかと思っていたが案の定だった。

 

「なんだと貴様?断るだと?」

「フン、この岸辺露伴が最も好きな事のひとつは、自分で強いと思っているやつに『NO』と断ってやる事だ!それに僕は悪魔じゃなくて人間だからね!君らの言う事を聞く必要はないのさ!今回の事件……バッチリ僕の漫画のために取材させてもらうよ」

「ちょ、ちょっとあんた!そんなことのためにわざわざ危険を冒してまで今回の事件に関わるっていうの!?」

「考え直せ!たかが漫画なんかのために死んでしまったらどうする!!」

 

なっ、なんてことをしてくれるんだァ~!この女共はァァァァ!!

この女どもは揃いも揃って地雷を踏み抜く……いや、地雷原の真上でタップダンスを踊りやがった!!

例えるならば、孫悟空の目の前でクリリンを爆殺するフリーザ!

例えるならば、南光太郎のキングストーンを真っ二つにして宇宙空間に放り出したクライシス!!

例えるならば、無限の剣製を使う衛宮士郎に対するギルガメッシュ!!!

即ち……今、この二人は、いわゆる『死亡フラグ』というやつがいきり立っている状態なのだッ!!

 

「仕事なら漫画以外にも沢山ある!ただ絵を描くだけなら風景画でも人物画でも好きなものを描けばいい!だから死に急ぐような真似はよs「この岸辺露伴の漫画を侮辱するのかァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!」ひぅっ!」

 

オーノーだズラ。おめえらもうだめズラ。露伴先生の怒りを買ってしまったズラ。もう止められないズラ。

 

「僕の漫画を読まないのはいい!それは個人の勝手だ!だがッ!僕の漫画を侮辱するのだけは許さんッ!!それはこの岸辺露伴の人生の侮辱だ!『そんなこと』だとッ!?『たかが漫画』だとッ!?お前たちのような小娘どもに僕の人生を否定する権利はないッッ!!『漫画以外に仕事がある』だとッ!?『ただ絵を描くだけ』だとッ!?この岸辺露伴が金やちやほやされるために漫画を描いていると思っていたのかァーーーーッ!!僕は『読んでもらうため』に漫画を描いている!『読んでもらうため』ただそれだけのためだ!単純な理由だがそれ以外はどうでもいいのだ!そして僕は『読んでもらうため』毎日毎日『リアリティ』のある題材を探し続けている!そして今ッ!僕の目の前にある『聖剣エクスカリバー』をッ!『神の子を見張る者』をッ!『コカビエル』をッ!!最高の漫画のネタを目の前にして引き下がれるものかッ!!お前たちみたいな小娘どもにこの岸辺露伴を止めることが出来るものかッ!お前たちよりも先に奪われたエクスカリバーを取り返して嘲笑ってやろうじゃあないかッ!!行こうぜ!吉影君!!もうこいつらと話すことなんて何一つない!」

 

露伴先生はすっかり意気消沈、というか少し涙目になっている女を突き飛ばして荒っぽくドアを開いて出て行ってしまった。しかし、今回ばかりは仕方ない。露伴先生に対してのあの台詞は自身の存在理由の否定だ。彼女たちは『神は死んだ』と言われれば怒るだろう。それと同じなのだ。とにかく、僕は露伴先生の後を追い部室を後にした。

 

 

 

 

 

 

「あの、露伴先生。あんなこと言われて腹が立つのはわかりますが『あいつらよりも先にエクスカリバーを取り返す』なんて言ってよかったんですか?流石に僕と露伴先生の二人だけじゃあ難しいんじゃあないですか?」

「フン、僕は別に腹を立ててなんかいないよ。僕はそんなに心に小さい人間じゃあないからね。ただ、小娘どもよりも早く取り返して、小娘どもを悔しがらせてやるってもの面白そうだったからね」

 

面白そう。そうか、面白そうか。

面白いってのは、創作物では必要不可欠だよな、うん。

 

「で、僕と吉影君だけじゃあ難しいって話だけど、確かにそうだよね。だから、援軍を呼ぶのさ」

「援軍?オカルト研究部のメンバーですか?」

「いいや、今回は量より質さ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スピードワゴン財団に連絡を入れる」

 

 

 

「は?」

 

一瞬、思考が追いつかなかった。

スピードワゴン財団だって?そんなところに連絡してどうすると言うんだ?

 

「スピードワゴン財団には、悪魔の事、天使の事、堕天使の事、そして今回の事件の事を全てリークする。そうすればスピードワゴン財団も黙っちゃいられない。事件の解決、そして悪魔たちの調査に乗り出す筈さ」

「あっ……も、もしかして………その調査には……」

 

 

 

「ああ、十中八九『承太郎さん』が来るだろうさ」

「なるほど、こういった時に動くのなら承太郎さんほどの適任はスピードワゴン財団にはいないでしょうしね」

「よし、そうと決まれば吉影君!スピードワゴン財団には、君の方から連絡を入れておいてくれ!頼んだよ!」

 

露伴先生はそう言うと嵐のように立ち去っていった。

僕はとりあえずストレイ・キャットのキャットフードを買うために、カメユーマーケットに足を運ぶのだった。

 

 

TO BE CONTENUED……

 




露伴先生だが断る&激おこ回でした。

木場「出番」
吉良「待て」
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