ハイスクールD×D 神器使いは静かに暮らしたい 作:ベロリンガRX
「そういうのいいから本編書け」「実際の話とだいぶ変わってんぞ」「おマミ」
そういう人はもうしばらく備えよう。
ニンジャとは、平安時代の日本をカラテによって支配した半神的存在である。
しかし、ニンジャの真実は、日本の平安時代以前から始まっていたのだ。
聖書の神を守護する天使、神を裏切り堕天した堕天使、そして人間の心の闇を喰らう悪魔。
そう、彼らもまた、ニンジャだったのだ。古事記にもそう書いてある。
古のニンジャ戦争から月日は流れ、今現在、ニンジャの真実は歴史の影に消え去り、その事実を知る者は少ない。だが、ニンジャは絶滅してなどいない。
今宵もどこかで、ニンジャが闇夜を駆け抜けているのだろう。
【ここまでのあらすじ】
謎のニンジャ殺人鬼に両親を殺されたココウセイ、キラヨシカゲ。
彼自身も黄金めいた矢に貫かれて死の淵にあったそのとき、ヨシカゲの体中にある血中カラテが彼のニンジャソウルを呼び起こし、スタンド=ジツ「キラークイーン」を目覚めさせたのだ。
一命を取り留めたヨシカゲは、両親を殺したニンジャに復讐する事を誓い、彼の祖父であるカラテマスター、ワカイ老師と共に修行の日々を送るのだった。
月明かりとネオンの明かりが夜道をうっすらと照らす。キラヨシカゲは浮世めいた町並みをやや早歩きで進む。
普段ならばこんな夜中まで外出する事など滅多にない彼なのだが、今日はカメユー・スゴイヤスイマーケットで少しばかり夕食を買いに行っていた。普段ならばその程度の理由でこんな夜遅くまでかかることはまずありえないのだが、不運にもタイムセールの時間に遭遇してしまい、主婦たちの戦場にわざわざ関わる事もないだろう、ということでしばらく様子見をすることにしたのだ。
そう思っていたのだが、予想以上にタイムセールが長引き、こんな時間になってしまった。
「やれやれ……まさかこんなに時間がかかるとは……まぁ、面倒事は避けるに越したことは無いだろう」
ヨシカゲはため息をつき、少しだけ重い足取りで帰路につく。ネオンの明かりが見えなくなり、物静かな通学路を歩いていると、なにやら妙な匂いがする。ヨシカゲは顔をしかめながら、匂いの下をたどることにした。そして、そこでヨシカゲが見たものは……
そこには、体を何かで貫かれて血みどろで息も絶え絶えな男と、黒い烏めいた羽根を生やした男がニタニタと嘲笑っているツキジめいた光景が広がっているではないか。サツバツ!
そして羽根の男は手のひらをかざすと、次の瞬間、そこにはまばゆい光を放つ巨大な槍を持っているではないか!
そう、背中の羽根で宙を舞い、光の槍を使う彼こそ、ニンジャなのだ。コワイ!
「くそ……今日はなんてついてない日なんだ……ブッダファック」
どうにかこの場を脱出する術はないものか……そう考えていたヨシカゲだったが、烏ニンジャの鋭い両目がヨシカゲを捉えた。これではアンブッシュもままならない。ヨシカゲは仕方なく烏ニンジャの目の前に姿を現し、両手を合わせてオジギをする。
「ドーモ、ハジメマシテ、キラヨシカゲです」
ヨシカゲのアイサツに烏ニンジャも答える。
「ドーモ、キラヨシカゲ=サン、ハジメマシテ、ドーグシーナです」
ドーグシーナは、アイサツを終えると同時に光の槍をもう一本作り出した。
「ムッハハハハハハハ!運のない男だなキラヨシカゲ=サン!俺のヒサツ=ワザを受けてみろ!イヤーッ!」
ドーグシーナは二本の光の槍をヨシカゲに投げつけた。アブナイ!
しかし、次の瞬間。
「イヤーッ!」
ヨシカゲのカラテ・チョップが日本の光の槍を叩き落としたのだ!ワザマエ!
聡明な読者諸君ならばもうお気づきだろう。ニンジャと戦うヨシカゲもまた、ニンジャだったのだ!
「その程度では私のカラテを破ることなどできん」
「ほう、なかなかやるではないか。ならばこれならどうだ!」
そう言うとドーグシーナの手のひらに再び光の槍が現れる。しかし、おお、見よ!
ドーグシーナが作り出した光の槍は、先ほどの光の槍の三倍を超えるスゴイ級の大きさだったのだ!
「ムッハハハハハハ!今度こそこれで終わりだ!キラヨシカゲ=サン!」
そしてドーグシーナは今まさに、その巨大な光の槍を投擲しようとしている。
その時である。
ヒュン、と風の音が聞こえると、血中カラテを帯びた風がかまいたちめいてドーグシーナの腕は切り落とし、爆発四散した。
「グワーッ!」
切り落とされた腕の跡を抑えてもがき苦しむドーグシーナ。
「グワーッ!」
「その子に触れないでちょうだい」
ゴウランガ!突如現れた女。彼女のカラテ・マジックによる見事なアンブッシュだった。タツジン!
「ドーモ、ハジメマシテ、リアス・グレモリーです」
リアスはドーグシーナにアイサツをする。ドーグシーナも失った腕の痛みを堪えてリアスにアイサツを返した。
「ド、ドーモ、リアス・グレモリー=サン、ハジメマシテ、ドーグシーナです」
「ごきげんよう、堕ちた天使さん。この子にちょっかいを出すなら、容赦しないわ」
リアスは血だまりに倒れている男をかばうように立ちふさがる。
「……ふふっ。これはこれは。その者たちはそちらの眷属か。この街もそちらの縄張りというわけだな。まあいい。今日のことは詫びよう。だが、そちらの男は関係ないのではないかね?なかなかのカラテの使い手ではあるが、所詮は人間だろう」
「ふん、弱い犬ほどよく吠えるとはよく言ったものだな」
「なんだと?」
「私からすれば、お前を殺す事くらいベイビー・サブミッションだという事だ」
「たかが人間風情が調子に乗るなよ。あの程度の光の槍を弾き飛ばした程度でいきがりおって」
「犬は犬らしく、尻尾を巻いて逃げおおせるがいい。それとも、ここで私に殺されるか?ドーグシーナ=サン」
ヨシカゲはドーグシーナを挑発する。普段ならば、このような挑発には乗るはずもないだろう。しかし、ヨシカゲは人間であり、ドーグシーナは堕天使だった。この二人の種族の違い。そしてドーグシーナのプライドのせいで、挑発に乗ってしまったのである。
「そんなに死にたいのなら、殺してやるぞ!イヤーッ!!」
ドーグシーナは光の槍を高速で投擲する。ヨシカゲは体を少し捻ってそれを回避し、ニンジャ身体能力でドーグシーナをも超える上空に飛び上がった。しかし、足場の無い空中では、空を飛べないヨシカゲは格好の獲物なのだ。ウカツ!
「その状態では避けることなどできないだろう!キラヨシカゲ=サン!」
ドーグシーナは狂気めいた笑みを浮かべながら光の槍をヨシカゲに投擲する。
万事休すか。そう思われた次の瞬間。
「Wasshoi!」
ヨシカゲの背中から血中カラテとニンジャソウルの融合体とも言えるスタンド=ジツ『キラークイーン』が姿を現し、光の槍を掴んでドーグシーナに投げ返した。
「グワーッ!」
ドーグシーナはまさか自分が投げ光の槍を投げ返されるなどとは微塵も思っておらず、光の槍でその体を貫かれたのだ。
『注意は一秒、後遺症が死ぬまで』
平安時代に活躍した哲学剣士、ミヤモト・マサシの残したコトワザである。
そしてヨシカゲはドーグシーナが光の槍に貫かれたその瞬間に、自身の全体重を載せてドーグシーナめがけて落下していった。キヨミズ!
「イヤーッ!」「グワーッ!」
ヨシカゲの全体重を乗せて放ったカラテ・チョップはドーグシーナの羽根を根本から切り落とした!ワザマエ!これには堪らずドーグシーナは重力に身を任せて地面に落下していった。
「少しばかり体が軽くなったかい?ドーグシーナ=サン」
「グワーッ!」
「さて、そろそろ夕食の時間だから、終わりにしようか」
「グワーッ!」
「ドーグシーナ=サン、ハイクを詠め。カイシャクしてやる」
ドーグシーナはもはや冷静な判断が出来ず、ヤバレカバレに光の槍を投擲してきた。
「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」
「イヤーッ」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」
ヨシカゲはドーグシーナの光の槍をニンジャ反射神経で回避しつつ、スタンド=ジツ『キラークイーン』のスタンドカラテでドーグシーナを叩きのめした。
「イヤーッ!」「アバーッ!」
そしてついに、スタンドカラテがドーグシーナの心臓を捉えた。スタンド=ジツ『キラークイーン』はゆっくりと心臓を貫いた手を引き抜くと、その手の親指にあるスイッチめいたものをカチリと押し込んだ。
「サヨナラ!」
カブーム!
ドーグシーナはキラークイーンのスタンドカラテによって爆発四散した。
そこに残るのは、先程まで戦っていたヨシカゲと、人間でありながら超スゴイ級のカラテのワザマエを持つヨシカゲに驚きを隠せない様子のリアスだった。
ヨシカゲはまるで何事もなかったかのようにその場を立ち去ろうとする。しかし、リアスがヨシカゲに問いかける。
「ま、待って!あなたは一体何者なの?」
「私は、キラヨシカゲ。私の平穏を乱すものを殺す者だ」
ヨシカゲは振り向くこともなくそう答え、闇夜に消えていった。リアスは、ヨシカゲのニンジャソウルに後ろ髪を引かれながら、今にも絶命しそうな男の救助に向かうのだった。
しばらく書けてなかったけどこれでケジメ案件はないですよね?
なお、今回の話は本編とは一切、全く、まるで関係がない。いいね?