ハイスクールD×D 神器使いは静かに暮らしたい   作:ベロリンガRX

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今回はSIDEは使わなかったのです。
そろそろ原作なしではきつくなってきたのです。
実は原作知識がないのはハイスクールD×Dだけではないのです。
岸辺露伴は動かないは買ったのです。
ガンバライジング楽しいのです。
クウガのCPEX出たのです。
ライジングマイティカッコイイのです。


第六話

アーシアを教会に送ったその日。オカルト研究部に戻った兵藤は案の定リアスにこっぴどく叱られていた。まあ、誰かに手を差し伸べるという行為は簡単なようでいて、難しいものだ。それを難なく実行できるアイツは、アーシアと同じくとてもやさしい存在なのだろう。しかし・・・『友達になる』と心の中で思ったのなら、もう既に友達、か・・・兵藤も、アイツとよく似ている。

 

 

『オイ、僕はお前なんかと友人になった覚えはないぞ。ちょっと馴れ馴れしいんじゃあないか?ええ?』

『俺はもうお前のことダチだって思ってるぜ。一々聞く必要はねー、お前はもう俺のダチだ。ただそう思っただけだ』

 

 

「・・・やっぱり、似ているな・・・」

「ん?吉良、何か言ったか?」

「気のせいじゃあないか?そんな事よりそろそろ見えてきたぞ・・・ッ!!あの家・・・玄関が開きっぱなしになっているッ!!」

「あれ、本当だ。こんな夜中に物騒だな」

「そうじゃあない。ただ物騒なだけなら問題はないが・・・恐らく、何者かが侵入している可能性があるッ!」

「えっ、じゃあ今あの家に契約者以外のやつがいるかもしれないってことか!?」

「ああ・・・何者かは知らないが・・・とにかく、行って確かめるしかあるまい」

 

契約者の家に入り、奥へ進む。廊下を通り、奥の部屋に行き着いた。中からは物音も人の気配も無い。扉を開け足を踏み入れると、僕たちは驚愕した。人間が死んでいる。それもただ死んでいるだけじゃあない。死体が上下逆さまで壁に貼り付けられている。ズタズタに切り刻まれた体。ぶちまけられた臓物。その様子はまるで、見せしめに殺したと言わんばかりの光景だった。

 

「ウグッ・・・ゴボッ」

「・・・いくら悪魔といえども、こういうリアルな殺人現場は見慣れてないだろうから、仕方ないか・・・しかし、いつまでもダウンしている暇は無さそうだぞ。見ろ、あの壁に血で書かれている文字を」

「な、なんだ、これ・・・」

「『悪いことする人はおしおきよー』って、聖なるお方の言葉を借りたのさ」

 

僕の後方から男の声がする。振り向くと、そこには神父の格好をしている白髪の男がいた。

 

「んーんー。これはこれは、悪魔くんとゆかいなお友達ではあーりませんかー」

 

へらへらと笑う神父。そのふざけた態度が、あのクソッタレ野郎と重なって見えた。

 

「俺は神父♪少年神父~♪デビルな輩をぶった斬り~、ニヒルな俺が嘲笑う~♪おまえら、悪魔の首刎ねて~、俺はおまんま貰うのさ~♪」

「・・・随分とひどい歌じゃあないか、おまけに音痴だ。のど自慢なら自宅の風呂ででもやってるといいさ」

 

僕の皮肉を聞いてますます神父の口元が釣り上がる。コイツはマゾヒストか何かだろうか?

 

「俺のお名前はフリード・セルゼン。とある悪魔祓い組織に所属する末端でございますですよ。あ、別に俺が名乗ったからって、おまえさんたちは名乗らなくていいよ。俺の脳容量におまえらの名前なんざメモリしたくないから、止めてちょ。だいじょうぶ、すぐに死ねるから。俺がそうしてあげる。最初は痛いかもしれないけど、すぐに泣けるほど快感になるから。新たな扉を開こうZE!」

「コッチは覚えたくもないお前の名前を押し付けられた訳だが・・・これからお前の名前をゴミ箱から完全にデリートしなくちゃいけないからさっさとどこか地平線の彼方に消えてくれ。お前なんかの為に脳容量の内16バイトも使ってやらないといけないと思うと頭痛がしてくる。まぁ、お前の場合は名前に15バイト程で残りの1バイト程度しかお前の存在に使われてないみたいだがな」

「あーらららお元気ですねー悪魔側の人間のクセに。つーかね、悪魔と取り引きするなんて人間として最低レベル、クズ街道まっしぐらっスよ。その辺ご理解できませんかねぇ?無理?あーそうですか。クズの悪魔とおともだちですもんねぇ」

「お前、さっきからめちゃくちゃ言いやがって!人間が人間を殺すってのはどうなんだよ!」

「やめておけ。こんなサイコパスの言葉を耳に入れる必要はない。お前はただ『覚悟』をすればいい。戦う『覚悟』を持て。目の前にいる敵を認識しろ。“こいつの臭いを消してやるッ!”それくらいの『覚悟』をな・・・」

 

僕が兵藤を諭すと神父が懐から、刀身のない剣の柄と、拳銃を取り出した。神父が剣の柄をひと振りすると、柄だけの剣が、ビームサーベルのような光の刀身を作り出す。ジェダイ・・・いや、ダークサイド側だろう、奴なら。

 

「俺的におまえらがアレなんで、斬ってもいいですか?撃ってもいいですか?OKなんですね?了解です。いまからおまえらの心臓にこの光の刃を突き立てて、このカッコイイ銃でおまえらのドタマに必殺必中フォーリンラブしちゃいます!」

 

神父がその場から僕たちに向かって駆け出してきた。光の刀身で斬りかかってくるその瞬間。

 

「キラークイーン!防御しろッ!!」

 

神父の光の刀身が僕に振りかざされる前に、キラークイーンで防御する。

ガキィン!!

キラークイーンの左腕で刀身を受け止める。本当なら触れて爆弾に変えてやりたいところだが、情報がすくなすぎる。万一奴の刀身が防御出来なかった場合を考えて、手ではなく腕で防御したのだ。

 

「ワオ!一丁前に神器とか使いやがってるよコイツ!生意気じゃんか!悪魔のお仲間の分際でよォ!」

「うるさい黙れ。お前の声を聞いていると耳鳴りがする」

「ハイそ~ですか!でも黙りません!さあ死ね死ね悪魔!死ね悪魔!塵になって、宙に舞え!全部、俺様の悦楽のためにぃ!」

「このドグサレがあぁぁぁッ!!」

 

親父が銃口をこちらに向け、僕がキラークイーンで神父に殴りかかる。親父が引き金をひこうとしたその瞬間。

 

「やめてください!」

 

聞き覚えのある声。つい先日、僕と兵藤と友人関係になった彼女――アーシア・アルジェントが姿を現した。

 

「おんや、助手のアーシアちゃんじゃあーりませんか。どうしたの?結界は貼り終わったのかなかな?」

「! い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

アーシアが壁に打ち付けられた遺体を見て悲鳴をあげる。彼女は誰よりも優しい力を持っているが故に、こういう人の死に様に耐性がなかったのだろう。

 

「かわいい悲鳴ありがとうございます!そっか、アーシアちゃんはこの手の死体は初めてですかねぇ。なら、よーく、とくとご覧なさいな。悪魔くんに魅入られたダメ人間さんはそうやって死んでもらうのですよぉ。あ、それからこっちにいるダメ人間にも死んでもらわなきゃいけねーですなぁ」

「黙れと言っているだろう。お前の腐った口から汚染された息を吐き出すな。お前の全てがアーシアの教育上よろしくないんだ、彼女に気安く話しかけるんじゃあないぞ!」

「なになに?キミら知り合い?もしかしてそっちの悪魔くんとも?わーお。これは驚き大革命。悪魔とシスターとダメ人間の許されざる血みどろ三角関係とかそういうの?マジ?マジ?」

「――ッ。イッセーさんが・・・悪魔・・・?」

「ア、 アーシア・・・」

「うろたえるんじゃあない。お前たち、たかが種族の違い程度で自分の意思を変えるなんて思ってるんじゃあないだろうな?ええ?」

「ッ!ああ、そうだ!俺は悪魔だ!だからなんだ!俺とアーシアは友達だ!」

「アハハ!悪魔と人間は相容れません!特に教会関係者と悪魔ってのは天敵さ!それなのに友達だとか、そのジョークかなり大爆笑!」

 

ゲラゲラと笑い続けるドグサレ神父。しかし、今奴はこちらを警戒していない。

 

「おい、兵藤。僕が今から合図をしたら、アーシアのところまで走り抜けろ。何があっても絶対に止まるな」

「・・・わかった」

「オイオイさっきから俺様を無視して内緒話とかやめてちょー。それとも何?お前ら出来てんの?ホモなの?うっわクッセ!ホモクッセ!さらに悪魔ととか、もう手の施しようがねーですよ!」

 

まだ奴はこちらの意図に気づいていない。仕掛けるなら今しかない・・・1・・・2・・・3ッ!!

 

「今だッ!!走れッ!!!」

 

一秒経過。

僕の合図と共に兵藤が走り出す。神父が拳銃に手をかけた。僕はキラークイーンで真後ろにある柱に触れる。

二秒経過。

兵藤がアーシアの元に到達するまでわずか。神父が引き金に指をかける。僕の体を包み込むようにキラークイーンが防御体制に入る。

三秒経過ッ!

神父の拳銃から撃たれた光の弾丸が兵藤を捉える。兵藤は倒れ込みながらも止まらない。そして、僕はキラークイーンのスイッチを押すッ!!

 

「キラークイーン!第一の爆弾ッ!!」

 

ボガアァアン!!!

 

背中に凄まじい衝撃が走り、僕の体は眼前の神父めがけてブッ飛ぶ。神父が刀身をこちらに向けようとするがもう遅い。そのままブッ飛ばされる勢いにまかせて、ドグサレ神父にエルボーを喰らわせてやった。ドグサレ神父は鼻から鼻血を垂れ流しながらぶっ飛び、壁に激突。そのまま意識を失ったようだ。

 

「おい、吉良!大丈夫かよ!?」

「吉影さん、今すぐ治療を!」

「ああ、すまない・・・まぁ、傷ならアーシアがいるから問題は無いと思ったし、正面から敵の意表を突くならこれが一番効果的だっただけさ」

 

実際、これは僕が昔から良くやっていた技だ。最も、僕一人だと傷を癒すのに時間がかかるから、アイツが一緒じゃないところでは滅多に使わなかったがね・・・

そして、アーシアが僕の傷を直し終えた直後に床が青白く光りだし、見慣れた魔方陣が現れた。

 

「兵藤くん、吉良くん、助けに来たよ・・・まぁ、もう終わっちゃったみたいだけれどね」

「イッセー、ヨシカゲ、ゴメンなさいね。まさか、この依頼主のもとに『はぐれ悪魔祓い』の者が訪れるなんて計算外だったの」

「全く・・・おかげで僕たちはひどい目にあったよ。まぁ、過ぎたことをいつまでも引きずるほど僕は小さい人間じゃあないから気にしないけれども・・・」

「ところで部長。あそこでのされてる神父にちょっと“イタズラ”してきてもいいかしら?」

 

姫島がいい笑顔でリアスに問いかける。一々そんな魔力の無駄遣いにしかならない事をする必要なんかないっていうのに。

「少しだけよ?それが済んだらイッセーたちを連れて帰るから」

 

そして快く(?)了承するリアス。更に笑顔になる姫島。だが、現実というものは割と厳しめに出来ているらしい。

 

「!部長、この家に堕天使らしき者たちが複数近づいていますわ。このままでは、こちらが不利になります」

 

姫島が心底残念そうな顔をしている。そんなにストレス貯めてたのか?それは良くない。ストレスは肌荒れに、つまり『彼女』の美貌が損なわれてしまう可能性がある。まぁ、そんなことより、今ここに堕天使たちがやって来ているということは、おそらくアーシアが狙いなのだろう。

 

「・・・イッセーを回収しだい、本拠地へ帰還するわ。ジャンプの用意を」

「はい」

 

リアスの指示に従い、姫島が呪文を唱え始める。まぁ、解ってはいたが、人間である僕とアーシアは逃げれないようだ。

 

「部長!吉良を置いていくつもりなんですか!?」

「僕に構うな!お前は先に戻っていろ!!」

「でも吉良!」

「どの道僕はそいつじゃあ戻れない。それに、僕がここに残らなきゃ、誰がアーシアを、友人を守ってやるんだ?」

「吉良・・・お前・・・」

「まぁ、カッコつけたのはいいが、圧倒的に不利だ。一応僕も出来るだけ抵抗してみるが、恐らく失敗するだろう。だから・・・」

 

「その時は任せたぞ。“一誠”」

 

その言葉を最後に、一誠たちは部室へ転移していった。

 

 

 

 

「さて、堕天使さま方のお出ましって訳か・・・」

「随分と余裕そうね?人間のクセに、気に入らないわ」

「まぁ、そう言わないでくれ。見ての通り、僕は人間だ、命は惜しい。今回のことは誰にも言わないから見逃してくれるとありがたいんだが・・・」

「別に誰にも言わなくても、今ここでお前を消してしまえばオシマイよ」

「待ってください、レイナーレさま。吉影さんを今ここで殺すと言うのなら、私もこの場で自分の舌を噛み切ります」

 

アーシアの迫真の“演技”に堕天使たちの顔が歪む。本人の心にもない事を言わせてしまっているというのは正直心苦しいところがあるが、今は我慢するとしよう。

 

「そう・・・わかったわ。この男は殺さないであげる。良かったわね?この子のおかげで命拾い出来て。でも、このままあなたを放っておく訳にはいかないから、一緒に付いてきてもらうわよ」

 

良しッ!思惑通りッ!!あとはこのまま奴らのアジトまで人畜無害な人間を装いついて行き、隙を見てアーシアを・・・

 

「だから、しばらく眠っててもらうわね」

 

ゴンッ!!

 

「ガッ!!」

 

後頭部で鈍い音が響く。失敗した・・・最後の最後で抜かった・・・そう思いながら、僕の意識は闇に飲まれていった。

 




恐らく次回でVS堕天使編は終了するかと思います。
そして、どうやら彼がリアリティを求めて駒王学園にやってきそうです。
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