「阿良々木くんって確か彼女できたんだよね?あの、蟹の子で背の高い」
「ん?ああひたぎな。それがどうかしたのか?」
「あれだけ背の高さが違うと、立ちバックが大変そうだよね〜ハハハ」
「......余計なお世話だ。それに、僕とひたぎは清い関係と貫いているさ」
「へーそうなのかい。てっきり阿良々木くんのことだからエロ同人のようにヤりまくりかと思ってたよ。阿良々木ハーレムの中でね」
「ツッコミたい所はいくつかあるけれど忍野。ひとつだけ訂正するぞ。阿良々木ハーレムなんてものは存在しない。僕はひたぎ一筋だ」
「へー、もうすぐ子供ができるんだ。名前付けれられたら教えてね」
「今の会話の流れでどうしてそうなる!?それにまだ僕とひたぎは結婚すらしていないよ!」
「ハハハ。いつも元気がいいね阿良々木くんは。じゃあいつ結婚するんだい?互いにもう結婚してもいい年だろ?このまま結婚せずにいて自然消滅してしまう気かい?」
「......そ、それは」
「まあ君たちに限ってはそんなことなさそうだけれどね。阿良々木くん。彼女も相当な覚悟を決めているはずだよ。いつまでも待たせてないでいい加減自分の方からアプローチしてあげたらどうかな?」
「......それこそ本当に余計なお世話だ。忍野。お前に言われなくてもそうするつもりだよ」
「ハハ、そうかい。じゃあ後ろにいる彼女に声をかけてあげたらどうかな?さっきから殺気のようなものを向けてきているからね......困ったものだよ」
「あ......———すまん忍野。また今度な」
「ふ......いいよ。............———若さっていいねえ」
「よぉケロロ木。久しぶりだなあ」
「人の名前を地球を侵略しに来たケロン軍の軍曹みたいに呼ぶな。僕の名前は阿良々木だ。って、それは八九寺の芸風だろうが!それになんでこの町にいるんだ貝木!」
「おっとこれはすまない。噛みました。......八九寺?ああそうか、今あの町にいる神様だっけか?そうかこれはアイツの芸風なのか。ならばちゃんと借用書を書いておかなくてはな、もちろん、払う気などこれっぽっちもないがな。それと阿良々木。ここはあの町の隣町だ。だからあの町には一切踏み込んでなどいないし、ここでお前に出会ったのはただの偶然だ」
「違うわざとだ」
「噛みまみぎゅ......なぜアイツはわざわざ言いにくい言葉を噛まずに言えるんだ。それが不思議でならん。それと阿良々木。めんどくさいからって2つの話題の受け答えをまとめるんじゃない。そんな横着ばかりしていると碌な大人になれねぇぞ」
「貝木、それはお前だけには言われたくないセリフだ。カンペがあろうと関係ない」
「阿良々木。お前はバカなのか?なぜカンペとか言うんだ。これじゃ俺の名演技だ台無しじゃないか。第四の壁をぶち破っていいのはデッドプールだけっていうのは常識だろうが」
「一体それはいつ決まったんだ!しかも僕の前にはカンペがないぞ!ニヤついて親指立ててんじゃねぇよ監督!だから嫌だったんだ!神原が監督だって言うのは!」
「阿良々木。いくらお前がするがの世話をしてくれていたからって言っていいことと言ってはならないことがあるぞ」
「お前は今どの立場にいるんだよ!キャラがブレブレじゃないか!」
「うるせぇぞ阿良々木。もうガキじゃねぇんだからギャーギャー騒ぐな。舌を切り落とすぞ」
「カンペをガン見しながらセリフをガン無視してんじゃねえ!ああもうメチャクチャじゃないか!どうしてくれるんだ!」
「知らん。俺は俺のやりたいようにやっているだけだ。それにこの流れを生み出したの誰でもない。お前だぞ、阿良々木」
「それとな阿良々木。いや、読者。作者はこれ以上ネタがないらしい」