箱物語   作:SATO 1940

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阿忍羽戦八。リアルにもう11月近いのに蚊が飛んでる。

「お前さま、少し頼みがあるのじゃが」

「ん?どうした忍?」

「PLAY STATION 3を買ってくれんか」

「なんでそんな物を......DSはどうした?飽きたのか?」

「DSは飽きた。どうぶつの森もマリオもリズム天国もレイトン教授もやり尽くした」

「やり込み要素はやったのか?」

「借金は全額返済して狸の店も自宅も最大レベルにまで上げた。スターコインも全てとった、赤旗も全てとった。なんならセーブデータ3つ分全てそうじゃし、マリオに関していえばTAS動画をとっても良いくらいじゃ。それにリズムゲームは全てハイレベル、パーフェクトキャンペーンもミスなくクリアできるレベルじゃ——だから我が主様よ。PS3を買ってくれんか?」

「はぁ、分かったよ。でも新品は売ってないからな、中古になるぞ」

「それでいい!カセットは好きに選んでくれてかまわん——ではまたの我が主様よ」

 

 

「羽川と話せる!!!それだけで今日貝木と話すことも苦にならない!」

「あはは、私と会話するだけで敵である貝木さんとのお話も苦にならないって、もしかして阿良々木くんってそれだけ私のことが好きなのかな?」

「大好きだ!」

「初恋の人に振られたけれど初恋の人に別の意味であっても大好きって言われるのって結構嬉しいものなのね」

「ん?人に好意を示されることは嬉しいことだぞ?っていうか、羽川にも知らないことがあったのか!?」

「言ってるでしょ?『なんでも知らない、知っていることだけ』って。なんでも知っているお姉さんと違って私にも知らないことはいっぱいあるよ——まぁ、それを本当に知ったのは世界に飛び出た時だけれどね」

「本当に羽川にも知らないことがいっぱいあったんだな」

「うん、今も知らないことはあるよ?恋、とか」

「......」

「警察官になっても変態さんな阿良々木くんをどうやって更生させるのか。とかね」

 

 

「あら、こよみ。奇遇ね」

「ひたぎ、奇遇だな」

「今は何をしているの?パトロール?」

「ああパトロールの真っ最中」

「そう......ところで今夜、家のホットプレートを使って焼肉をしようと思うのだけれど——勤務が終わったら来るわよね?」

「焼肉か、いいね」

「待ってるわ——もちろんお父さんも」

 

 

「あ、小林さん」

「もしかしてもしかしなくても八九寺、それは僕のことを呼んでいるのか?」

「そんなわけないじゃないですか小林さん」

「この会話も年数が経って若干白けつつもあるが八九寺、僕の名前は阿良々木だ」

「失礼噛みました」

「違う、わざとだ」

「冷めました」

「この会話か!この流れに飽きが来たのか!」

「まさに飽き飽きさんという訳ですね」

「お前!過去の埃かぶったネタを引っ張り出して上手いこと言った風にするな!本当に飽きているみたいになるだろ!」

「いえ、実際のところ読者の皆さん達はどう思っているでしょうね?この一連の流れもそろそろ飽きてきた頃合いではないでしょうか?」

「そうは言ってもだな八九寺、コレは僕とお前の伝統芸能みたいなものじゃないか。それをそう簡単に無くしちまっても困るだろう?」

「たしかに、そうですね。では、ここは原作者様である西尾維新氏が私たちの新たなネタを扇物語で披露してくれることを神にでも祈っておきましょうよ」

「ここぞとばかりに自分に祈らせようとするな。神をそんな安売りするんじゃない」

「神を相手にお前呼ばわりする第一信者もどうかと思いますが」




2019年19月27日 19:17 タイトルに。を追加
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