選択した者のポケモン生活   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。そして書いていて後書きが後書きらしくないような感じがしてなりませんがお許しください。それでは本編へどうぞ。


第16話 退廃したショッピングモール

黒く巨体を誇る異形から逃げた自分達は近くにあった大きな建物へと逃げ込んだ。

 

紫蘭「はぁ‥はぁ‥ハクにリラ大丈夫か?」

 

ハク「イッブイ!」

 

リラ「えぇ何とか平気です」

 

紫蘭「そうか‥‥」

 

なら良かった。早くここからおさらばしないと命が幾つあっても足りないぜ。そういえばふと思う。村雨(カミツルギ)は異形の1体であるはずだ。それならばもしかしたらボールで捕獲できるのではと。村雨はモンスターボールに入った事からあの黒く巨体な異形もポケモンの一種であるという事になるはずだ。それにもしかしたら、

 

紫蘭「なぁリラ‥‥」

 

リラ「何でしょうか?」

 

紫蘭「あの黒い巨体の異形の言葉は分からないか?」

 

そう、リラはポケモンの声を聴くことの出来る力がある。それならばあの黒い異形が何を思って行動をしているのか分かるはずだ。するとリラは難しい顔をしだす。

 

リラ「何となくですが‥‥腹が減ったとしか‥‥後はご飯を見つけたとかぐらいしか」

 

つまり俺達は彼奴の食事という事か何か釈然としないな。だが行動しない訳にはいかない出来ることからやっていかないとな。まずはここから逃げることを最優先しないとな。

 

紫蘭「とりあえずこの世界から逃げるために裂け目を見つけようぜ」

 

リラ「それには賛成ですね」

 

ハク「イブイッブ!」

 

だが問題は裂け目がどこにあるのかだ。あの時は偶然にも見つけたが次は簡単に見つかるとは思わない方が良いだろう。それに、

 

 

異形「アァァァァァァァァ!!

 

外には黒く巨体で全てを食い散らかすあの異形がいるため無暗やたらに外には出れない。外に出たらバトルは避けれないし下手したら食われるがオチだ。

 

紫蘭「考えていても埒が明かないからなここを探索するぞ」

 

リラ「はい」

 

ハク「イブ!」

 

そうして逃げ込んだ建物を探索しだす。辺りを探索してあったのは無数の数年前に賞味期限切れを起こしている缶詰の山に退廃し寂れた幾つもの部屋そしてボロボロとなっている看板、見た感じからしてここは大きなショッピングモールのようだな。

 

リラ「数年前に賞味期限が切れている缶詰を見ると食べ物には期待できませんね」

 

紫蘭「あぁそれにこの淀んだ空気の中で食事とか体を壊しそうだ」

 

淀んだ空気に混じって変な匂いもするこんな場所で食事はしたくはない。食事をするのだったら村雨がいたあの枯山水のある風景そして綺麗な空気の中で食事をしたい。

 

リラ「ただもしかしたら缶詰なら食べれ……」

 

ハク「イブ!イブイ♪」

 

紫蘭「いや止めておけ保存状態がしっかりしているなら食べても問題ないがここは最悪だ下手したら食中毒になるぞ」

 

リラ「ですがカップラーメン以外の食べ物ですよ!このチャンスは無下にする訳には」

 

それには同感だな俺もカップラーメンには飽き飽きしている。仕方ないここは試してみるか。

 

紫蘭「貸せ」

 

リラ「えっえぇ‥‥何を?」

 

前に聞いたことがある。シュールストレミングという世界一臭い缶詰が放置され続けた結果、爆発物と同等という事で警察沙汰になり更には爆弾処理班が現場に入り撤去するのに尽力したとかいうニュースがあった。つまりこれも下手したら爆発するかもしれないという危険性がある。現に何年も放置されてきているにだから。そのためリラとハクから離れ地面に問題の缶詰を置いてゆっくりと蓋を少し開ける。

 

プシュッ!!

 

と、明らかに鳴ってはいけない音が鳴るが爆発の危険性はなさそうだな。一応は手で仰いで臭いを確認する。

 

リラ「どっどうでしょうか‥‥」

 

ハク「イッイブイ‥‥」

 

心配して声をかけてくるがもう遅い。

 

紫蘭「バクストレン!!!!?」

 

名状しがたく酷い刺激臭はまるでアンモニアと腐った牛乳を足したかのような刺激かつ悪臭のあるゴミの臭いを嗅いでいるみたいだ。恐らく永らくの酷い保存状態での放置で発酵して腐敗したのだろうか。本当にただ酷い匂いとしか言えない臭いだ。すぐさま離れ淀んでいるが空気を深く吸う。

 

紫蘭「うぇ!!」

 

気持ち悪いし頭がクラクラしてきた。爆発はしなかったが俺の鼻が爆発したぞ。

 

リラ「だっ大丈夫ですか!?」

 

紫蘭「あっあぁ‥‥これは食わない方が良いぞ」

 

鼻が痛いし気持ち悪い。どこぞのゲームの状況説明文に紫蘭は毒状態になったとか出てきそうだ。

 

紫蘭「うっうぇ!!」

 

リラ「紫蘭!‥‥仕方ありません休みましょう」

 

紫蘭「だがよ‥‥」

 

ハク「イブ!」

 

リラ「ハクちゃんの言う通りです紫蘭に何かあっても困ります」

 

ハクが怒った表情で見てくるしリラも真剣な顔で言ってくる。やれやれと思いながら頭を掻き、」

 

紫蘭「分かった‥‥少し横になるよ」

 

リラ「それが一番です」

 

ハク「イブイブ」

 

うんうんと頷いてきた。本当にハクは昔からこれだしリラもお節介焼きだしな。まぁそうした所で救われているんだけどな。

 

紫蘭「ならその言葉に甘えるぜ‥‥数分だけだからよ」

 

そう言い壁に背中を当てて座り目を瞑り少しだけ眠るのだった。そんな眠りについた時、紫蘭は夢をみていた。

 

? 「何で君は僕のためにそんことを!」

 

これは時々になって見る彼奴との唯一の親友だった奴との縁をたってしまった過去、

 

紫蘭「俺は許せなかったんだてめぇをバカにする奴が!俺のただ1人の親友として!」

 

?「だからってやって良いことがあるだろ!」 

 

紫蘭「それならどうしろってんだよ!」

 

?「話し合いとか!」

 

紫蘭「出来ると思ってんのかゴラァ!」

 

こいつは前々からお人好し過ぎて人からよくバカにされていた。それが俺からしたら許せなかったこいつの凄さを知らないくせしてバカにするやつが。

 

?「‥‥なら君のルールに従ってあげるタイマンをしよう僕が勝ったらもうこんな事をするな!」

 

?「良いぜその代わりこっちもやらせてもらうからなぁ!」

 

親友を守りたかった。だがそれがきっかけでそいつとは親友と呼べるような仲ではなくなり疎遠となった。それが今でも悔いとして残り続ける。

 

紫蘭「俺は‥‥ただお前と!」

 

過ぎ去った過去に憂いながら手を伸ばすがどんどん離れていく。

 

紫蘭「行くな頼むから行くな!!」

 

叫び止まれと言うが目の前からその光景は消え闇が広がった。

 

紫蘭「はっ!!」

 

目を覚まし改めて周りの景色を見る。そうか俺はたしか気分が悪くなって寝たんだっけ久々に嫌な夢を見たな。なんて思いふと思う。あれ俺はたしか壁によりかかって寝たよな。なのに何で横になってる何で頭の部分が暖かく弾力あるような枕がなんて思い上を向くとそこには、

 

リラ「すぅ‥‥すぅ‥‥」

 

リラがうつりうつりと寝こけていた。どうやらリラに膝枕してもらっていたみたいだ。しかし何でだろうかリラの顔が可愛いらしく‥‥

 

紫蘭「‥‥‥‥いやいや俺はノンケだからな?」

 

これを見ているであろう奴等に念を押して言っておかないと変なかけ算しだすからな。中学の時はもういない親友と俺とで腐女子共が変なかけ算するもんだからそれで悩まされたものだ。するとうつらうつらしているリラが目覚める。

 

リラ「あっ起きましたか?」

 

紫蘭「まず聞いていいか何故に膝枕なんだ?」

 

リラ「凄くうなされていたので‥‥それに僕が力添えできるのはこのくらいですからね」

 

紫蘭「そうか‥‥すまないな」

 

起き上がり首を回す。少し横になったらスッキリしたな。

 

リラ「もう大丈夫なんですか?」

 

紫蘭「あぁ‥‥だいぶなそれとリラお前は充分なくらいに力になってるよ‥‥俺とかハクだとかのポケモン達とかだと寂しかったしないでくれるだけでも心強いぞ?」

 

リラ「ふふっありがとうございます」

 

そういえばハクの姿が見えないな。キョロキョロと探していると、

 

リラ「ハクちゃんなら見回りしに行きましたよ」

 

紫蘭「見回り?」

 

リラ「はい紫蘭や私に危険がないようあの子はそういった事をしてくれているんですねそういえばこのポケモンの世界に来る以前もハクは時々、寝ないで窓の外を見ていたよな。それってもしかしたら他の連中の殴り込みされないように監視していたのか。

 

リラ「ハクちゃんと紫蘭は強い絆で結ばれているんですね」

 

紫蘭「まぁな俺とハクは昔からこれだからな♪」

 

と、言い笑っているその時だ。

 

異形「アァァァーーーーー!!」

 

先程の黒く巨体である異形の叫びがこだまし辺りが揺れだしたかと思うと震度4ぐらいの自身が起こる。

 

紫蘭「っ!!」

 

リラ「なっなんですか!」

 

突然の事で動揺してしまう。するとこの揺れのせいなのか上から瓦礫が降ってきた。

 

紫蘭「なっ!村雨!!」

 

リラをこちらへと引っ張り近づけすかさずにベルトの村雨が入っているボールを真上へと投げるとボールが開きそこから、

 

村雨「ヤーーー!!」

 

村雨が飛び出し落ちてくる瓦礫に向かって回転しながら向かっていくと、

 

ジャキンッ!

 

と、鋭利的な音が響き渡ったかと思うと瓦礫は真っ二つになり自分達を避けて地面へと落ちる。そして村雨は右手をまっすぐ前へと伸ばし、

 

村雨「ヤタ‥‥‥‥ヤヤヤタヤタタヤタ‥‥」

 

と、決め台詞?的な事を述べて伸ばした腕を払う。こう見ると何か五右衛門みたいだな。だがよくやってくれた。

 

紫蘭「ナイスだ村雨」

 

村雨「ター!」

 

修行しておいて良かった。でなかったら今ごろはこの落石物が落ちてきていたかもしれないしな。

 

リラ「あっああの!」

 

紫蘭「ん?あぁ大丈夫か?」

 

引っ張ってこちらに寄せたには寄せたが何か無意識に抱いている感じになっちまった。すぐに離すとリラもすぐに離れ、

 

リラ「えっえぇと‥‥ありがとうございます」

 

顔を若干赤くしてお礼を述べてくる。うん敢えて言うが誰得だよ男と男って腐ってる奴達しか得しねぇよ。

 

紫蘭「ありがとうな村雨」

 

村雨「タッ!」

 

そう言い落ちている村雨のボールを拾い村雨をボールへと戻す。そして立ち上がり、

 

紫蘭「とりあえずハクを探そう」

 

リラ「えっえぇ‥‥」

 

ハクを探すために行こうとするが、

 

リラ「しっ紫蘭」

 

紫蘭「ん?どうかし‥‥」

 

何故かリラは動けず座っていた。さてはさっきので腰が抜けたのかな。とりあえず手を差し出すとそれにリラは掴まると立たせるが、

 

紫蘭「腰が抜けてるか?」

 

リラ「ぬっ抜けてなんか‥‥」

 

紫蘭「にしてなへっぴり腰になっているんだよな‥‥仕方ねぇな‥‥」

 

リラ「キャッ!!?」

 

抱き抱えて走り出す。もうかけ算だのなんだの言ってる場合じゃない。そんなことよりも今はハクを探すことが先決だ。そうしてリラを抱きかかえてハクを探すのだった。

 

紫蘭「ハク~!いるなら返事をしてれ!!」

 

抱きかかえながら走ること数分、ハクの名前を呼びながら探すがどこにもいない。いったいどこにいるというのだ。

 

リラ「しっ紫蘭‥‥」

 

紫蘭「何だ」

 

リラ「いい加減、降ろしていただけませんかね?」

 

紫蘭「歩けて走れるのか?」

 

リラ「もっもう大丈夫です!」

 

なら降ろすか。俺も手が使えないと不便だしな。止まってリラをゆっくり優しく降ろす。降ろされたリラの腰も治ったのか普通に立てていた。

 

リラ「面倒をおかけしました‥‥」

 

紫蘭「気にすんなそんなことよりもハクを‥‥」

 

と、言いかけた瞬間、

 

ハク「イブ~------!!」

 

ハクの叫びが聞こえてくると大きく地面が揺れる。

 

紫蘭「っハク!!」

 

リラ「紫蘭!!」

 

こんな揺れごときに負けてたまるか。踏ん張りながら先へと進むとかつては人々が行きかい交流しあう場所であっただろうとても広いエリアに出てる。そしてその先には、

 

ハク「イ‥‥ブ‥‥」

 

ボロボロになっているハクと、

 

異形「アァァァァァァァァ!!!」

 

黒く大きな異形がそこにいたのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

千 「うむ所で怠惰よ何しておるんじゃ?」

怠惰「ん?あぁこれね‥‥これは色々な企業だとかの
   裏情報さ♪至る所に内通者を通して情報を集
   めてるのさ」

千 「お主はこっちに来てもやってる事がゲスいと
   きたら‥‥」

怠惰「ハッハッハ情報を制する者が勝つのさ」

千 「やれやれ‥‥これは‥‥?」

怠惰「あぁこれはカントーで色々と厄介事を起こし
   ているロケット団の情報だねこの辺はあらか
   たは熟知してるよ」

千 「ほう‥‥こっちは?」

怠惰「これはアローラ地方で活動しているエーテル
   財団の情報なんだけれど‥‥」

千 「ど?」

怠惰「表向きの情報しか今の所ないんだよ‥‥自棄に
   裏の情報が手に入らなくてねぇ」

千 「何々‥‥慈善団体活動にポケモンの保護うむ‥‥
   これに裏を求めた所で表裏一体じゃろ」

怠惰「いやこの社長の顔を見てよ」

千 「ルザミーネ‥‥これの何処がおかしいと?」

怠惰「何かねぇ俺の歴戦の勘が囁くんだよヤバくて
   頭のネジがぶっ飛んでる女って感じがしてな
   らないんだよねぇ‥‥それに会談した時なんか
   ダークライが自棄に警戒してたもんでね」

千 「あのダークライがのぉ」

怠惰「まったく困るよねぇ国際警察も俺の裏を探そ
   うと必死みたいだしねぇ」

千 「完璧に悪人の台詞じゃ」

怠惰「ハッハッハ悪魔だからな♪おっと時間も時間
   だし今回はここまで」

千 「うむまた次回もよろしくの」

怠惰「ではではサラバダー♪」

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