選択した者のポケモン生活   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様それでは第2話目ですがよろしくお願い致します。


第2話 屋敷の冒険

ロッカーから勢いよく出され尻を打ったため結構痛い。尻を擦りながら立ち上がり乱れた服を直す。

 

紫瀾「つつ‥‥もう少しオブラートに退出させろよなあの知ったかぶり悪魔め‥‥ハクは大丈夫か?」

 

ハク「ブルル!イーブイ♪」

 

体の埃を払い笑顔でそう答えてくれる。しっかし北海道犬の時よりも表情が分かるようになったな。前は尻尾や耳の立て方で見分けていたがこんな風に笑ってくれるとありがたい。

 

紫瀾「確かこの屋敷はプレゼントだったよな‥‥少し冒険しよっか散歩がてらにさ♪」

 

ハク「ブブイ♪」

 

そうしてハクと共に部屋を出る。出た先は右左には長い廊下が続き目の前は大きな窓がある。ハクを持ち上げ窓を覗くと驚いてしまう。

 

紫瀾「本当に‥‥異世界転生したんだな」

 

ハク「ブイ………」

 

映る景色は広大な庭そしてその先には森があり更にその先には海が広がっている見た限りでは凄い広い。

 

紫瀾「やべぇ凄すぎてトイレ行きたくなっちまったよ‥‥ハク」

 

ハク (^_^;)

 

とりあえず冒険しながらトイレを探そう。ハクを降ろし館を探索するとすぐにトイレが見つかりトイレへと入ると、

 

紫瀾「高級レストランのトイレみてぇだ‥‥」

 

あまりにも綺麗すぎて怖い。しかも洋式のトイレの個室が3つもある。とりあえずその中の1つに入り用を足す。

 

紫瀾「緊張して余計にでねぇよ‥‥」

 

ハク「ブブイ!!」

 

紫瀾「ごめんハクすぐに出るから待っててくれ!」

 

ハクに催促されながらも何とか用を足し終えてトイレから出て屋敷を探索する。館は案外にも広く屋根裏を入れて4階建てとなっていて部屋も多様にあった。厨房は勿論の事で大浴場に屋根裏部屋、ダイニングルーム、衣装部屋、物置部屋、地下室、そして幾つもの部屋と物凄く広い。驚くのは1階~3階の全てにトイレが設置されている。そして屋敷を歩いた感じで分かったのは恐らくコの字型の屋敷という感じだ。だが驚くことは、

 

紫瀾「家具があんまりないな」

 

家具が全然ないのだ。キッチンと食堂には冷蔵庫とかテーブルに椅子はあったがそれ以外は何にもない。というか無さすぎて怖い。

 

紫瀾「どうしようか‥‥あっそういえば」

 

ポケットから怠惰に貰った説明書を出す。折角だからこのウォッチについて調べてみるかと思い読んでいきながらポチポチと操作する。

 

紫瀾「えぇとこのボタンを開くと‥‥あっこれは道具バンクかそれでこれがポケモンのテレポート機能?何々‥‥この世界では1人の人間が持てるポケモンは6匹が限度である理由はボールが縮小が出来るといえど傘張るためであるなので7匹目以降はこのテレポート機能を使おうそうすれば自動でポケモンを放し飼いできる‥‥ねぇ」

 

確かに小さくは出来るが傘張るのは事実か。そしてウォッチの機能の1つ文献機能で少し文献を見ているとどうやらこの世界では幼稚園児からポケモンを使うための訓練をすると書いてあった。つまり5歳ぐらいから英才教育が始まるのかと思うとこの世界は進んでいるなと感じた。

 

紫瀾「俺まだぺいぺいだけど行けるかなぁハク?」

 

ハク「ブイ!!」

 

紫瀾「‥‥ふんっ♪だなやってみねぇとな♪」

 

ハクの頭を撫でそう言うとハクはニコニコと気持ち良さそうか顔をする。

 

紫瀾「さてと‥‥そうだ!」

 

折角だから図鑑機能を試してみるか。ハクに向けて図鑑機能を使うとウォッチからボイスとハクの画像が流れる。

 

「イーブイ 進化ポケモンアンバランスかつ不安定な遺伝子を持っており様々な進化の可能性を秘めている」

 

と、音読してくれた。だが気になるのはこの画像のイーブイはハクと色が全然違った。画像のイーブイは茶色に対してハクは真っ白だ。

 

紫瀾「何で色が違うんだ文献違いか?」

 

いやもしかしたら茶色のイーブイがレアなのかもしれない。それでレアなイーブイを載せてるのだろうか。

 

紫瀾「まぁ良いか外を冒険しようぜハク♪」

 

ハク「イブブイ!」

 

そうしてハクと共に外へと出る。外はレンガの道があり目の前には両腕にバラから水を出すポケモンの噴水があった。

 

紫瀾「これはすげぇ‥‥俺って金持ちかな?」

 

ハク「イブ?」

 

紫瀾「ごめん忘れてくれハク‥‥周りを歩いてみようか」

 

ハク「イブ!」

 

金持ち気分になったが返って虚しくなった。そうしてレンガの道を通って左の方へと歩く。そして左側には広大な平原が広がっていた。そしてその平原には遠目だが羊が沢山いた。ウォッチをかざして見てみると、

 

「メリープ わたげポケモン ふわふわの体毛は静電気が貯まると2倍に膨らむ。触ると感電してしまう」

 

紫瀾「マジかよ‥‥」

 

折角、羊がいたからマ(ピー)クラ感覚でベットが作れるかなと思ったが無理そうだ。あんな体毛で寝たら恐らく感電して寝る所の騒ぎじゃない。

 

紫瀾「別の方法を考えるか」

 

何か方法はないかな。このままだとベッド無しで夜を過ごすことになるぞ。そんな事を考えながら歩くと今度は中庭に出る。中庭は寂れていて遊具らしき物があるが錆びてボロボロになってる。だがそんな中庭の中央に羽毛としか言えないような鳥が腰を下ろして丸まっていた。

 

紫瀾「あれは‥‥」

 

ウォッチで照らすとそのポケモンの情報が現れる。

 

「チルタリス ハミングポケモン 晴れた日綿雲にまぎれながら大空を自由に飛びまわり美しい ソプラノで歌う」

 

紫瀾「へぇ‥‥あの子から羽毛を貰えないかな」

 

図鑑で見た感じは危険は無さそうだが問題は交渉だ。変に機嫌をこじらせたら貰えない所かご近所トラブルのような感じになりそうだ。

 

ハク「イーブイ!」

 

紫瀾「ん?どうしたんだよハク」

 

ピョンピョンとハクが跳ねるとハクは腰を下ろしてるチルタリスの元へと向かう。するとチルタリスとハクは何か会話を始めた。

 

紫瀾「こんなの元の世界だと絶対に見れないよな」

 

そんな事を呟いているとチルタリスはゆっくりと此方へと近づいてくる。

 

紫瀾「えっえぇと君の羽毛って貰えるかな?」

 

チルタリス「チルル♪」

 

ハミングしたチルタリスは身体中の羽毛をどんどん倍加させる。そしてその羽毛を切り離すと綿毛の集合体が完成した。

 

チルタリス「チル~♪」

 

またハミングしたチルタリスは元の位置に戻り眠りについた。つまりくれるって事で良いんだよな。

 

紫瀾「ありがとうチルタリス‥‥何かお礼したいな」

 

とりあえず貰った綿毛をウォッチに収納する。これで何とか夜は過ごせそうだ。ペコリとハクと共に頭を下げてレンガの道を歩き始める。そうして歩いていると、

 

紫瀾「何じゃこりゃ‥‥」

 

ハク ( ☆∀☆)

 

右側には果樹園となっていて無数の木の実が木々に実っていた。というかハクの目がキラキラしてる。そういえばハクが北海道犬だった時にちょちょくおやつに果物を与えてたっけ。

 

紫瀾「食べたいか?」

 

ハク「イブ!!」

 

何て強い返事だろうそんなに食べたいなら取るか。1本の木に近づき桃色の木の実を1つもぎ取る。

 

紫瀾「ほら」

 

ハク「イブイブ♪」

 

ハクに与え自分も近くにあったトマトみたいな木の実をもぎ取り食べる。

 

ハク「イブ~♪」

 

紫瀾「かれぇぇぇぇぇ!!!!!!!?

 

ハク「いぶぶぶ!!?」

 

何て辛さだ口がヒリヒリする。というか臭いもツーンと辛い臭いがしてきた。

 

紫瀾「くぅ~だけどもう一口!」

 

だが辛いには辛いがこの絶妙な辛味がまた癖になる。

 

紫瀾「くぅ~辛い!!けどこれで担々麺とかピザに使うタバスコとかにしたら旨そうだよな♪」

 

ハク「イブブブ!!」

 

紫瀾「‥‥食いたいの?」

 

ハク「イーブイ♪」

 

紫瀾「後悔はするなよ?」

 

ハクにトマトみたいな実を食べさせる。そして何回か噛んだ次の瞬間、

 

ハク「イブーーーーーーーー!!!!?

 

やっぱり辛いのか口から火を吹いた。

 

紫瀾「アハハハハハハ♪」

 

いい反応で面白い。そうだ綿毛をくれたチルタリスにこられの木の実をお裾分けしよう。そう考えると何個かの木の実を収穫しウォッチに納める。

 

紫瀾「ハク行こう♪」

 

ハク「イブ~♪」

 

また中庭へと戻るとチルタリスはゆったりと寛いでいた。

 

紫瀾「チルタリス~」

 

チルタリス「チル?」

 

此方に気づくと立ち上がる。ウォッチから収穫した木の実を出すとチルタリスの前に置く。

 

紫瀾「これはさっきのお礼♪良かったら食べてよ♪」

 

チルタリス「チルル♪」

 

綺麗な鳴き声をあげるとチルタリスは木の実を食べ始めた。チルタリスの頭を撫で周りを見渡す。こんなに寂れてるとなると寂しいものだ。

 

紫瀾「そうだ!何時かこの辺の木々を少し貰って遊具でも作るかそうすればポケモン達もいっぱい来て賑やかにもなるし♪」

 

ハク「イブブ♪」

 

それにチルタリスから貰った綿毛だけで寝るのは少しキツい。せめてベットの土台辺りは欲しい。

 

紫瀾「チルタリスゆっくり食べてくれよ♪それじゃ俺達は用事ができたら行くな♪」

 

チルタリス「チル~♪」

 

そうして立ち上がり近くの森の中へと入り手頃の木を探す。

 

紫瀾「これが良いかな‥‥あっでもノコギリないし切ったとしてもどう運ぼうかな」

 

サバイバルに慣れてないためうっかりしてた。どうしようかな。

 

ハク「ブブイ!」

 

紫瀾「うん?ハクどうしたんだ?」

 

と、言った瞬間ハクは真っ白い光に包まれる。

 

紫瀾「なっなんだ!?」

 

光が止むとそこには若葉のような色合いで葉っぱのような尾を持つポケモンがいた。

 

? 「リ~フィー!」

 

すぐさま図鑑機能で覗くと、

 

「リーフィア しんりょくポケモン イーブイの進化系 争いは好まないが仲間を守るためならば尻尾の葉っぱを尖らせ刃に変えて戦う」

 

紫瀾「イーブイの進化系ってことはハクか!?」

 

ハク「リー♪」

 

ニコリと微笑むとハクは葉の尻尾で丸太をなぞる。すると一瞬閃光が走ったかと思うと、

 

ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!ドゴン!

 

木々は斬られ一斉に倒木した。また光がハクを包むと元のイーブイに戻った。そしてまた光輝き出すと今度は二股に別れた尻尾を持つポケモンに変化した。

 

「エーフィ たいようポケモン イーブイの進化系 日光を浴びていると額の玉にサイコパワーがたまっていく。夜の戦いは苦手」

 

また進化したのか。この世界では進化と退化は何度でも可能なのだろうかまったく分からん。だが分かることは、

 

紫瀾「うわぉ‥‥」

 

倒れた数々の倒木が浮力で浮くようにかふわふわと浮かび上がりびっくりする。

 

ハク「フィ~♪」

 

トコトコとハクが歩き出すと一斉に浮いた倒木も一緒に動き出す。まさかハクがこう念力的な何かで動かしているのか。

 

ハク「フィ?」

 

後ろを振り向き自分を見てくる。指示を待っているのか。

 

紫瀾「……ハク…屋敷に運んでくれない?」

 

ハク「フィー♪」

 

そうして大きな倒木をハクが運び屋敷まで持ってくる。

 

紫瀾「さてと‥‥どうしようかとりあえず何かないか見てみようかなハク少し待っててくれない?」

 

ハク「フィ!」

 

物置部屋に何か無かったかと思い物置部屋に向かう。物置小屋に何かないかなと探すと工具箱を見つける。見てみるとトンカチ、釘、鉋、金具などのアイテムが多くあった。

 

紫瀾「これらを持っていくか」

 

ウォッチに納めるだけ納めて外へと出る。

 

ハク「イブ♪」

 

ハクはまた元の姿に戻っていた。さてとどうするか。

 

紫瀾「ハク!モード:リーフィアそして木材を全部木板にカットしてくれ!」

 

ハク「イブ!!」

 

また光輝き先程のリーフィアに変化すると尻尾を刀を振るうかのように扱い倒木を全て長い木板にカットする。

 

紫瀾「ありがとう後は任せてくれ♪」

 

中学の時の9科目、技術、家庭科、保健体育、音楽は学年トップだったんだこんなの楽々だ。えっ他の科目はどうなんだって?‥‥平均以下ばかりだったよ。そんなこんなでノコギリを扱い必要な大きさにカットしていきドリルで穴を開けて金具を挿入する。そうしていくつかのパーツを組み立てる。

 

紫瀾「よしハク!モード:エーフィそしてこれを運んでくれるか」

 

ハク「イーブイ!!」

 

進化しエーフィになると額の宝石が輝きだす。するとベッドのパーツは浮き出す。

 

紫瀾「こっちに来て」

 

そうしてハクを案内し自分達の寝室となる部屋まで来るとその場にパーツを置き元のイーブイに戻る。

 

紫瀾「そしたらと」

 

パーツを繋ぎ合わせていきようやくベッドの土台が完成する。

 

紫瀾「できたぁ~♪」

 

ハク「イ~ブイ♪」

 

因みに余った端材でハクのベッド土台も作った。そしてここにチルタリスから貰った羽毛を出して乗せ、更に物置で見つけた布を被せて端を紐で固定させシーツ完成させる。次に布で羽毛をくるんで枕を作り最後に掛け布団はそのままチルタリスの羽毛を使うため羽毛を乗っけてとりあえずはこれでベッドは完成だ。ハクの場合はモフモコの羽毛を味わってもらうために敢えてそのまま土台に置いて完成させる。

 

紫瀾「こんなもんだな」

 

ハク「イブ♪」

 

窓を見るともう夕暮れ時になっていた。今日はもう夕食を食べて休むか。確かキッチンに食べれそうな物は結構あったし。

 

紫瀾「ハクご飯を食べに行こう♪」

 

ハク「イブイブ♪」

 

そうして夕食を食べ風呂に入ってベットに潜り転生初の1日目は終了したのだった。




怠惰「てな訳で今回は2話連続となりましたが見てくださりありがとうございました」

千「うむ!」

怠惰「そして次回は何時に投稿するかは分かりませんがまた投稿したら見てくださると嬉しい限りでございます」

千「因みに次の投稿までにはパスワード形式は解くのじゃろ?」

怠惰「勿論その時にはパスワードを消しておくよ♪因に何でパスワード形式にしたかと言うとお礼の意味があるからね」

千「お礼?」

怠惰「うん♪ずっと見てくださる古参の読者様そして新規で一気に見てくださった読者様そういった方々に支えれているからそのお礼を含めてポケモンの小説を書きはじめたんだよね」

千「ほうそうなのか」

怠惰「だから敢えてパスワードにしたんだよ♪そうなれば古参または新規の方々も平等に見てくれるかなって♪」

千「つまりそのパスワードを知っている読者様のみの特別にいち速く見れるという事じゃな」

怠惰「そう♪見てくださっているログインユーザー様も非ログインユーザー様が見てくださるなら怠惰さんも嬉しいしね♪」

千「成る程な‥‥」

怠惰「まぁ‥‥その………気に入らななかったらごめんなさい」

千「うむ拙いのは広い心で許してくれると助かる」

怠惰「えぇ‥‥さてとそれじゃ今回はここまでにしますかね♪」

千「メタいかも知れぬが次回は?」

怠惰「う~ん‥‥分かり易くいうと『えっ!?待って待ってまだ3話目だよ!?もう奴が出てくるって可笑しいよね!?』みたいな感じの奴が出てくるとだけ教えておくよ♪」

千「‥‥まさかあやつか!?それは鬼畜過ぎるじゃろ下手したら心が折れるぞ!?」

怠惰「はっはっはっ♪何の事かは分からんな♪それでは読者様!次の投稿まで~」

千「さらばじゃ!」

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