警察に逮捕された紫蘭は護送車で何処かに連れていかれていた。
紫蘭「‥‥‥‥‥‥」
両隣には俺が何かしても止められるように警察が座っておりその目の前には、
ポケモン「グルルルル!!」
黄色のたてがみをなびかせる犬のようなポケモンが伏せながら唸り声をあげながら睨んでくる。
紫蘭「ちっ‥‥なぁ何処に連れていかれんだよ?」
警察「‥‥ジュンサーさんの交番だ」
警察「とりあえずはそこへ身柄を預ける」
あいあいそうですか。何て思いつつも逃がしたハク達は無事なのか不安になってくる。無事に逃げられたのだろうか。というか捕まる際にモンスターボールを全て取り上げられたが正直な話でハクはボールをなくしたがそれ以外では陽炎と村雨のボールしかないため没収してもしょうがないんだけどな。
紫蘭「はぁ‥‥」
ため息を吐きながら待つこと数分後、護送車は止まると外から扉が開かれる。両隣の警察達は俺の脇に腕を突っ込み立たせると強制的に歩かされる。そして外へと出て言われた通りの交番の中へと連れていかれ鉄格子の中にぶちこまれる。
紫蘭「おいもう少し穏便にやれよ!」
何て悪態をつけるが警察は鉄格子の扉に鍵をかけ去る。そして暫くして先程のジュンサーことクソアマと護送車の目の前に座っていたポケモンを連れてやって来る。
ジュンサー「取り調べよ‥‥」
そう言いジュンサーは紙が張られている画板とペンを取り出すと、
ジュンサー「まず名前は?」
紫蘭「賀茂紫蘭‥‥」
ジュンサー「年齢は?」
紫蘭「多分、18くらい?」
ジュンサ「何よたぶんって」
仕方ないだろ分かんないだから。
ジュンサー「まぁ良いわ住所は?」
紫蘭「無人島」
ジュンサー「そう無人‥‥はぁ?貴方は私で遊んでんの?」
紫蘭「遊んでねぇよ事実だってのクソBBA」
ジュンサー「今何て言った?」
ジュンサーの顔が般若のように歪む。少し遊んでやるか。
紫蘭「おっと失礼、俺の島ではクソBBAってのは綺麗なお嬢さんって意味なんだク・ソ・B・B・A♪」
ジュンサー「そうなの♪ってんな訳あるかぁ!?それと強調して言うな!?」
と、いったふざけをしていると隣にいるポケモンはケタケタと笑う。それに対してジュンサーはキッと睨むと黙り凛々しい顔立ちに戻る。
ジュンサー「憎たらしいガキってのは分かったけどそれじゃそろそろ聞くわね‥‥」
と、何かを言おうとするが手を上げて、
紫蘭「なぁクソBBAそろそろ俺の眼帯を返してくんねぇかな?」
ジュンサー「クソBBAではなくジュンサーです!例えどっちの意味があったとしても!」
紫蘭「何を言ってんだお前は‥‥どっちの意味って何の意味だよ1つしかないだろ?」
ジュンサー
ジュンサーの眉間のシワを見てクスリと笑いたくなる。
ジュンサー「そうですかそんな態度をとるなら侮辱罪で懲役期間を伸ばすように伝えましょうか」
紫蘭「なっ汚ねぇぞ!」
ジュンサー「仕事ですので‥‥それと眼帯ぐらいなら構いませんよ」
そう言うと机に置いてある眼帯を取り渡してくる。それを受け取り何時もの定位置に装着する。
ジュンサー「貴方のその目といい本当に何者?」
紫蘭「俺は‥‥」
ある程度の事を言おうとしたその時だ。
?「ごめんくださ~い」
と、聞いたことのある声が聞こえてくる。ジュンサーはやれやれといった顔をして、
ジュンサー「少し外しますね」
そう言い部屋を出ていく。残ったポケモンはこちらをジーと見てくる。
紫蘭「言っておくがおやつとかないからな犬っころ‥‥」
何て述べていると、
ジュンサー「キャーー!!」
と、ジュンサーの歓喜する声が響いてくる。何事だと思っていると扉が開きそこから、
怠惰「よぉ紫蘭くん元気してる♪」
紫蘭「てめぇ怠惰!?」
凄く憎たらしい笑顔で怠惰が入ってくる。それに続きジュンサーも続いて入ってくる。
ジュンサー「そっそのアケディア博士あとでサインいえできないならせめて握手なんか‥‥」
怠惰「ん?別にいいよサインも握手もね」
ジュンサー「ありがとうございます!貴方が発掘した古代の遺物を見るのが大好きで」
と、言いながら手を差し出してくると怠惰は握り、
怠惰「ありがとう♪‥‥さてこのバカは何をしたのかな?」
ジュンサー「はっ!えっえぇとですね‥‥」
手を離しジュンサーは自分がやった罪状を述べる。それを聞き怠惰は俺の顔を見てゲラゲラと笑う。
ジュンサー「とまぁこんな感じですかね‥‥」
怠惰「なるほど‥‥」
ジュンサー「実際は犯人逮捕の協力に博物館の展示物を取り返したりと偉業はあるのですが‥‥」
怠惰「それを上回るぐらいの被害を叩き出したと‥‥これには俺も呆れて物もいえないぞ」
紫蘭「うるせぇ!?」
そればっかりは仕方ないだろう。
怠惰「こいつの壊した物は俺の会社に請求書を出してくれないか?とりあえず払うなら釈放的な感じだろ?」
ジュンサー「えっえぇまぁ‥‥保釈金を払ってくださいすれば‥‥それと請求書を出すのは構いませんが‥‥えっとアケディア博士とその方って‥‥」
怠惰「あぁ~こいつ俺の所から出したトレーナーなのさ」
ジュンサー「‥‥‥‥えぇ!!!?」
驚いた声をあげて怠惰と俺を交互にみる。そういえば昨日の夜にプラターヌ博士が言ってたな。怠惰は俺以外にトレーナーを取っていないだのなんだのって。
ジュンサー「うっ噂だと誰も出していないとお聞きしていたのですが‥‥」
怠惰「まぁこんな奴だから目が離せなくてね」
ジュンサー「はぁ?」
紫蘭「悪かったなこんな奴で!?」
怠惰「まぁとりあえずこいつ出してもらえるかい?」
と、言うとジュンサーは渋々と牢屋の鍵を解錠し扉を開ける。扉を潜るとジュンサーが手錠の鍵を外す。外され自分は手首を擦る。
怠惰「ありがとうね♪それと‥‥」
怠惰はメモ帳にスラスラと何かを書くとジュンサーに渡す。
怠惰「こんなメモ帳で悪いけど例のやつね」
ジュンサー「あっありがとうございます!」
そう言いジュンサーは喜びながらペコペコと頭を下げる。そして怠惰は自分を見ると、
怠惰「さてとっと帰るぞ」
紫蘭「あぁ‥‥」
ジュンサー「それじゃ手続きしますね」
そうしてあらかたの手続きをして没収されたアイテムの数々を返され自分は釈放される。
紫蘭「たく‥‥酷い目にあったぜ」
怠惰「お前がバカなだけだっての‥‥」
紫蘭「へいへいそうですよ~‥‥って!そうだハク達を探さないと‥‥」
怠惰「それは安心していい」
紫蘭「はっ?」
何て言っていると目の前から白い毛玉が此方に向かってくる。それは、
ハク「イブ~!!」
俺の相棒のハクだ。ハクは自分へと飛び付いてくる。すぐさまキャッチするとハクは自分の顔に頭をこすりつける。
紫蘭「くっくすぐったいって!」
ハク「イブ!イブ!イブイブブブイ!!」
途中から怒っているのかガミガミと言ってくる。本当に何なんだよこれは。
? 「クハハ仲が良いのぉ」
と、言いながら目の前から角やらはなくなっているが怠惰の仲間の千が笑いながらやって来る。
紫蘭「なぁ他の俺のポケモンって」
千 「それなら心配はいらんぞプラターヌ研究所にかくまっておるのでな」
怠惰「あぁ最初はビックリしたぞ?こっちに来たら突然、空からハク達が落ちてきたと思ったら無数のヒノヤコマ達に終われてるんだもんな‥‥まったく警察のポケモンをバレないように眠らせるのも面倒なんだからな?」
紫蘭「すっすまん‥‥まて眠らせるって」
怠惰「俺の影をよく見てみな」
紫蘭「へっ‥‥なっ!?」
影を見てビックリする。何故なら怠惰の足元の影は怠惰とは似つかない姿をしており更には影から蒼い目が此方を見ていたからだ。しかしこの目‥‥
紫蘭「これってまさか」
怠惰「まぁなとりあえずここじゃあれだしこっちに来なよ」
そう言われ少し先の路地裏へと来ると怠惰の影からダークライが現れる。
紫蘭「やっぱりか」
ダークライ「‥‥‥‥」
ペコリとダークライは頭を下げ会釈してくる。こう見るとやはり怠惰よりも礼儀正しいよな。
怠惰「敢えて言おうダークライを含め俺の手持ちは6匹だがその内、5匹抜けと言われたらダークライは確定で残すと」
ダークライ (〃ω〃)
何でそんなドヤ顔で言うんだよ。というかダークライもポーカーフェイスを装ってるが嬉しそうだな。
千 「‥‥‥‥怠惰よ伝説、幻ポケモン抜きの対戦ルールならどうするんじゃ‥‥」
怠惰「‥‥‥‥その時は出ない、だがもし強制出場ならダークライには申し訳ないが頭を下げてチームから一時的に抜けてもらう」
ダークライ (´Д`;≡;´Д`)
凄く複雑そうな顔をするな。というかそんな格言みたく言うんじゃねぇよ。
怠惰「まぁとりあえずプラターヌ研究所に行くかお前のポケモンも預けてるしな」
紫蘭「あっあぁ」
ハク「イブ!」
千 「では行こうかの」
ダークライは怠惰の影に潜み、ハクは定位置に乗ると自分達はプラターヌ研究所へと向かう。その道中、
怠惰「それとほらっ」
怠惰は何かを投げ渡してくる。それをキャッチして確認する。それは、
紫蘭「これハクのモンスターボール」
怠惰「あぁお前が行方不明になった時、灯台に落ちていたんだよ」
どうやらハクのモンスターボールは黒い鋭角的な異形に殴られた時に衝撃で灯台近くに落ちたみたいだな。
千 「怠惰はそれをずっと持っておったんじゃぞ♪」
怠惰「余計な事は言うなっての」
紫蘭「そうかありがとうな」
怠惰「うっお礼言われるのがここまで気色悪いとは」
紫蘭「んだとゴラァ!?」
そんな会話しながらプラターヌ研究所へと向かうのだった。数十分程、歩き怠惰の案内でプラターヌ研究所へと到着する。
怠惰「さて紫蘭‥‥プラターヌ博士に多大な迷惑をかけたんだしっかりと謝れよ?」
紫蘭「そんぐらい分かっているっての」
怠惰と千の話を聞くと陽炎と村雨はプラターヌ研究所に預けているみたいだしな。それに、プラターヌ博士をほったらかしてゴミ共を追いかけ行っちまったしな。しっかりと頭を下げるか。
怠惰「準備は良い?」
紫蘭「あぁ問題ない行こう」
千「その心意気は良しじゃ行こうか」
怠惰「あいよ」
怠惰は扉を開け中へと入るとそれに続き俺と千も中へと入ると、
プラターヌ「う~ん申し訳ないんだが」
女性「レーダーに反応があるので‥‥」
ソフィア「いえですからお引き取りを‥‥」
男性「だからここにウルトラビーストが!」
中へと入りまず目に入ったのがプラターヌ博士とソフィアがブラウンの少しロングコートを着た男性そしてもう一人はボディーラインが強調されているスーツを着た女性だ。その2人を一言で言うなら怪しく胡散臭い見た目というのが正しいだろう。そんな事を思っているとプラターヌがこちらに気づく。
プラターヌ「紫蘭くん!無事だったんだね!それにアケディア博士にオルビスさんも紫瀾くんと何とか合流できたみたいだね」
ソフィア「あっオルビスさん帰ったんですね!」
と、プラターヌ博士とソフィアが嬉しそうに言ってくると怠惰と千はニコやかに微笑み、
千「うむ」
怠惰「あぁ何とかな手間をかけてすまないな特にこのバカが色々とやらかしてくれたからな‥‥ほらっ!」
俺の頭を鷲掴みにして下げさせる。強制的にやらなくても俺から頭を下げるっての。
紫蘭「すんませんでした‥‥」
ハク「イブイブ‥‥」
プラターヌ「アハハ気にしなくても良いんだよ逆にお手柄だよ君達のお陰で美術品は盗まれずに済んだんだそれに君やハクちゃんの勇気ある行動とても好感が持てたよ♪‥‥まぁ結果はあれだったけどね‥‥」
紫蘭「まぁ‥‥」
警察に何度もお世話になっていたから慣れてるには慣れているから別にどうでもいいんだけどな。チラリと客人らしき者達を見ると何処か見たことのあるような女性の方が目を潤めつつ複雑そうな顔をして此方を見ていた。あの女性どっかで見たことあるような‥‥すると、
千 「怠惰よこやつら‥‥」
怠惰「おや?おやおやおやおや‥‥これはこれは国際警察の浅ましい方々じゃないですか‥‥わざわざ遥か遠くのカロスへ縁の遥々とご苦労様なことで」
国際警察‥‥それに対して浅ましいという言葉とこの皮肉たっぷり込められた口ぶりからして怠惰はどういう連中なのか知っているって感じか。
怠惰「ミスタープラターヌ何がどういう状況なんだい?こんな浅ましい連中がここまで来ているってのはさ」
プラターヌ「あっアケディア博士それは失れ‥‥」
女性「コホン!すいませんが急用が出来たので私達はこれにて‥‥行きますよ」
男性「ぼっボス!?」
女性が自分のすぐ近くまで来ると耳元で、
? 「紫蘭‥‥貴女に話があります近くのカフェ・ソレイユにて貴方を待ってます」
と、去り際の耳打ちをして2人は研究所から去っていった。
紫蘭「どういうことなんだ」
ハク「イブ?」
というかあの女、何で俺の名前を知っているんだ。何処かで会ったことあったかな。
怠惰「‥‥‥‥‥‥」
プラターヌ「それよりもアケディアくんあの態度は失礼過ぎるんじゃ」
怠惰「ミスタープラターヌ奴等ははあれで良いんだ俺は彼奴等のやっている裏事情とか知ってるからついあの口調で言っちまうのさ」
裏事情どういうことなんだ。それに怠惰の呆れているような顔をしているが何処か哀れみを含んだ目で2人が出ていった扉を見ていた。
プラターヌ「裏事情って」
怠惰「おっと今のは内密に頼むな♪あんまり録なことにならないからな♪そうだ皆でお茶をしないかい実は良い茶葉を持ってきてね♪」
そう言うと怠惰は懐から銀色の袋を取り出す。それにはワカバタウンの名物茶と書かれていた。
千 「ワシからもあるぞ♪」
そう言うと千は俺と同じウォッチから表紙にくるまっている細長く四角い物を取り出す。見てみるともりのようかんと書かれていた。
ソフィア「それらってカロスじゃ中々に手に入らないジョウト地方のワカバタウンの1番茶の高級茶葉にシンオウ地方の名物のもりのようかんまで」
プラターヌ「良いのかいこんな高級な物を!?」
怠惰「構わないよどうせ俺の本社はシンオウだしねそれに新たなビジネスも含めてジョウトやカントーにも進出して支部を作っていっているから何時でも手にいれようと思えば手に入れられるからね」
本社に支部ってこいつ何か会社でもやっているのかよ。
プラターヌ「相変わらず君の破天荒ぶりには参ってしまうね」
怠惰「アハハハまぁねさぁ飲もうよ今年一番の新茶なんだからさ紫蘭も飲むだろ?」
紫蘭「あっあぁ~‥‥なぁカフェ・ソレイユってどこにあるんだ?」
と、聞くとプラターヌそしてソフィア小首を傾げ怠惰と千は若干ながら呆れた顔をする。小首を傾げたプラターヌは
ニコやかに笑うと、
プラターヌ「ソレイユならここを出て左に行った場所にあるよ♪ほら昨日、君と会った目の前のカフェだよ」
あそこか。お呼ばれされているから行っておきたいんだよな。すると怠惰は、
怠惰「はぁ‥‥まぁ自由行動っての分かった‥‥やれやれ‥‥」
そう言い怠惰はポケットから何かを取り出し投げてくる。それをキャッチして見てみるとそれは昔ながらのガラ携だ。
怠惰「使い方は分かるか?」
紫蘭「あぁ」
昔に使っていたからな。使い方は分かるに決まっているがガラ携はこう持つとなんか懐かしい気分になるな。
怠惰「なら良しそこの電話帳に俺の名前も入っているから何かあったら掛けろ迷子になっていたりしたら迎えに行くから‥‥それと変な事はするなよ?」
紫蘭「分かっているっての‥‥あっそれと陽炎と村雨は連れていくな」
プラターヌ「分かったボールはあるよね?」
紫蘭「問題なくな♪」
腰のボールをカチカチと触りながらそう言うとプラターヌは良し良しといった感じで頷く。
紫蘭「そんじゃ行ってくるな」
ハク「イブ~♪」
プラターヌ「あぁ気をつけてくれ」
怠惰「‥‥…‥‥」
そうして皆に見送られながらも陽炎と村雨が待つポケモン預かり所へと向かうのだった。
それでは今回はここまでとなります。紫蘭に耳打ちした女性はいったい誰なのか次回をお楽しみにしていてください。‥‥えっ?どうして今日はこの感じなのかですって?本編の怠惰さんはプラターヌ博士達とお茶をしているためだからですよ。なので今回はこの形式です。もしかしたら暫くはポケモンなのにポケモンバトルがないじゃねぇか!いい加減しろ!なんて事があるかもしれませんが温かく見守っていて下さい。出来る限りでポケモンバトルさせていきたいなとも思ってはいますので。そして近い内に怠惰さんの手持ちの2匹目が出てくるかも‥‥?というのと悪逆非道かつ狡猾な悪役みたいな怠惰さんももしかしたら見れるかも‥‥みたいな感じなのでお楽しみにしていてください。それでは今回はここまでです。また次回もよろしくお願い致します。それではありがとうございました。m(_ _)m