ヒナコさんピックアップ来たから連れ回そうぜ! 作:クロアブースト
ヒナコさん「そんな欲望捨ててしまえ!」
恥ずかしがる女の子ってカワイイよね(確信)
「そうだヒナコさん。水着を買いに行こう」
「は?水着?」
俺のベッドで寝転がりながら本を読んでいるヒナコさんが首をかしげる。ヒナコさんが俺の部屋にいる理由は人気が無いので落ち着くらしいのだが、マスターの自分宛に来るサーヴァントは多いのでほぼ建前なのだろうと思っている。
というか自分が退室した際に枕に顔を埋める奇行をしたということをボディーガード(自称)をしている溶岩水泳部の方々に聞いたのである。
「今クリスマスシーズンじゃない。ていうかそもそも白紙化した状態でお店やってないでしょうが」
「シーズンは外れちゃってるけど使う場面はあるさ。それにうちにはアビーがいるんだよ」
そういうとマスターの頭上の空間から一人の少女、アビゲイルが飛び出て来て肩車の状態になる。
「私の力で門を開けば滅んでいない平和な世界へ行けるわ」
「助かるよアビー。けど頭に股部分を擦り付けるのは止めようか」
顔を赤くしながらアビゲイルが擦り付けるせいで髪が湿ってしまうのである。
「本当なら今からと言いたいところだけど準備もあるから明日の朝食後に行こうか」
「準備?」
「当日ヒナコさんに合う水着を見てもらう女性を探さなきゃいけないからね」
「アンタだけじゃ駄目なの?」
「デートしようかと思ったけど少なくともアビーが同伴するから二人っきりは無理だからね」
「いけない子だわヒナコさん。人気の多い試着室でマスターを誘惑して密室で魔力供給をするつもりなのね」
「んなっ///ち、違うわよ///」
顔を赤くし否定するヒナコさん。実際にその光景を想像したのだろう。
「確かに二人っきりだと俺が我慢出来ずに襲うかもしれないな」
「ア、アナタねぇ...///」
「イアイア、うふふ。マスター、私も水着を買って良いかしら?」
「せっかくだから新しいものを買おうか」
「ありがとうマスター。じゃあ試着室で...」
「残念だけど事案になるからナシで...」
「そう、残念だわ」
残念そうに言うアビゲイル。しかし彼女は良いことを思い付いたようにニヤリと笑う。
「代わりにご褒美としてヒナコさんと一緒に魔力供給でももらおうかしら」
「ななな...何言ってるのよ///」
「今日は急ぎの用事もないし魔力供給しようか」
「さ、三人でなんて...駄目よ///」
今まで二人っきりで魔力供給をしていたからか抵抗のあるヒナコさん。その姿は可愛らしいのだが、マスターの観点から言うと毎回一人ずつ相手にする場合は一周回るのに時間がかかり過ぎるという難点があるので本来は二人以上が望ましいのだ。
「ヒナコさん」
「にゃ...にゃによ///」
頰に手を添えながら耳元で囁くとヒナコさんは赤くなる。
「二人じゃ出来ない気持ち良さを教えてあげるよ」
「ッ...///」
言葉に詰まる程にヒナコさんは耳まで赤くなる。バリエーションが広がるという意味では事実なのだ。
「ああ、やっぱりマスターはいけない子だわ。ヒナコさんが二人だけじゃ満足出来なくなっちゃうわ」
「仕向けたのはアビーだよ。それに二人で満足出来なくさせるんじゃなくて二人以上でも楽しめるようにするだけさ」
「ふふふ、やっぱりマスターは最高だわ!」
「二人ともベッドに行こうか」
この後、三人で魔力供給を滅茶苦茶した。
「さてこれからグループに分かれます」
デパートに来たマスター達はグループ行動をする予定である。
「マシュとヒナコさんは女性水着コーナーで新しい水着を選んでくれ。コーディネートしてくれる女性は事前に来てもらってるから」「分かりました。先輩は?」
「俺はフォウさんとアビーで日用品の買い出しかな」
「あれ、アビーは新しい水着はいらないの?」
ヒナコさんが疑問を尋ねる。先日の魔力供給を共にしたからか愛称呼びになっていた。
「ご褒美はもらったから今回は良いわ。それに水着の買い出しはアリスやジャック達と一緒に来ようと思ってるから次回でも良いの」
「フォウフォーウ(アビーも捨てがたいけど、今回はマシュマロの方へ行きたいなぁ)」
「はいはい、フォウくんはこっちに来ましょうね」
「フォウ!?フォワァァァ(何だと!?ヤメロォー!ケモナーであるマスターに躾けられたらマシュマロで満足出来ない身体になっちゃうぅぅ...///)」
「あ、フォウさんが夢心地になってますね」
マスターが片手間にフォウさんを陥落寸前にしながらもマスター達は日用品の買い出しに向かう為に離れていった。そして水着の試着室まで向かうと
「ふっふっふ、良く来たな!余に任せるが良い!」
仁王立ちで待ち構える赤いイナズマこと赤セイバーのネロ。
「じゃあ早速アナタに似合う水着を決めるわよ」
スーパーケルトビッチこと女王メイヴ。
「では殿方の欲情をそそる...いえ、誘惑出来る水着を探しましょう」
魔力供給の経験数なら他の追随を許さない魔性菩薩こと殺生院キアラ。
「これ明らかに任せちゃいけない人選じゃない!」
ヒナコさんは頭を抱える。一人はベクトルがぶっ飛んでおり、二人は明らかに卑猥なエピソードに事欠かない人選なのである。人間嫌いで特に興味を持たないヒナコさんが知る程に彼女達は有名なのだ。
「仕方ないわ...早く進めましょう。私に似合う水着を持ってきて頂戴」
「紐だな!」「紐ね」「紐ですね」
「やっぱり駄目じゃない!」
公共の場で紐なんて来たら確実に問題でしかない。これでは欲求不満を拗らせた未亡人という風評被害待った無しである。
「何を言っておるのだ。夏の視線を独り占めしたいのだろう?」
「全く、マスターを誘う為の水着を買いに来たんじゃない...」
「魔力供給を円滑に進める為には攻めの水着がよろしいかと...」
「全員目的が違うんだけど!?」
因みにマスターはヒナコさんの水着を買うから選ぶの頼んで良いとお願いしただけである。決して水着の用途とかは話してすらいないので拡大解釈してるだけである。
「皆さん、申し訳ございませんがヒナコさんは水着を買いたいだけであってセクシーを求めてるわけじゃないので自重して下さい」
マシュが注意すると渋々紐水着を三人は戻しに行った。
「お待たせしましたヒナコさん。私も手伝いますので一緒に選びましょう!」
「マシュ...ありがとう...」
窮地を救ってくれたマシュが輝いて見えたヒナコさんは感動して感謝した。しかし彼女は知らない。性格こそ大天使とも言えるマシュだがハロウィンでは魔性を秘めたデンジャラスビーストと呼ばれていたことを...
「フォウフォーウ(助けるどころか上げて落としたな)」
「いやいや、マシュは親身になってくれるさ」
遠くでやり取りを見ている一匹と一人。その日、デパートで新たなデンジャラスビーストが誕生し、
「温泉に入る為に買わせたのね」
デパートでのデンジャラスビースト事件から数日後。ヒナコさんはカルデアにある混浴の温泉浴場に来ていた。そして来ているのは公共でも問題ないシンプルなビキニである。決して紐や透けるものだったり、実は魔力供給用に、こっそり買ったデンジャラスビーストの水着ではないのである。
「食堂も凄かったけど娯楽施設が凄すぎよ。何処からそんな資金が出たのやら...」
呆れるヒナコさん。マリスビリーは資金調達の為に命懸けの聖杯戦争を勝ち抜いたというのにそれに匹敵する資金を一般枠のマスターが人理修復の片手間で調達したとなると草葉の陰で泣いているんじゃないだろうかと思う。見ると色んなサーヴァントが楽しんでいた。
「ヒャッホォォォウ!ビッグウェーブに乗るぜ!」
広い温泉でサーフィンしているモードレッド。どうやって波のない温泉で乗れるかは謎である。そこにマスターが注意する。
「温泉でサーフィンしちゃダメでしょ!」
「マスターへの危険な事以外で叛逆したくなるのがオレだぜ!あ、ごめんなさい...アレだけは許してください...」
「だからアレって何よ...」
「アルトリア判定を」
「ギルティです」
「父上のバカヤロー!ひゃうん...///や、またアレされたら女にされちまう///」
「では責任を持ってモードレッドを私も懲らしめましょう」
ちゃっかり水着アルトリアもモードレットを連行しながらマスターから魔力供給をしてもらう気満々である。
「父上ずりーぞ!オレはアレされるのに父上はイチャイチャするなんて!」
「何を言うのですモードレッド。お仕置きが目的に決まってるでしょう。まあ...流れで魔力供給することになるのは...///やぶさかではありませんが...///」
上目遣いでマスターを見るアルトリアの目的がどちらなのかは明らかであるだろう。
「モーさん、忘れたのかい?騎士としてだけじゃなくて女としても俺に仕えるとベッドで誓った事を...」
「そ、それを...いうにゃぁ...///」
モーさんをお姫様抱っこしながらマスターは語り、モードレッドは既に顔が蕩けて言葉足らずになっていた。
「マスター私も騎士としてだけでなく、女としても仕えると誓ってますよ///」
「じゃあモーさんにお仕置きしながら証明してもらおうか」
「はい...///マスター///」
アルトリアとマスターは蕩けきったモードレッドを連行していった。そしてヒナコさんの元に一人の女性サーヴァントが現れる。
「どうやらまた問題をやらかしたようだね」
「ブーディカ...」
カルデアで食堂の調理担当の主力で面倒見の良いブーディカが来たのである
「どうカルデアには慣れた?」
「ええ、否が応でも慣れたわよ」
「そう、良かった」
安堵するブーディカ。ヒナコが溶け込めないのを気にしていたのだ。
「因みにさっきの疑問だけど資金は英雄王が出してくれてるらしいよ」
「あの傲慢そうな英雄王が意外ね...」
「マスターが第七特異点のウルクで大活躍したからか気に入ってるようなんだよね」
「第七特異点って確かティアマトが出たという...」
原初の母と呼ばれる人類悪の一体であるのがティアマトだ。
「うちのマスターが出現を予期して備えていたから出現後3分で滅ぼしたんだよ」
「3分!?」
まさかのカップラーメンが出来上がる位の時間でお手軽に制圧されてしまったという。
「ガンドが一瞬とはいえ効くから60連射して1分近く止めたり、マルドゥークの斧で冥界に落としたりとかして倒したとは聞いたかな?」
「何よガンド60連射って...」
因みに一人の人間に神が転倒させられ続ける光景に賢王が大笑いのは余談である。
「それでカルデアが大改築されたのね」
「ええ、そんな感じだね」
因みに電流コンビなど他にも色んな英霊が関与したのだがブーディカは語ると長くなるので黙っている。
「何かあったら相談してね」
「ええ、ありがとう。ところで何でそんなに親身になってくれるの?」
「そ、それは...最近欲求不満が溜まってると噂になってるから心配でね...」
「え...」
ヒナコさんは固まる。どうやら既に欲求不満の未亡人という噂が広まってるようなのだ。まあマスターにべったりしているのが目撃されているので当然ではある。
そしてヒナコさんはショックでしばらくの間、真っ白になった。
ガンド60連射
...ガンド一発で止められるのは1秒なので60回やれば1分近く停止可能な事から生まれた。
因みに第七特異点のティアマト戦では...
ガンド60連射で動きを止める→ヘラクレスによってマルドゥークの斧とバニヤンの宝具『驚くべき偉業』の巨大踏み付けで冥界に落とす→キングハサンが死の概念与える→ギルガメッシュとエルキドゥのダブルエヌマエリシュでティアマトにトドメを刺す。
この流れを3分で済ませたので賢王様は上機嫌でした。
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