ヒナコさんピックアップ来たから連れ回そうぜ! 作:クロアブースト
ホワイトクリスマスはマスター達にとっては惨事だと思う。
クリスマス、それは一年に一度ある冬の大イベント。
子供達にはプレゼントを配るサンタさん。カップルは聖なる夜を二人で過ごす特別な日。カルデアにもクリスマスが訪れようとしていた。
「クリスマスにサンバって何よ!脈絡もなくごちゃ混ぜじゃない」
「まあまあヒナコさん。楽しければ良いでしょ」
「そうね、あの人の生誕祭だもの。賑やかなのは良いことだわ」
「ていうかいつまでコイツのマントの中にいるつもりよ」
「仕方ないじゃない。寒いんだから」
早朝からサーヴァント達の経験値を与える種火を集める周回の為にマスター、ヒナコさん、マルタさんは修練場に来ていた。場所は森林なのだが雪は無いとはいえ気温が低いせいでめちゃくちゃ寒いのである。実は寒いだろうと思って水着ではなく、ライダー時の服装にしようと言ったのだがマルタさんは水着ルーラーの方が貢献出来るわと頑なにライダーではなく水着ルーラーの状態で来たのである。
だが案の定寒さには勝てず、寒いと思って着てきたマスターのマントの中に入っている。
「まさかマントの中に入りたくて水着で来たんじゃないでしょうね」
「ななな、何言ってるのよ!///そんな訳ないじゃない!」
目線を逸らしながら言うマルタさん。まあ入った直後に「やだ...おっきい///」とか「温もりを感じるわ///」とか顔を赤くしながら言ってる時点でお察しである。
「マルタさん。寒いのは分かるけど引っ付き過ぎると意識しちゃうから...」
「あら、どこを意識しちゃうのかしら♪」
マントの中では水着のマルタさんが自分の身体に抱き着いていた。人肌の方が温かいのは事実だし素直に嬉しいのだがスタイルの良いマルタさんが抱き着くと男性なら反応するのが性である。
「全く...女性が寒さに震えてるのに、興奮するなんて最低よ♪」
「そう言いながら身体中をまさぐるのはやめようか。食べるよ?(魔力供給的な意味で)」
「良いわよ...やってみなさいよ///(歓喜)」
マルタさんは潤んだ瞳で見つめながら期待する。だがここにはヒナコさんもいるので流石に今行うわけにはいかないなと思っているとセーター姿から真祖の薄着姿になっていた。
「寒いから私も中に入れて温めなさい」
「というか既に入ってるじゃないか」
ヒナコさんがマルタさんと同じくマントの中に入ってきた。なお反応はマルタさんと同様である。
「二人入ってもマントが余裕だなんてマスターも期待してたんじゃないかしら」
「マルタさん。こうなるだろうと思って伸縮性のあるマントを用意したんだよ」
本日の夕方からサンタのイベントが始まるのだが、うちのカルデアでは副次的なイベントに過ぎない。
何せボーイミーツガールの純情なイチャラブではなく、心と身体で結ばれる喜びを知っている女性サーヴァント達+αがただ一人のマスターを求めて迫ってくる。
そうまさにカルデアは性なる夜を過ごすホワイトクリスマスシーズンに突入である。
「ここじゃ寒いしマイルームに行こうか?」
「「はい///」」
この後マスターは二人をお持ち帰りして魔力供給をした。
二人が満足して自分のベッドでスヤスヤ眠る頃、マスターは部屋を出て食堂でココアを飲みながら考えていた。話題はホワイトクリスマスの事である。聖なる夜ならぬ性なる夜とも言える日は本来1〜2日なのだが百を超えるサーヴァントを相手にするには日数が足り無さすぎる。
カルデアで初のホワイトクリスマスを迎えた2016年では誰がマスターとホワイトクリスマスの数日を過ごすかで性杯戦争が勃発仕掛けた程である。しかしダヴィンチちゃんの提案によりそれは回避された。それが今のカルデアで起こっている珍事とも言える現在のホワイトクリスマスなのだ。
「マスター、リラックス中ですか?」
「ジャンヌか?」
くつろいでいたらジャンヌが偶然通りかかった。どうやら私服を着ていた。そしてジャンヌは隣の席に座る。
「今年もお疲れ様でしたマスター」
「そうだな。色々あったなぁ」
いきなりカルデアが襲撃されてカルデアスが凍結されるし、生き返ったAチームのマスター達クリプターが人理を白紙化して敵対したりと人理焼却に次ぐ旅をしている。
まあカルデアスが凍結しようがマスター自身の無尽蔵の魔力によって百を超えるサーヴァント達の宝具戦闘を維持出来る為に戦力不足どころか戦力を持て余す位で苦もなく修復出来てしまう。
ロシアの巨大なイヴァン雷帝?、北欧のスルト?、
ウルクで人類悪のティアマトと対峙した時よりも楽だった。何せティアマトと違って殺せば死ぬ程度の巨大な敵なのだから。寧ろウルクじゃなければ冥界に繋がるのは困難なので詰んでたと言っても良い。
始皇帝だって単騎性能では人類悪のゲーティアや殺生院キアラには劣る。北欧で自信満々に神霊を語っていたカイニスが襲撃してきたけど、対人理宝具を防ぎきったマシュ相手には傷一つ付けられず半泣きで撤退した時点でお察しである。
こちらとしてはぐだぐだ帝都やサバフェスとかの方が忙しかった気がする。
「私も夏にはお姉ちゃんとして楽しかったですよ」
「ジャンヌははっちゃけてたな」
寧ろ邪ンヌが一番常識人になっていた。まあどちらも夏の七日間で魔力供給をしまくっていたのだが...
ジャンヌは腕に抱き着きながら耳元で囁く。
「実は私、今ノーブラなんです♪」
「んむっ!?」
思わず吹き掛けたが何とか抑えた。確かに普段より身体のラインがくっきり見えていた。あのジャンヌがと普段なら思いかねないが、今はホワイトクリスマス中である。マルタさんやジャンヌは仮にも聖女であり普段なら人前でイチャラブする事自体自粛する淑女なのだがホワイトクリスマス中では全てが例外になる。ダヴィンチちゃんの一言で全てが変わった。
『数日と言わずにホワイトクリスマス中はマスターを誘惑して魔力供給をヤりまくれば良いじゃない』
そう本日から年末までサーヴァント達はあらゆる手段を使ってマスターを誘惑して魔力供給を迫ってくるのである。それは普段、自重している聖女であっても例外ではない。1日でも多くマスターと魔力供給をと鬼気迫るように求めてくるのである。流石に場所や時間は配慮してもらっているがそれでもほぼ一日中魔力供給をしていると言っても良い。
「では確かめさせて貰おうか」
「はい♪マスターを誘惑するふしだらな私を律して下さい///」
人気の無い食堂で魔力供給をした。
その身体で聖女は無理でしょと言いたくなる理由を堪能した後にマスターは部屋に戻ろうとしていると二人の瓜二つの少女を見かけて声を掛ける。同じ人間を依代にしているイシュタルとエレシュキガルだった。
「どうしたんだ二人とも」
「あ、マスター。良いところに来たわ」
「マ、マ、マ、マスター///お久し振りなのだわ///」
イシュタルは余裕があるのに対してエレシュキガルは呂律が回っていない。
「どうしたんだエレシュキガルは?」
「な、な、な、何でも無いのだわ///」
「カルデアのホワイトクリスマスを聞いて恥ずかしがってるのよ」
「ああそれでか...」
「だって///一月中魔力供給をし続けるなんてふしだらなのだわ///」
純情なエレシュキガルが恥ずかしがるのは無理はない。はたから見たらホワイトクリスマスは魔力供給し続けるという規制の入りかねないイベントなのである。
「あら、そんな事言ってるならエレシュキガルは魔力供給しなくて良いのね?」
「そんな事言ってないのだわ///」
だが欲望には忠実なようで魔力供給はしたいらしいエレシュキガル。
因みに去年はシュメル熱の一件で殆どのサーヴァントが熱でダウンしてしまったせいで魔力供給出来なかったサーヴァントが多かったので今年の魔力供給は激戦区と言って良い。昔のRPGみたいな数歩でエンカウントする位である。
「ではおねだりしようか」
「「お願いしますマスター///嫌らしい女神達に魔力供給をしてください♡」」
この後、イシュタル達を含めてエンカウントした女性サーヴァント達を次々と魔力供給した。
これ以上は毎回魔力供給してしまうので一旦区切ります。きっと複数のサーヴァント達と魔力供給してないカルデアの方が安全に過ごせると思うの。
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