ヒナコさんピックアップ来たから連れ回そうぜ! 作:クロアブースト
この世界線のマスターは課金も爆死も存在する世界線です。
だから課金や爆死も経験済みみたいな感じで共感しつつ楽しめればなと……
FGO7周年、その日様々な時空のカルデアマスター達に激震が走る。
7周年のイベントでマスター達が崇拝する神様ことK神は祝福をもたらした。
「石最大915個配布します」
『ワー!ワー!』
大盤振る舞いにマスター達は狂喜乱舞する。
毎年数多くの石が配布されるのは知っていたがまさかの900越え近くも配布されるのは予想外である。
しかもサービス初期と違って現在は石900個回せばピックアップサーヴァント最低1騎確定という天井システムまで導入されている。
これでは実質7周年サーヴァントがタダで貰えるようなものである。
「追加で石100個配布します」
ガタッ!?
カルデアマスター達は思わず立ち上がる。
ただでさえ天井分の石を配布されたのにも関わらず更に追加の石が配布されるなど裏があるのではないのかと疑念を持ったからだ。
他にもピュアプリズムと呼ばれる強化素材と交換出来るアイテムやスキルマに必須な伝承結晶を大量に配布されたり、Qコマンドに改修入って戦闘システム向上など数々のキャンペーンが入ったのだが、マスター達にとっては三度の飯より大好きなガチャを回せる石の方が重要過ぎて情報が抜け落ちてたりするのは余談である。
だが天国はここで終わり。
ここから待ち受けるのは多くのマスター達をガチャの沼に引き摺り込む怒涛のピックアップガチャの始まりである。
「こんにちはマスター。月姫コラボより先に7周年でやって来ちゃった♪よろしくね」
月姫コラボではなく、まさかの7周年でやって来たアルクェイドさんことアーキタイプ・アース。
「こんにちはマスター。マーリンお兄ちゃんの妹であるレディ・アヴァロンだよ。よろしくね」
アーケードで先行実装して通称プーリンと親しまれてたプロトマーリンことレディ・アヴァロン。
因みにこの世界線のマスターはアーケード版やったことは一度もないが、ビーストネロちゃまがスマホ版に来てくれないかとソワソワしているのは余談である。
ここまでは毎年周年イベントから夏の水着イベントで絞られて来たカルデアのマスター達である。
面構えが違っており、今年もコンプリートを目指しているから覚悟していた。
「ほーら、頑張れ♡頑張れ♡周回で私を使うなら宝具レベルを上げないと後で辛くなるよ♪石なら7周年でいっぱい貰ったじゃない♪」
早速配布された石を溶かさせ、宝具レベル上げという苦行を行わせる原初の一ことアルクェイド。
しかも引いたら引いたで原作の今彼さんとの惚れ気を語り出すということから月姫知らずに引いたマスター達にこのサーヴァントはこっちにデレたりしないのかと戦慄させた(デレたら多分原作知ってる古参達が炎上しかねなかったのは余談である)。
「私のNP付与は宝具レベルに依存するんだ。だからマーリンお兄ちゃんと同じ位のNPを付与するには宝具レベルが3は必要だね。後は言わなくても分かるよね♪」
Qサポートかと思いきやA版マーリンとして登場し、NP付与が宝具レベルに依存するせいでアルクェイドで絞りきれなかった石を取り立てに来たレディ・アヴァロン。
例年通りならここまでで残る星5水着サーヴァントは1体。少なくとも後半で来るもう一体の星5ピックアップまでに石を用意すれば何とか乗り越えられると藁にもすがるマスター達に恐怖の情報が届けられる。
『今年の星5水着サーヴァントは3体用意しました』
『今回登場する水着サーヴァント一挙公開しちゃいます』
まさかの星5水着サーヴァント3体という情報により、アルクェイドの宝具レベル上げに石を使い切ってしまっていたカルデアマスター達は地面に向かって倒れる。
今年の夏は引かなきゃいけない星5水着サーヴァントが一体増えてしまったのである。
だが初めから星5水着サーヴァントコンプリートを諦めた連中達はまだ余裕げだ。
何せ推しサーヴァントを引ければ別に星5水着サーヴァントをコンプリートしなくても良いなら、この後公開される二種類のガチャで自分の推しサーヴァントがどちらに多いかで引くかを決めれば……
「今年はさ……水着になって、君と一夏の思い出を作りたいな」
際どい服装から『横乳のランサー』という二つ名を持ち、呪い特攻とサーヴァント特攻という使いやすさと魅力から星5の伊吹童子より人気ありそうな宇津見エリセ(※作者の偏見)
「ふむ。真打ちは優雅に待つとしよう。ムム、だ、駄目だぞマスター。夜伽でもないのに…そんな薄着(水着)で近付くでない…」
まだ宝具やスキルの情報出てないにも関わらずレディ・アヴァロンがアーツサポーターだから待望のQサポーターとして期待されているスカサハ・スカディ。
星5サーヴァントである伊吹童子や子供から我儘ボディに成長した武則天も魅力的だったのだが、エリセとスカサハ・スカディが別々のピックアップだったことに逆恨みするマスターは数多くいただろう。
現にこの世界線のマスターもエリセとスカサハ・スカディが一緒だったら間違いなく伊吹童子と武則天はスルーしても良いと考えてた方だ。
だが推しサーヴァントが別々ならば引かねばならない。だがスカサハ・スカディには天井分の石900個は確保しなければならない以上は、呼札と石で水着エリセを引かなければならないという爆死のリスクが付き纏う。
こうして怒涛のガチャラッシュで多くのマスターは爆死の沼というどん底に叩き落とされたのであった。
「あれぇ?随分余裕そうですねぇマスターさん」
「ん…カーマか」
クルーザーにあるリクライニングチェアでくつろぐマスター。
そこに去年の水着イベントで数々のマスター達を宝具レベル上げに付き合わせた水着カーマが声を掛けた。
「まだ水着イベントは始まったばかりだし、ゆっくり進めていくさ」
「ふ〜ん。イベントはともかく、毎年この時期になると石がないよぅと慌てふためく姿を楽しんでいたのに。そんな悠長で大丈夫なんですか?」
「まあ今年はアルクェイドもレディ・アヴァロンも早く来てくれたから石の貯蔵はかなり余裕あるんだよ」
アルクェイドは石210個による77連、レディ・アヴァロンは石60個による22連で迎えたことで比較的爆死と呼べるレベルの惨事は防げている。
因みに1万円課金した場合、61連分回せるのでこの時点で1万円近くの石を溶かしたにも関わらず気にしてないのは金銭感覚が狂わされてるからだと思われる。
「因みに後どれだけ石の貯蓄があるんです?」
「石は1265個。11連なら42回は引けるね」
「石が1200超え!?推しキャラ来たら当たるまで引くマスターさんにしては随分と溜め込みましたねぇ。でも天井を考えると1800個は必要。残る星5サーヴァントの伊吹童子とスカサハ・スカディのコンプリートに課金は避けられませんねぇ♪」
「いや今回は天井まで引くのはスカサハ・スカディだけだから課金はしないつもりさ」
「ハ……ハァ!?」
カーマは驚きマスターに詰め寄る。何せこのマスターは今まで数多くの爆死と共に課金を繰り返した廃課金マスターだからである。
「嘘でしょう!?去年は課金せず無償石で私を引けたのに欲ばってスルーしてた水着沖田オルタちゃん引いたら爆死して1万円課金しましたよね!?」
「そうだね(遠い目)」
マスターの目が濁る。
人間欲張るんじゃないという洗礼を魔神さんこと沖田オルタに教えられたのである。
「スカサハさんを引くのに5万近く掛けて爆死した癖に!」
「グハァ!?」
血反吐を吐くマスター。
かつて廃課金者だった頃、夏のボーナスもあり、待望の師匠ことスカサハが欲しくて五万近く課金したのにまさかのすり抜けによる爆死した時は肝が冷える感覚がしたものだ。
「女性サーヴァントばっかり引いてる癖にこの前なんて大して必要でもない源為朝を当てる為に100連近く回してたのに!?」
「あれはトラオム来てた段階で引くつもりだったし……男ならあのロボットには憧れるんだよ」
6.5章であるトラオムで立ち絵だけ出ていた源頼朝ピックアップが出たときには7周年サーヴァントを諦めてでも引く覚悟を固めた程に源頼朝は格好良かった。
だからこそマスターは後悔などしていない。ちゃっかり7周年のアルクェイドを引けたことには大量の石運営に感謝してたりする。
「トラオムピックアップでは元々引くつもりもなかったシャルルマーニュに呼札で62連と11連を143連近く回して爆死してたのに!?」
「グフゥ!?止めろカーマ、その言葉は俺の胸を抉られる……」
天井の石が貯まりに溜まってたのと呼札でお目当ての星4であるクリームヒルトがすぐ出た慢心からシャルルマーニュもすぐ出るだろうと引いたら盛大に爆死し、220連近く回してしまった事には後悔しているマスター。
ぶっちゃけ石溜まっても推し鯖以外には回してはいけないという教訓を覚えさせられた一因である。
「俺はねカーマ。もう廃課金マスターは卒業したんだよ」
「むぅ…確かに最後に課金したのは去年の12月に復刻で来たメリュジーヌのピックアップで爆死して3万円課金した時ですね」
「あ、ああ……メリュジーヌはうちのエースだからな。後悔はないさ……」
「マスター、足をガクガクさせながら言わないでくださいよ……」
ツングースカの途中でやって来た元々欲しかったが、予算の関係上アヴァロン・ル・フェでは泣く泣くガチャスルーせざるを得なかったメリュジーヌがやって来たことで課金してでも引く覚悟を固めたマスターは爆死しつつも何とかメリュジーヌを最後の11連で2枚同士に引き当てた。
因みに現在は7周年の福袋で宝具レベル上げも成功し、聖杯も上げた為、LV114かつ宝具レベル3と我がカルデアのエースである。
現在はサーヴァントコインが不足してLV120に出来てないので絆上げしてLV120を目指している途中である。
「マスター、貴方の考えを当ててあげましょうか?」
「何のつもりだいカーマ?」
カーマの突然の申し出に訝しむマスター。
だがカーマはこのマスターの楽観的な考えなどお見通しなのである。
「大方、8/14に来る水着ピックアップ2で天井分の石900個は残しつつ推しサーヴァントである水着エリセを引くつもりですね」
「!?」
図星であるマスターは思わず見返す。
「そして8/17に来る水着ピックアップ3でスカサハ・スカディを天井分のストックで狙いつつ、天井前に余った石で引けなかった水着エリセを再度狙うつもりですよね」
「カーマ……君は何処まで未来が見えている……」
「うふふ……マスターのことくらいお見通しですよ♡」
「知ってますか、マスターさん?星4は天井が無いから星5と違って沼ると際限なく爆死していくんですよ♡当たれば良いですねぇ♪」
「止めろカーマ。それ以上の言葉はいけない。オカルトでも信じて大成功教に縋りたくなるレベルで不安定なんだ!」
「うふふ。今も少しでも課金せずに無償石で引きたくてイベントの裏で強化クエストやフリークエスト回って石を掻き集めてますよね。そこまで水着エリセをお迎えしたいなんて妬けちゃいますね♡」
口調とは裏腹にカーマは楽しそうに耳元で囁く。
今カーマは精神的に不安定なマスターに爆死フラグを立てているからこそ楽しんでいるのだ。
「この前も寝室でアンアン鳴かされたばかりなのにまた新しい娘に浮気だなんて罰が必要だと思いませんか?いえ、私は何も思ってませんよ……」
「ふぅ〜。お仕置きされたいみたいだねカーマ」
「きゃ♪」
カーマの腕を掴んでリクライニングチェアに楽しそうな悲鳴を上げたカーマを押し倒す。
「口封じですかぁ?」
「分かっててやってるなカーマ」
「そうですねぇ……せめて情熱的なキスでもして口を塞がなくちゃ駄目ですよ」
カーマの要求通り口づけを行うマスター。
何せこのカーマは数々の逢瀬でマスターを堕落させる事には失敗したものの、負け癖がついてマスターにお仕置きされたがる潜在的M気質に目覚めてしまっているのである。
「んちゅ…くちゅ……マスターを挑発した私にい〜っぱい愛を与えてくださいね♡」
この後、カーマと魔力供給をした。
水着カーマ
…現在の推しサーヴァントの一人。本世界線では聖杯捧げてLV114と星4フォウでステータスの底上げ中だが、宝具レベルは1である。
今年は何故か復刻来なかったが、イベント特攻対象になってるので、絆上げ目的で周回を連れ回す予定。
個人的に周回便利かつチョロインで可愛い。
マスター
…現在石1265個、呼札69枚と水着スカサハ・スカディの天井分と水着エリセを引くだけならストックに余裕があるので楽観的な状態。但し引けるとは言ってない。
取り敢えず8/14に天井分の石900を除いたストックを解放して水着エリセを引きに行く予定。
水着伊吹童子?モルガンいるし、スカサハ・スカディ引くまでは後回しかな(震え)
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