ヒナコさんピックアップ来たから連れ回そうぜ!   作:クロアブースト

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二部6章 アヴァロン・ルフェ、シナリオは素晴らしく、妖精の残酷さは滅んでもしゃーないよねとか、キャストリアは不憫過ぎるとか思ったよね。
そして春の記憶がないのはきっとFGO本編が健全だからだよね。

一つ屋根の下を過ごす。何も起きぬ筈がなく……

※春の記憶を汚したくないという方はブラウザバック推奨


春の記憶〜君は淫らな予言の子〜

時は第六異聞帯であるブリテン異聞帯。

ケルヌンノス復活の対抗策を見つけるべくマーリンの協力を得てアヴァロンにカルデアはやって来たのである。

 

そしてアルトリアが聖剣になる為の儀式として受ける最後の試練『春の記憶』に挑む途中であった。

アルトリアが試練に飛び込んで消えた中でモニターの映像の如く、アルトリアにとって最も楽しい記憶とされる『春の記憶』とされる光景が映し出される。

 

それは名無しの森で倒れていたカルデアのマスターとの出会いから始まり、夜の就寝前の時間帯に場面は切り替わる。

 

『ごめんなさい…ごめんなさい…出来損ないでごめんなさい』

 

夜風に当たろうと外に出たマスターは杖を持ちながら、ぶつぶつ呟くアルトリアを見かける。

 

『どうしたんだいマシュ』

「え…先輩?」

「あ、これ名無しの森でマシュとアルトリアを誤認してた時だ」

 

思わずマシュは呟くが、マスターは口にしておらず目の前に現れた映像で震えるアルトリアにマスターがタオルケットを羽織らせる。

 

『添い寝しようかマシュ』

『ふぇ!?』

 

顔を真っ赤にしてしまうアルトリア。

 

『な、な、な……私に乱暴する気でしょう?エロ同人みたいに!』

『しないよ。ただの添い寝だから』

 

そう言ってマスターはアルトリアを自身のベッドに引き摺り込む。

アルトリアも嘘を見抜く妖精眼でマスターが性欲ではなく、震えるアルトリアを善意による添い寝と見抜いていたので抵抗せず同じ掛け布団に入り込む。

 

『人肌恋しいってあるだろう。暗い気持ちになる時は他の人の温もりがあるだけでも大分違う。いや…何度もマシュとはお互い寂しい時は添い寝してるから今更か……』

『そ、そうだね……ふ〜ん、マスターはマシュって子と添い寝してるんだ……』

『ところで何であんなところで悩んでたんだ?』

『う、それは……』

 

言い淀むアルトリア。何せこの時期のアルトリアは名無しの森で偶然会ったマスターに記憶喪失の振りしてマシュの代わりになって潜り込んでいたのである。

少しの罪悪感とそして自分の内心を打ち明ける恐怖があったのである。

だがマスターからは様々な冒険譚を聴いて多くの苦難を乗り越えて来たと知っているアルトリアはマスターに打ち明けてみようとと思い口にする。

 

『私には使命があるの……でも私は予言の子としてはダメダメで……本当はこんな旅だってしたくない……でも投げ出すこともしたくない……ねぇどうすれば良いのかな……』

 

アルトリアの弱音が語られる。

産まれた時から刻まれた使命とそれを成せない未熟さ、そして何より自分自身が投げ出したいと思える程にしんどいと感じていたからである。

 

『そうだな……まずアルトリアにとって使命ってのはどんなに辛くても手放したくない大事なモノなんだな』

『え……』

『人ってのは基本的に辛いことから逃げ出したいものだからな。俺も辛ければ逃げたいって思うことは何度もあるから』

『マスターも?』

『そうさ』

『じゃあどうして』

『ん?』

『どうして人理修復の旅から逃げなかったの?』

『そんなのは決まってる。俺にとって大事なモノがあったから……』

『大事なモノって?』

『生きたい』

『ふぇ?』

『自分とマシュやフォウ君、ダヴィンチちゃんやカルデアの皆と一緒に生きたかったから』

 

生きたいという言葉にアルトリアはポカンとしてしまう。

 

『クスッ…生きたいって、そんなの当然じゃん』

『でも世界救うよりずっと大事だと思わないか?』

『それはそうだけどさー。もっと格好良い理由とかじゃないの?』

 

呆れた風に言うアルトリアだが、妖精眼を通して本心で言っているのを見抜いていることから言葉とは裏腹に楽しんでいた。

 

『辛いと言いつつも使命を投げ出さなかったんだ。きっと君にとって大事な物がある筈だ。納得するまではやりきれば良い』

『!?』

『少なくとも君の力になりたいと思う男がここにいるってね』

『んんっ……もう!せっかく相談したのに人任せだなんて最低だよ!じゃあ責任取って手伝ってくれるよね?』

『ああ…じゃあまずは初めに君の本当の名前を教えて欲しい』

『やっぱり気付いてたんだ……』

『話しているうちに違和感が解消されたからだけどな。だから改めて君の力になる為に君を知りたいんだ』

『私はアルトリア…予言の子の使命を持つアルトリアだよ』

『そうか……じゃあよろしくアルトリア』

『よろしくマスター』

 

二人は手を繋ぎながらベッドで眠りに着いた。

ここまでならばボーイミーツガールで済んだのだろう。

だが春の記憶とはそんな生半可なものではないと思い知ることになるとはこの時点では誰もが思いもしなかった。

 

『んむっ……ちゅる……マスター♡…もっとキスを……』

 

ここは健全なだけの記憶では済まない。キスより先の光景すらも投影してしまうことを……

 

 

 

 

 

 

『あれ、皆どうしたの?そんなところで固ま……って……』

 

ニコニコ笑顔で春の記憶の試練から戻ってきたアルトリアが周りのメンバー達が見ている映像を見て瞬時に固まる。

映画なら濡れ場と呼べる光景が公開されているからである。

 

『ん、アルトリアおはよう』

『んぅ……おはようございます。マスター、えへへ』

『どうしてそんなに嬉しそうなんだい?』

『だって私……こういうこと憧れてたんだもん』

 

初夜を迎えて同じベッドからいつもより幸せそうに笑うアルトリアの姿が……

 

『ねぇ…ここなら二人っきりだよ。だからシよ♡』

 

わざと人気の無い場所にマスターを誘ってスカートをたくし上げて誘惑するアルトリア、

 

『むぅ……ズルい……マスターばっかり上手でズルい。次は私が貴方を気持ち良くさせるんだから』

 

頬を膨らませつつマスターの腕枕に頭を乗せながら一糸まとわぬ姿でピロートークに耽るアルトリア、

 

『アルトリア、流石にこれはちょっと……』

『マスターの国ではお散歩プレイって言うんですよね?ですからマスターに飼われちゃった私も首輪を……』

 

「わー!わー!わー!」

 

顔を真っ赤にしながら慌てて叫ぶアルトリア。

 

「いや〜悲惨な過去ばかりだと思ってたけど随分とマスター君と楽しんでたようだね」

「うぅぅぅ…」

「嬢ちゃんにマスター、一応人理修復してるんだから節度は持つべきだろうが……」

「うぅ…ちゃんと巡礼の旅はしてたんだからプライベートは良いじゃない!そういうところだぞ村正ァ!」

「何で俺の時はキレるんだよ……」

「先輩にアルトリアさん……私がいない間にそういうことしてたんですか……」

「ま、ま、マシュ違うんだよ!だから落ち着いてね!ね!」

「というかこの前マシュともお散歩プレイやったよな」

「先輩!?」

 

マーリンはニヤニヤとして、村正は年長者として諌め、マシュは自分が離れている間にマスターとイチャイチャしていた些細な嫉妬からジト目を向けられたのであった。




アルトリア・キャスター
…春の記憶による最大の被害者。マスターと会うまで散々だった反動からか人の温もりが大き過ぎてマスターとのイチャラブで埋め尽くされてしまった。
本編ではカットしてが、初夜からベッドシーン、隠れてのプレイやお散歩プレイなどの数々の濡れ場シーンが流れてしまい、アルトリアがあまりの恥ずかしさに「もうやだぁ」となりかけたのは余談である。

見たい話の候補

  • 春の記憶〜君は淫らな予言の子〜
  • サマー2021〜昼は淑女な彼女達〜
  • 正妻戦争〜アヴァロン編〜
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