というわけでoldsnake氏の『破壊の嵐を巻き起こせ!』とのコラボです。
ぶっ飛んだリクエスト×ぶっ飛んだゲストで超ぶっ飛びクレイジー使用になるかと思いきや、なんかマイルドになっちゃいました。期待してた人はごめんなさい。
コラボ先の作品が気になる人は以下のURLから↓↓↓
・破壊の嵐を巻き起こせ!
https://syosetu.org/novel/180532/
「……さて、ではお集まりの皆様」
──“閣議”を始めたいと思います。
502小隊を全員席に着かせ、そうMGLが冷や汗をダラッダラ流しながら言う。しかし残念なことに、これから始まるのは閣議でもなく会議でもなく
「えー、では今回の議題ですが……」
「ひゃっはー! ジョンのサウンドは最高だぜー!」
「誰ですかジョン!?」
「義によって助太刀いたす」
「誰への義に対して何の助太刀をするんですか!」
「なんでっ! なんでっ、私はっ、マシンガンっ、なのよっ!? 私が一体何をしたというのっ!!?」
「知 ら ね ぇ よ !!」
開始からわずか一分足らずで議場は破綻した。
いつの間にか身に着けていたヘッドホンでロックな音楽を聴いてノリノリの110BA。これまた出どころ不明のジャパニーズKATANAをしゃりんと抜刀し、あらぬ方向へと突きつけるP90。ガリガリと頭を掻きむしり、狂ったように叫ぶMAG。
それに対して律儀にいちいち突っ込んでいたMGLだったが、最期にはキレ気味に叫び返すのみとなっていた。
さらにダメ押しの一撃。
ガチャッ! と病室(仮)のドアが開かれ、金髪ロングでオッドアイの少女が乗り込んできた。
「おっす。おっす! ペルシカー、いるかー……」
彼女はどうやらペルシカに用があったらしい。
だが、残念ながらここにいるのはペルシカではなく502小隊。選りすぐりの……キチガイじゃね? 気狂いではあるね ぶっ壊れだよな ワンチャンエリートかも?……一匹狼の寄せ集めである。
少女は目の前の惨状に目を向ける。
「……あー……」
そして、一通り状況を確認したのち、ポリポリと頬を掻きながら、MGLの方を見てこう問うた。
「……アンタ誰だ?」
「えっ、こっちが聞きたいんだけど」
……これが、ヘリアンを苦しめる2大胃痛要因、502小隊とM61A2バルカンのファーストコンタクトである。この出来事は、胃痛と胃痛が悪魔合体してついにヘリアンの胃を粉砕せしめたとして、長きにわたって語り継がれることになる。
──なーんてな? ハハハッ、傑作だぜ』
カクカクシカジカシカクイムーブッ
「ええ……マジかよ。ヘリアンの言ってたこと本当だったのか」
「あの人無事ですか? 吐血して運ばれて行きましたけど」
「無事だよ。フルーツ盛りあと六文銭置いてきた」
「なにサラッと葬送しようとしてるんですかちょっと。そしてウラヤマシイ、そういうのがあるんでしたらこっちにも送ってほしかったです」
「無茶言うな、一つしか持ってきてなかったっつーの」
どことなく不満そうに言うMGLに、苦笑いしながらバルカンが言う。ちなみにヘリアンの病室には、恋愛沙汰に関連する花言葉の果物ばかりが詰め込まれたフルーツ盛りが届けられていたという。例えば
そんな敗北者の怒りはさて置いて、バルカンは「そうかぁ……うーん……」と考え込む様子を見せた後、
「……まぁ、取り敢えず冷えた水でもぶっかけとけば治るんじゃね? 性格反転してるって事はなんか強い衝撃を与えればいいと思うぞ」
「荒療治にも程がある!? そんな荒業で直る訳がないでしょ!! それとなんかいやな予感しかしな──おっと」
ポロリ、と再び仮面が外れて落ちる。幸い今回は他の仲間は見なかったようだが、目の前に立っていたバルカンだけはばっちりと仮面の下の素顔を見てしまった。
バルカンは顔を引きつらせて、
「うげっ……うわぁ、グロテスクにも限度があんだろ……マーダーのアレで慣れといてよかった」
「すいませんねSAN値直葬モノのスプラッタで。ペルシカが『直したいなら義体を乗り換えたほうが手っ取り早いよ』っていうレベルの損傷なんですよ」
「むしろ良くそれで平然と動けてんなお前な?」
「まあ、運よく顔の右側が吹っ飛ぶだけで済みましたけどね。一歩間違ったら義体が木っ端微塵でした」
「運良すぎだろ」
バルカンは入ってきた扉を再び開けると、
「まぁちょっと待ってろ! 今いい物持ってくる!」
「絶対ろくな事しませんよね!? 分かりますよ貴方も
10分後。
バルカンは見るからにヤバ気な液体がなみなみと入ったバケツを持って16Labに戻ってきた。
「来たぞ! なんかクッソ酒臭ぇけど取り敢えずショック療法でなんとかしようぜ!」
「しなくて! いい! ですから! 頼むからそっとしといてくださいお願いします!! 鈴鹿……じゃなかったペルシカが解析頑張ってるところですから!」
「まぁまぁそう言わずに」
「言いますって!! これ以上なんかやらかしたら本気でヘリアンが死にますよ!? ちょっ、やめっ、ヤメロォー!!」
中身をぶち撒けようとするバルカン、それを全力で妨害するMGL。どったんばったん大騒ぎ、バケツの中身も溢れんばかりに波立っている。
「離せっ! 暴れんなよ! 動くと溢れるだろ!」
「なんでこんな事になってるんですか?! って! 強烈に酒臭いですけど! あとどのみちこぼれますよねぶち撒ける気なんですから!!」
「あー、そういや……酒? ……なのか? ──まぁ関係ねぇ! 正気にさせてやるよ!」
「ちょっと待って! 話聞いて!!」
「聞かぬ! 媚びぬ!! 省みぬ!!!」
「オーマイファック!!」
だがその時、MGLの脳裏に電流が走った。
──このまま膠着状態になるのも面倒だし、いっその事先んじて仕掛けて中身を全部こぼさせてしまえばいいのでは!?
……こんな発想が出るあたり、彼女も立派なキチガイである。
そしてさらに悪いことに、MGLは行動に映るのが極端に早いタイプの人形であった。
「──ふんっ!!」
「うおっ!?」
気合一発、MGLはバルカンに思い切り足払いをかけた。
そして、彼女の目論見通り、バルカンは盛大にすっころび──
「ぎゃっ!!」
「──あら?」
──彼女の持っていたバケツが、中身を含めて全部MAGに直撃した。
「──えっ、ちょっ、なっ──」
ガァン!!(大破)
「アッー!!!????」
顔面にバケツの直撃を食らい、さらに中身のほぼ全部を浴びてしまったMAG。これにはさしもの彼女もたまったものではなく、悲鳴を上げてぶっ倒れてしまった。
そして、床に伏したままのバルカンは撒き散らされたバケツの中身を指で掬ってぺろりとなめとり、
「……やっべ。これ水じゃなくてスピリタスだわ」
「馬ッッ鹿じゃねぇの!? どこに水と間違えてスピリタス持ってくる馬鹿がいるんだよ! いや目の前にいるけどさぁ!!!」
……その後、バルカンは解決方法を見つけたペルシカによって連行され、MGLを除いた502小隊のメンバーは対応マニュアルに従って動いたXTRによって元に戻されたという。
なお、この珍事ののち、戦術人形のメンタルを一時的に変化させるカプセル『スナオニナール』『ヒックリカエール』『ツンデレール』などといった何処に需要があるのか分からない品物が開発されることになるのだが……それはまた、別の話。
110BA「……恥ずかしい……」
P90「……穴があったら入って煙幕焚いて雲隠れしたい……」
MAG「あたしの心はマシンガンと完全に一体化するには至ってねぇみたいだからちょっと修行逝ってくる。っていうか行かせろ。じゃないとあたしはこの場で自決する」
MGL「もうヤダ疲れた……」
XTR「ハハハ、もう二度と体験したくはないな」