ドールズディフェンスライン   作:りおんぬ

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ドルフロ界隈に多数存在する他作者さまのフリー素材とのコラボイベです(唐突)
言うほどコラボじゃねえなこれ(今更)


Incident Occurrence

私たちの502小隊に新たな仲間(爆弾)が加入してから数週間が経った。

MGLはすっかり隊の風潮に順応し、今日も元気に鉄血兵を爆殺しに出撃している。ところで毎度のように大量のグレネードを消費しているのに、弾切れにはならないのだろうか? 少なくともここの倉庫にはアレの規格に対応するグレネードはないはずだけれど。

あと、グレネードランチャー二丁持ちの単騎駆けはさすがに男らしすぎないか? 一緒に出撃したMAGが「良い火力だ」とか言って頷いていたが、彼女が認めるレベルの超火力ってどういうことだ。正直私はいつか来る同時出撃の時が恐ろしくて仕方ない。

そして。

私は今、ヘリアンに提出する(叩きつける)始末書の束を書き上げながら、白い目で目の前の仲間たち(馬鹿ども)を眺めていた。

 

「……で、何か申し開きは?」

「マシンガン撃てて楽しかった」

「久々にエンジョイできたよ!」

「なんかすいません」

「宜しい、MGL以外は後でオシオキね」

「「何故ッ!?」」

 

不服そうな表情を浮かべる馬鹿二人。しかしこれ見よがしに()()()()道具を見せつけると、顔を真っ青にして黙りこくった。何故だろうか。戦術人形だったら生半可な道具は通用……するか。むしろ精密機器のオンパレードな分、下手したら普通の人間よりも脆い。まあ、代わりにパーツには替えがきくようになっているけれど。

けれど、問題は別にある──彼女達が出会ったという()()()()()についてだ。いやまあ、若干約一名は既知だったようだけれど。

 

「404小隊……そんなものもあるのね」

「Yes! Yes! Yes! "OH MY GOD" ──UMP45を小隊長として、UMP9、HK416、G11……以上四体の戦術人形からなる小隊サ。あらあら不思議驚いた、彼女もまた指揮を取れるイレギュラー! AR小隊とも502小隊ともまた違う、数少ない指揮官を不要とする部隊なんだ! 不思議だヨ? 不思議だネェ!」

 

道化師の殻を被ったMGL。ということは、これ以上は彼女でも知りえないことなのだろう。理由は不明だが、MGLは全てを知っているならば素の状態で教えてくる。

そんな彼女が殻を纏った状態で話しているということはつまり、上層部の後ろ暗い部分を詳らかに出来る情報収集力をもってしても知りえない『ナニカ』があるという事か。

 

「あ、そうそう。彼女達、なんでも『ある指揮官』にゾッコンだとか? 彼が何処にいるのかは誰も知らない、彼が何をしているのかは誰も知らない! 愛が重すぎて逃げたらしいけどネ! 愛ゆえに? 愛だから!」

「……バグってんじゃないの?」

「これ以上はボクでも知りえない! こりゃもうさっぱりお手上げな、この先行ったら逃げられない!? ああもうやめやめ、わしゃもうすっかりトヘトヘじゃ!」

 

それだけ言って、彼女はその場にぶっ倒れた。調べてみたところ、どうやらろくに補給もせずにMAGとP90に付き合っていたらしい……これは二人のオシオキを増やすしかないか。

そんなことを思案しながらMGLの遺体(死んでない)を検分していると、後ろから声がかけられた。

 

「ヘイ。ヘイヘイヘイ! ちょい待ちリーダー、その手に持ってるいかにもな器具はなんだ?」

「これ? 苦悩の梨よ」

「……どうやって使うの?」

「どうやって? そんなの決まってるじゃない──これを貴方達の【残酷な描写】に突っ込んで中で【残酷な描写】して、それから【残酷な描写】するのよ」

「「ヒエッ」」

 

これ見よがしに可動部を動かし、キリキリ音を立てる。MAGとP90は盛大に顔を引き攣らせた。いいぞもっとやれ、キリキリキリキリ……。

ところで昔はこんなケッタイな道具を使って誰かを拷問していたらしいが……それにしても、これは戦術人形相手でも使えるのだろうか。

まあ、相手の情報が欲しければ適当な雑兵とっ捕まえてコード繋いでチキチキすればいいだけの話だから、使えたとしてもこれから先は廃れていくばかりだろうが……。

 

「……で、他に情報はないの? その……444小隊について」

「あかしけやなげ?」

「やめえや。──あー、それでリーダー? アイツらなんだがな、あたしらが見た所じゃなんかを探してるみたいだったぞ。それも大分ガチな感じで」

「ガチな感じ」

「うん、なんか露骨に目がイッてた。間違いなくボク達とは違う方向にぶっ飛んでるよアレは」

「ぶっ飛んでる」

「なんかすごい返り血塗れの制服着てるし、明らかに挙動不審だし。あれだね、三日くらいマシンガン断ちさせた時のMAGにそっくりだ」

「末期じゃないの」

「「そうだけど?」」

 

……頭が痛くなってきた。

恐らく、404小隊とやらはMGLが言うところの『ある指揮官』を追いかけているのだろうが……今は、その災害の矛先がこちらに向かってこないことを願うばかりだ。

しかも相手はSMGが2にARが2で構成されるゴリゴリの前衛部隊。それに対して、こちらはSMG(前衛)が1人とMG(後衛の皮を被った前衛)が1人、RF(後衛)が1人とGR(後衛?)が1人。バランス的にはこちらの方が優秀だが、瞬間火力ではどうしても見劣りする。……いやまあ、その分1人1人が粒揃いのキチガイな訳だが。

あれ、もしかしてイケるかも?

とか思った矢先に。

 

「ああクソ、アイツらまだ追ってきてやがるのか……あ?」

「「「……んん?」」」

 

ひとりでに扉が開き、部屋の外から見慣れない男が銃を構えて入ってくる。

──噂の面倒事(カモ)爆弾(ネギ)背負ってやってきた。




110BA「そう言えば最近パチ公の姿を見てないのだけれど」
MAG「んぁ? ああ、パチ公だったらリーダーのベッドの下で巣作りしてるぞ」
110BA「いつの間に……」

■ ■ ■


というわけで、ドルフロ二次創作界隈でよく見る『404小隊(ヤンデレ末期)に追われる男性指揮官』の登場です。
元ネタが誰かは特に決まってませんが、p氏とかK氏とかS氏とかT氏とか(全て仮名)の作品がイメージモチーフ。
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