ドールズディフェンスライン   作:りおんぬ

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専用装備が落ちたので大急ぎでMP5をレベリングしたり5-4nの攻略に躍起になってたり対物ライフルの傭兵書いてたりとっつき戦術人形の構想練ってたりしたら遅くなりました。後ろ二つが気になる方は短編集の『ドールズストーリーライン』へGO!(ダイマ)
早いもので、もう来週から深層映写です。私はクリア出来るかどうか不安で仕方ありません。


Travel & Trouble

よう、ご隣人(ネイバー)。あたしだ、MAGだ。元気してたか? 風邪とか引いてねえか? 安心しろ、こっちはすこぶる元気だぜ。

まあ、少しばかり元気を余らせすぎてて……

 

「Los! Los!! Los!!! 行け行けどんどんマッシンガーン! ガラクタ共をぶっとばせーっ!!」

 

……若干暴走気味なんだけどな。

いや、待て待て、落ち着けご隣人(ネイバー)。気持ちは分かるぜ? どうせ『またマシンガンキチが暴走してやがる』とか思ってるんだろ? その気持ちは分かる。すげー分かる。あたしとしても同感だ。

じゃあ何故こんな大惨事になっているかと言うと、それは一時間ほど時間を遡る。

──あたしはその時、燦々と日光が降り注ぐ中で強化搬送車『ガトリングス』を引っ張っていた。

リーダーはダウンしてMGLもボディがアウト、挙句の果てにP90はオーバーヒートしてひっくり返りやがった。何考えてんだアイツ。戦術人形が熱中症とか笑い話にもなんねぇよ。

そんな訳で、重傷人形2人+ボンクラ人形をパチ公(ペット)と一緒にテントにぶち込み、あたしは一人でひいこら言いながらリヤカーを引いてるわけだ。この野郎起きたら絶対一発見舞ってやる。

そして、事件は起きた。

ツイてない事に、鉄血兵にロックオンされたのだ。しかも、結構な規模ときた。ざっと見た限りではAR持ち(Vespid)SMG二丁持ち(Ripper)しかいないっぽいが、単純な物量が今回は脅威的だ。いやヤバいだろこれ流石に!?

あたしは慌ててマシンガンを構えつつ、心の底か吼えた。

 

「ふざっけんなマジで、誰だよこっちの方に兵動かしたハイエンド!? 見つけ次第マシンガンで風穴開けてやるからな!?」

 

──ちなみに同時刻。

鉄血工造のとある基地では、四肢が残らず吹っ飛んだハイエンドと悪寒を訴えるハイエンドという不思議な百合カップルの姿が見られたとか見られなかったとか。

もちろんあたしはそんな事知る由もねぇ──という訳で、時間軸は現在まで戻ってくる。

あたしは右へ左へマシンガンの銃口を振り回しながら、全力で防衛戦を繰り広げていた。いやでもさぁ……、

 

「防衛戦つったって流石に限度があんだろ!? あたし一人じゃ流石にきつ──いや待て」

 

そこで、あたしは違和感に気付いた。

コイツらなんと言うか、こう……生気がねえぞ? あたしらに襲い掛かってきたのも、『とりあえず見つけたからやられる前にやっとくか』くらいにしか感じられん。その証拠として、向こうはこんだけの物量があんのに戦力の逐次投入以外をしてくる気配がない。

チェスで言えばルークやビショップには目も向けずにひたすらポーンだけを前進させるようなモンだ……どう考えても悪手以外の何物でもねえ。

 

「これは……いけるか?」

 

向こうが何を考えてるのかは皆目見当もつかんが、まあ勝ちやすくしてくれるってんなら都合がいい──そっちのお望み通りボロ勝ちしてやんよっ!!

あたしはひざを折って姿勢を低くし、そのまま一気に跳躍。あ? そんな真似したらリヤカーの方にガラクタが集う? 問題ねぇな!

あたしは空中で指笛を鳴らし、その名を叫ぶ。

 

「──()()()()()()()!!」

『ウオォオオオオオオンッ!!』

 

……あれ、お前ってそんなガチっぽい鳴き方だったっけ?

そんなあたしの思いをよそに、パチ公はテントから飛び出して戦場にフェイドイン。雄叫びと共に、迫りくる鉄血兵をことごとくなぎ倒していた。

ったく、有能すぎて困るぜあたしのペットは!

あたしは敵陣のド真ん中まで跳び、足元にいた鉄血兵どもを踏みつぶしながら着地。そして、例によって例の如くマシンガンを構えつつ──

 

「連射掃射速射平射乱射ァァアアアアアアアアアッ!!!」

 

……ま、言ってる事は派手だがやってる事はいつも通りだな。マシンガンは派手でいいんだが代わり映えがしないのが唯一の難点だ。まあそんな動き回りながら撃つようなものでもないからな、仕方なしか。

ま、それはさて置き。あたしとパチ公の活躍あって、鉄血兵の数はズンドコ減っていく……やっぱり違和感しかねぇわ。コイツら一体何を考えてる? ……何を企んでる??

──その時だった。

 

『──アハハハハッ! 見ツケタ! 見ツケタ! 見ツケタ!』

「なんだぁ!?」

 

何処からともなく響く声。

それが耳に届くと同時に、あたしらの周りにいた鉄血兵共が一斉に倒れた──まるで、()()()()()()()()()()()

突然の事態に理解が追い付かない。なんだ、一体何がどうなってやがる?

 

「なんだ何処のどいつだまたマシンガン使わねー異教徒の仕業か!?」

『ザーンネーン、ソンナゴツクテ綺麗ジャナイ銃ナンテ使ワナイヨ~』

「──あぁん!? 売られた喧嘩は買うぞコラァ!!? 隠れてねぇで出てこいやレンコンにしてやんよぉ!!!」

 

こういう挑発に一も二もなく乗っちまうのはあたしの悪い癖だな。うん。

ともあれ、その甲斐あってか、声の主は向こうから姿を見せてくれやがった。うんうん、結果オーライってことでいいよな?

 

──そいつは、ひどく奇妙な風体をしていた。

華奢な矮躯を申し訳程度に覆う、簡素なモノクロのネグリジェ。口元をすっぽりと覆い隠す、大きく×印が描かれたマスク。伸び放題の黒髪は、頭の脇でいかにも大雑把にやりましたといった感じのサイドテールにまとめられている。その肩には、手乗りサイズのピエロ人形がちょこんと座り込んでいた。

そして、その両手には人間大の人形が抱きかかえ──!?

 

「……オイオイ、オイオイオイオイ。冗談きついぜ……」

 

──いや違う。あれはただの人形なんかじゃあねえ。

ありゃあ間違いない……()()()()()。ご丁寧に心臓部のコアはぶち抜かれてやがんな……ケッ、『血抜き』でもしたつもりかよ、趣味悪りぃ。

 

『見ツケタ! 見ツケタ! 見ツケタ! 生キノイイ()()ガタクサンダ! 今日ハツイテルナァ!!』

 

昏い目でこちらを見据える『そいつ』──その肩に乗ったピエロ人形が、ゲタゲタと耳障りな声で喚く。

鬱陶しい……撃ってもいいか? 良いよな?

……そういや、『たくさん』とか言ってたな。ってことは、コイツの目当てはあたしだけじゃねえな?

あたしらをまとめて『収穫』するつもりか……。

……つまり、コイツはリーダーに手を出すってことだよな?

 

じゃあ手っ取り早く殺すか。

 

決断したあとは早かった。

ズンッ!! と地面がクレーター状に陥没するレベルの力強さで踏み込み、あたしは一歩前に出る。……『震脚』だったか? あのジジィはそう言ってたような気がすんな。

そして、目の前の下手人目掛けて拳を振りかぶる。やっべ、うっかり八極じゃなくてデフォパンチで構えちまった。だが問題ねぇ、このルートなら邪魔さえなけりゃストレートにぶん殴れる!

 

「──ぶっ飛べ!!」

 

ともあれ、右腕を容赦なくフルスイング。マシンガン? 確かに重要だが今はこいつをぶっ飛ばす方が先決だ!!

……だが、あたしの目論見はあっさり破綻する事になる。

あ? 理由?

……『邪魔さえなけりゃ』ってさっき言ったんだから、そりゃ邪魔が入ったに決まってんだろ?

あたしの拳は、ネグリジェロリの顔面にめり込む寸前で()()()()()()()

受けとめたのは──なんだコイツ、黒騎士!? 時代錯誤にも程があんだろ!!

 

【AaaaaaaAAAAAAAAAHHHHHHHHHH!!】

『キヒャハハハハッ!! ソノ程度ジャ僕様ノ「湖光騎士(デュ・ラック)」ハ止マラナイヨ!!』

「チッ、円卓の騎士でも気取ったつもりかよ!!」

 

片足で黒騎士──『湖光騎士(デュ・ラック)』の胴を蹴り飛ばし、その反動で一気に距離を取る。

そんなあたしに、ネグリジェロリの肩に乗ったピエロ人形は相変わらずのいけ好かねぇ声で言ってきた。

 

『キャハハ、僕様ハ鉄血工造ノ最新モデル「人形師(マリオネッター)」! サア可愛イ獲物チャン、大人シク僕様ノモノニナリナサイ?』

【Aaaaarrrrrrthuuuuuurrrrrrr!!!!!】

 

その宣告と同時に、黒騎士が鉄パイプ片手に迫り来る。

──ったく、本番(ラウンド2)はここからか!




おっかしーなー、人形師ちゃんはこっちの方に出すつもりは無かったんだけど。
まあ短編集と含めて世界線は同じ設定だし、こういうこともあるかなと。これが『キャラが勝手に動く』って奴ですか。

オリ人形のスペックシートとか需要あります? ……欲しい?

  • 構わん。行け
  • (需要は)ないです
  • いいから本編だ!!
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