ドールズディフェンスライン   作:りおんぬ

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502小隊実装まだー?
実装済みのP90とグレランのMGLはまあ仕方ないとしてもせめてMAGと110BAを……


Unreality Steps Foward

パチリ、と目が覚める。

 

「……ここは?」

 

気が付くと、私は暗闇の中に1人立ち尽くしていた。

……何処だ、ここは。いつの間に私の生きる世界はこんなに寒々しい感じになっていたんだ?

……うん?

 

「P90? MAG? ……MGL?」

 

部下の名前を呼ぶ──だが、返事はない。

いや、本当にどこだここは。

 

『知りたいか?』

「誰だお前は!」

『時刻からの使者、スパイd……ちがわい!』

 

何処からか男の声が響く。

思わず叫んでしまったが、それに対する返答を鑑みるに割かしノリのいい人物であるようだ。

 

『あーあ、ったく……せっかくこう、闇の中からの強者ムーブとかできると思ったのによー。テメェのせいで台無しだぜ。わかる? この罪の重さ』

「知らないわよそんな事。……()()()()()()()

 

言いながら、私はある違和感に気付いた。

……変わらない? 私の記憶にこんな声の男はいない。であれば、何を以て『変わらない』と定義したのだ?

私には分からない。

 

『そりゃあ変わんねぇよ。何を隠そう俺ってば諸事情で()()()()()()をずっと保持してんだからな』

「……それはいいけれど、いつまでそんな暗がりに隠れているつもりかしら? とっとと顔を出しなさい」

『バカヤロウ保持したままっつってんだろ! 今のままじゃ色んな意味でとても見せらんねぇわ! つー訳だからちっと待ってろ!』

 

そして、闇の中から『こなくそっ!』『オラッ……やっべやり過ぎた!』『腕! 右腕どこ行った!』『やっべぇ胃腸が捻じれ……うごごごごごご!?』などと不穏極まりない声が聞こえてくる。

そのまま待つことしばし。

 

『あーくっそ、ようやく体裁だけは繕ったぞ……!』

「遅い。0点」

『無茶言うなや! こちとらぶっつけ本番だぞ!? むしろ外面だけでもどうにかなった分いい方だわ!』

 

そんな事を言いながら、暗闇の中から一人の青年が姿を現した。

G&Kの制服を身に纏い、腰にはホルスターに収まったハンドガンとナイフ。そして、その手には見覚えのない白塗りの銃が握られていた。

 

──ザザッ、と雑音が走り、頭痛が私を苛む。

気が付くと、目の前には大量のノイズに満ちたどこかの情景が映し出されていた。

 

『オイこれ見ろよ■■■!』

『……今度は何をやらかしたのかしら、■■■?』

『何もやらかしちゃいねぇわ! そうじゃなくて、これだこれ! 見ろよ、正規軍のトコのオバテクで作られた最新式の光学銃だぜ! これさえあれば鉄血の人形なんて紙きれ同然だ!』

『そう。で、値段は?』

『……、』

『おい。なんでそこで顔をそらした?』

『待てっ、おい待てやめろ話せばわかる!』

『キビキビ吐け、幾らなの! たかが銃一丁で何ドル払ったの!?』

『……■■■万☆』

『歯ァ食いしばれェ!!!!!』

『あべしっ!!?』

 

……記憶にない映像。でも、この声は、私?

なら、目の前で私の腕をタップしている顔が黒く塗りつぶされた男は誰だ……?

 

『おい、おーい! 大丈夫か、ちゃんとこっち見えてるか?』

 

気が付くと、ノイズまみれのビジョンは掻き消え、目の前で心配そうな表情と共に青年が手を振っていた。

どうやら少し意識が飛んでいたらしい。

私は軽く眉間をもみほぐし、目の前の特級不審人物へと問いかける。

 

「で、結局貴方は誰なの?」

『……あー』

 

その問いに対し、困ったようにガシガシと頭を掻く青年。

 

『まあ、そうなるわな。覚悟はしてたが、あー……やっぱ面と向かって言われんのはキツイな畜生』

 

うーんうーん、とひとしきり悩んでから、青年は私の方へと顔を向ける。

彼は、一目見て分かるほどに無理をして笑顔を取り繕いながら、自らをこう称した。

 

『……まあ、そうだな。ぶっちゃけ今のお前にゃ名乗っても分からんだろうし……空白(ブランク)とでも呼んでくれ。ハハッ、なかなかお似合いだろ?』

 

■ ■ ■

 

「……はっ!!?」

 

そして、私は目を覚ましました……起き上がった拍子に仮面が外れるオマケつきで。

慌てて拾って嵌め直しましたが、残念うっかり中身を見てしまった研究職の皆様SANチェックです。

 

「「「イ゛ェアアアア!?」」」

「しまったやらかした! もし、そこの方! ちょっと寝ないでください! もしもーし!!」

 

私は今まさに倒れようとしていた研究職と思しき白衣の男性、その襟元を掴んで持ち上げて──

びびびびびびびびびびびび。

 

「あばばばっばばばばばばばば!?」

 

──往復ビンタをかましました。ああ安心してください、限界まで力はセーブしてあるのでこれで死んだりはしません。たぶん。

とその時、私は気付きませんでしたが背後で扉が開き、誰かが入ってきました。

 

「おーっす起きたか──っておおッ!? おまっ、何やってんだ殺しはまずいだろ! あたしだって最低限自重はしてたんだぞ!?」

「はい?」

「首傾げてんじゃねぇよ仮面のせいで不気味なだけだわ!!」

 

どうやら入ってきたのはMAGさ……MAGだったようです。なんでかこの人だけは名前に敬称をつけるのが憚られるんですけど、何ででしょうかね?

 

「おいコラ。テメェ今めっちゃ失礼なこと考えてなかったか?」

「イヤァナンノコトカキオクニゴザイマセンネ」

「嘘つけめっちゃカタコトじゃねぇか! しかも冷や汗ダラッダラ流してるし! 挙動が雄弁に事実を物語ってやがるぞ!!!」

「そっ、そそそそんな事ないですしぃ!? 別に貴方に敬称付けるのすっごい抵抗感があるとかこんなのが先輩だとやっぱり先が思いやられるなんて欠片も思ってませんしぃ!?」

「語るに落ちてんぞオイ……ったく」

 

そして、MAGは盛大に自爆した私を他所に、今しがた自分が入ってきた扉を親指で指し示してこう言いました。

 

「呼び出しだってよ。それもヘリアンから直々に、502小隊(あたしら)の中で動けるやつ全員をだ。──ったく、ド級の面倒事の予感がひしひしとしやがるぜ」




とりあえず何が言いたいかというとACRの方が先に実装されたのだけは許せない
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