ドールズディフェンスライン   作:りおんぬ

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あけましておめでとうございます(大遅刻)
いやちゃうねん。
ゲリラmodとドルフロmod入れたマイクラが楽しすぎただけやねん。
いや本当に申し訳ない。


Dio santissimo misericordia de mi 3

『これで──終いじゃああっ!!』

 

どこぞの人斬りを彷彿とさせるシャウトと共に、新型光学銃から放たれた閃光が最後の一騎となっていたメカエリチャンを貫く。

その光は着弾点を中心にELIDの体を食いつぶしながら広がっていき、最終的にパワードスーツすらも巻き込んで消失した。

 

『ハッハーッ! 意思もなんもねぇ実質機械部品ごときがブランク様に歯向かうなんざ100光年早いんだよ!!』

「喋れば喋るほど小物オーラが濃くなっていくわね貴方。あと光年は距離よ」

『自覚はある』

 

私が指摘すると、ブランクはキリッとした顔で頷いた。そんな自信満々に言うことでもないだろうに……。

気が付くと、私たちの立っている場所は最前線に作られた塹壕から漆黒の空間に戻っていた。

キョロキョロと当たりを見回していると、ブランクが私の肩に腕をかけながら、

 

『どうやら、あそこでやるべき事は終わったみてぇだな?』

「……やるべき事?」

『言ったろ? これはお前の記憶の追体験だ──俺の役目はお前という存在を調()()するための案内人、って訳だな』

「初耳なところが混ざっているけれど?」

 

追体験、というのは聞いたが調律、とは言われていない。一体私の何を調律するというのだ。

そんな事を考えている私の言葉に、ブランクは視線を明後日の方向へと逸らして、

 

『……わっり、言うの忘れてた』

「ふんっ!」

『タコス!?』

 

ブランクの顔面を私の右拳が捉える。ぐにゃりとしたおおよそ人体を殴る感触としてはあってはならない非常に気色悪い手ごたえを感じると同時、ブランクの体が高速回転しながらあらぬ方向へと吹っ飛んでいく。

そして、その勢いを保持したままぐしゃりと頭から墜落した。

 

【You win! Perfect!】

 

どこからともなく謎のナレーションが聞こえてくる。何がパーフェクトだ何が。

とにかくやってしまったものは仕方がない。私は地面に崩れ落ちたブランクの下へと駆けより──気が付けば、そのまま流れるような動きで右腕を極めていた。

 

「……あれっ?」

『いででででででっ!? ぎっ、ギブギブギブ! ロープどこだぁだだだだだだだ!?』

「おかしいわね、なんでこんな事してるのかしら」

『そう思うんならちょっとは力を緩めぇええええええああああああああああああああ!!!』

「分かってるわよ、もう離し──!?」

『あふんっ』

 

突然力が弱まり、私はそのまま後ろにすっ転んだ。

何事かと腕の方を見ると、そこには胴体から先のない腕が一本。その断面は白くのっぺりとしていて、まるで粘土の様だった。

 

『あ、やっべ腕抜けた』

「あまりにもノリが軽い!?」

『しょうがねぇだろ千切れてもすぐくっつくんだから』

 

そう言いながら、ブランクは私の手元から腕を持ち去り、手慣れた調子で肩にくっつける。

そのままぐるぐると肩を回して調子を確かめている辺り、本当にすぐくっつくのだろう。

その様子を見ながら、私はポツリと呟いた。

 

「……人体の奇跡ね」

『流石にわかってると信じてるがお前これが普通の人間に出来ると思ったら大間違いだからな? 多分ペルシカの野郎にだって出来ねぇぞ。リコリスだったら分かんねぇけど』

「彼女は野郎じゃなくて女よ」

『揚げ足取るんじゃねぇドアホ! いいか、これはな──っと、時間か』

「?」

 

首を傾げる私。

それに反応することなく、ブランクは銃を再び構え直した。そして、私に背を向けたまま言う。

 

『いいか、さっきのはまぁチュートリアルみたいなもんだ。こっからが本番だぜ、くたばんなよ』

 

──視界が暗転する。

 

 

■ ■ ■

 

 

『聞いていない──このような話は聞いていない!!』

『奴は一体何をしていた!?』

『弾劾せよ! 弾劾せよ!! 弾劾せよッ!!!』

『懐に忍び込まれた不手際ではない!』

『我々優秀な人類がここまで追いつめられるなど、明らかな失態だ──!!』

 

どこかの暗闇。そこでは、醜い罵詈雑言の応酬が続いていた。

彼らは皆一様に、G&Kにおいては重鎮、あるいは重役に分類される位置に就いている者だ。

 

『あの連中はすでにここに戻ってきている! このままでは我々のしてきた事が表ざたになるのも時間の問題だ!』

『ならばどうするというのだ!? 直接私兵をけしかけるか!』

『馬鹿が、しかしそれでは自身の行いを認めたも同然であろう!!』

『であれば取引でも持ちかけるか? 愚かな、あの道化師が向こうに着いている時点で情報戦など挑む前から敗北しているも同然だ』

『であればどうする!?』

『その頭は飾りか! 問う暇があれば貴様も考えろ!』

 

先ほどまでの荒れ模様から一転、慌ただしい様子で会談が進む。

出来るかぎり確信をぼかすような言葉を使っているため内容はどうにも判然としないが、どうやら彼らは何かとある集団に対して異常なまでの敵愾心を抱いているらしい。

その時だった。

 

「よーっす馬鹿ども。顔も頭もよろしくねぇ無能共が、相変わらず雁首揃えてバカバカしい水掛け論やってるようで何よりだぜ?」

 

ガンッ!! と音を立てて、扉が乱暴に蹴り開けられた。開かれた扉から光があふれ出し、暗闇を蹂躙していく。

突然の出来事に、声の主は皆一様に光を腕や手で遮り、下手人の姿を捉えんとする。

 

「はっはっは、そんなマジになってこっち見てんじゃねぇよ、モテ期が来たって勘違いしちまうじゃねぇか。テメェらにモテても何も嬉しくねぇわカス」

「貴様……何者だ!」

「オレ? オレか!?」

 

その問いに、下手人の()()は引き裂くように口を三日月型にする。

そして、バッバッ! と芝居がかった動きを交えながら、声高らかに自身の名を名乗った。

 

天国より堕ち(フロム・ヘヴン)来たる! 地獄を告げる(フロム・ヘル)使者!!」

 

戦術人形(リィィィィイイイイインクス・)ゲパード“山猫”GM6(ザ・ゲパァァァァァァァァアアアド)!!!!」




そういえば特異点始まってましたね。
皆様調子は如何でしょうか。
私は叛逆小隊で爆死して配給と弾薬がピンチです。
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