お陰様でRioneのやる気が一気に絶好調まで跳ね上がりましたんでね、書き途中で止まってたのを超特急で書きました。はい。
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「──見えたぞ! 例のデカブツだ!」
IOP本社から出撃して数分。
『
そして、そのまわりに大挙して集う無数の鉄血工造の自立人形も。
『こっちも確認した! ただアイカメラのデータだけだとよくわからない、レーダーの反応とかどんな感じ!?』
「もう大漁も大漁だ! 陸が3分に人形が8分といったところか! はっは!」
『やけに楽しそうだけど明らかに笑ってる場合じゃないよね!?』
「バカめ、倒れるときは前のめりがモットーで死ぬときは笑いながら死ぬのが将来の夢なこのアリアンロッド=アレサだぞ!? こういう状況こそ笑顔で突っ込むべきだろう!」
『このド変態!』
「お褒めにあずかり光栄だよお嬢さん! はっはっはーっ!!」
ペルシカから詰られながらも、アリアンロッドは陽気に笑う。
当然、こちらから視認できているという事は逆もまた然り──先陣を切っていた『
「──あぁ!? なんだあの白いの! 見慣れねぇナリだがありゃ敵か!?」
『こちらに向かってきている以上敵に決まっているだろう!』
『はーい
『報告が遅い!』
『えっひどくない!? これでもほぼ最速で報告したよ!?』
『よしならば次からはもっと早くしろ! 総員構え、撃ち方用ォ意ッ!!』
『『『エルフェルト=ヴァレンタイン、不適格の人形どもを殲滅します』』』
『
『気付かれた! 撃ってくるよ!』
「なぁに十把一絡げの木端の豆鉄砲なんぞ十分受けきれる、今は捨て置け! 問題はハイエンドモデルの方だろう、違うか!?」
実際その通りであり、射撃が始まったはいいものの、飛来した銃弾は悉く頑健な装甲に阻まれて地面へと散らばっていた。
その様子をアグリゲイターの背中から見ていたバイスタンダーが舌打ちする。
『やはりこの距離が遠い、小銃程度では貫けんか! かと言ってアグリゲイターには頼れん、これ以上崩壊が加速するとカバーが間に合わん! 正規採用兵器でも持ち出すか、「
『えっ私? 自分でやってよこっちだって暇じゃないんだ! ええいあんな所に、今度は見失わないぞぶっ殺してやる!』
「おっほすげぇ! イイ硬さしてやがんなアレ! なあなあバイスタンダー、アイツ俺が食っていいかなあなあ! ちなみに返事ははいかイエスかダーかヤーな!」
『は? ──あっ、おい!?』
言うが早いか、ルフィアンは単騎でレギオナリウスへ向けて突っ走っていき、その配下の廉価ハイエンドや自立人形もそれに追従するように動き始めた。うっかりそれを見過ごしてしまったバイスタンダーは慌てて『
それを確認したアリアンロッドは、素早くバーニアを操作して後退を始めた。
「一人釣れた! あれはデータにあった仮称『ストリートファイター』か?」
『そのままポイントαまで誘導して! なんならもう1体くらいハイエンド釣ってもいいんだけど?』
「はっは! あんまり無茶を言いなさんな、さすがの私も天才ではあるが万能でも最強でもないのだ! ついでに言えば今も義体の性能任せに操作してるだけだし!」
『今なんて!?』
「はっは! これが生身だったら今頃高Gで血肉ジュース入りの皮袋になっていたところだ! 全く、戦術人形様様だぜ!」
『早速無茶してるじゃないか! そんな明らかに兵器よりも工芸品に寄った作りの義体に精神移しといて何をやっているんだい!?』
「照れるぜっ!」
『だから褒めてないッ!!』
思い切り嚙みつかれるが、アリアンロッドはそれもまたよしと呵呵大笑するばかり。
そして、砂埃を撒き散らしながら迫りくる長身の女を眺めながらマイクのスイッチを入れた。
「待ァてェそこの白デカサンドバッグゥウウウウウ!!」
「はっは! 残念だが私は待てと言われて待つようなバカではないよ!
「オラァァァアアアアアアアアーッ!!」
「なんだろうねあれ。突然出てきたと思ったらハイエンド一匹とそこそこの量の雑魚釣ってどっか行っちゃったけど。あーアッシュ、横に10の下に5修正。その辺ちょっと集まってるよ」
「まあ敵ではないんじゃない? 味方とも限らないけれど……りょうかーい、緒言入力。修正完了は3秒後ね」
「なんにせよ、こちらに手だししてこないならどうでもいいわ。私たちは私たちの仕事だけ考えていればいいの。アッシュ、修正完了し次第発泡。もう1,2発撃ったら場所を変えるわよ、2人とも」
「「はーい」」
ドゴンバゴンと超大口径の榴弾砲を断続的に放ちながら、
そこは草木が隙間なくひしめき合う鬱蒼とした森だが、並み居る巨樹の枝葉を榴弾砲の弾丸が見境なしにぶち抜いた為にあちこちに光が差している。また、現在進行形で鉄血工造からの攻撃を受けて見る見るうちにその面積を減らしていた。
「……でももうそろそろこの森も持たなさそうね。ここいらが引き際かしら」
「そうかなぁ、もう2,3回くらいの場所替えならまだ持ちそうじゃない?」
ウニカがそう言った矢先、この世のものとは思えない咆哮とともに鼓膜がぶっとびそうな轟音が響く。
アグリゲイターの砲撃だ、と3人が思い至ったころには森の1/3がきれいさっぱりなくなってクレーターと化していた。
その光景を木々の隙間から目撃したヘカートⅡが訊く。
「あと2,3回頑張ってみる?」
「「謹んでお断りさせてもらいます!!」」
「そう? じゃあとりあえずもう1発ね。アッシュ、左に50の下に上に20修正」
「あっはい」
ギリギリと榴弾砲の照準が定められていく。
だが、それが発射されることはなかった。
『──見ぃつけたぁ』
その声が聞こえた直後、3人の真横をビーム砲がぶち抜く。
3人がとっさに伏せた直後、彼女たちの真上を光の束が横薙ぎに通り過ぎた。
そして、あっという間に視界が良好になった森林跡地に踏み込む一つの影。
「まーったくもう、散々手間かけさせてくれちゃってさぁ……お陰様で
その姿は一見すると
四六時中性格の悪い笑みを浮かべていたドリーマーとは異なり、目の前の彼女は不機嫌そうな、あるいは疲れきったような表情を浮かべている。その眼もとには色濃い隈が刻み込まれていた。
「君らが誰かなんて聞かないよ、そんなのどうでもいいしね。だから、こっちから言えるのはただ一つ──」
「総員構え、来るわよ! アッシュ、
「「了解!」」
号令を飛ばすヘカートⅡの視線の先で、ダンッ! と苛立たしげに足を踏み鳴らすインソムニア。
それを号令として、ステルス状態を解いた大量の自走兵器が森林跡地へと進撃し始める。
「自分の選択を悔いながら迅速にくたばれ、このスクラップどもがッ!!」
──Sangvis_Ferri's_High-end_class,Modelcase:SPACA-OS"Insomnia".
とある偶然と失敗から生まれた夢想なき少女が、意思なき兵隊を引き連れて
『
『