杭打折大先生(?)リクエストありがとう! これが今の私の限界です!!
──502小隊はグリフィン&クルーガー本社へと帰還した。
その存在を危ぶむ上層部からの干渉を見事に跳ね除け、つかの間の安泰を手にすることとなる。
そして、彼女たちは今──
「あたしィ!! 110BAィ!! もうクラッシュしたくないのぉぉぉ!!!」(※110BA)
「いざいざご照覧あれッ! 戦術剣豪七番勝負!!」(※P90)
「……なんで私がマシンガンなのよ、私が一体何をしたって言うの……ブツブツ」(※MAG)
「……あれっ、私だけ特に何も変化がない……?」(※MGL-140)
──とんでもないことになっていた。
502小隊は諸事情によりほぼ全員が中大破した状態で帰還した訳だが……どういう訳か、『修復及びメンテナンスを行った戦術人形の性格が反転する』という珍事が起こってしまったのだ。
結果。
・110BAはフレンドリー&フランクな性格になり、
・P90はアンブッシュよりも一騎打ちを好むようになり、
・MAGはマシンガンを毛嫌いするようになり、
・MGLは特に何も変化しなかった。
その様子を見ていたXTRが、最早呆然としながら思わずと言った調子で零す。
「……ど、どうしてこうなった……??」
「そんなの私が聞きたいですよ!? 何したんですか一体!?」
『私にも分からん』
『本当に申し訳ない』
その襟元に掴みかかり、MGLが半泣きで抗議する。
ちなみにヘリアンはこの惨状を目の当たりにしてついに胃が限界を迎え、吐血のち卒倒──今は病院のベッドでうんうん言いながらうなされている。そこまでショッキングな光景だったのか。
「ふはははっ、こうなるとは流石の私も想定外であrコフッ」
「ファッ!?」
『ウッソだろお前ここでオーバーフローしやがった!!』
『メディック、メディィィイイイイイック!!?』
吐血してぶっ倒れるXTR。突然の惨事にMGLが瞠目する。驚きのあまり、顔の右半分を覆っていた仮面がポロリと外れてしまった。彼女の融解焼損したグロテスクな顔が露わになる。
さらに、折り悪くもその瞬間を絶賛暴走中の3人が目の当たりにしてしまった。
「あっ」
『『『────────、』』』
そして、長い沈黙の末。
『『『──イ゛ェアアアア!?』』』
ダイスロール失敗。上空に飛んでいきそうな悲鳴をあげながら、三人揃って泡を吹いて気絶してしまった。
その様子を見たMGLは、落とした仮面を拾い上げて再び身に着ける。
「……いや、いや……」
目の前には泡を吹いて目を回す仲間。足元には血の海(※吐血)に沈む恩人。
混乱が極限に達したMGLは、万感の思いと共にこう洩らすほか無かった。
「ええ~~? なんだこれ~~~~??」
その後、その惨事を目の当たりにしていた現地職員の手を借りて、どうにかこうにか馬鹿どもを16Labまで運び込むことに成功。いくら装備が復活して出力が戦術人形のそれに戻ったとはいえ、同じ戦術人形4人を1人だけで運ぶのはさすがに無理があった。
今はMGLを除いた4人全員が簡易ベッドに寝かされている。
死屍累々となった病室(仮)の隣の部屋で、MGLは猫耳白衣の研究者──ペルシカリアと向き合っていた。
「……それで、何が原因かわかりました?」
「うーん……なんとも言い難いね。こんなことが起こるのは初めてだよ」
「ですか……」
スペックシート片手に嘆息するペルシカ。それに続いてMGLもため息をつく。
そして、全く同時に同じ言葉を吐き出した。
「「……どうしてこうなった……」」
ひとまず3人が目覚めてから事情聴取をするという事でこのばはどういした。1人は3人に勝てないが、2人でなおかつ片方がその道の専門家なら多少なりとも勝ちの目は出てくる。
というわけで、目を覚ました頃合を見計らって病室(仮)に突入。
扉を開けるや否や、半泣きのXTRがペルシカにすがりついた。
「うわっ!?」
「ペルシカ~! 助けてくれペルシカぁ~! もう私の手には負えぬのじゃ~!」
「さては君も反転してるな!? メンテナンスに叩き込むよ!?」
『いや、コイツは特に変わってないぞ』
『極度の混乱でキャラクターが行方不明になってるだけね』
『たまにあるんだ、こういうの』
「あるんだ……(困惑)」
混乱するMGL。なんだこれは、どうすればいいのだ。
その時、110BA達が彼女の存在に気付いたらしい。各々が好きなように反応を返した。
「あっ、MGL! 大丈夫? 怪我治った? 何処も痛くない?」(※110BA)
「え、あ、はい……」
「
「いや隠した覚えはないって言うか何キャラですかそれ」
「グレランいいわね……この鉄屑と交換して欲しいわ……」(※MAG)
「自分のアイデンティティを放り捨てているという自覚はないんですか!!?」
短い間に飛び出してきた問題発言の数々に、電脳が激しい頭痛を訴える。
思わず眉間にシワを寄せるMGLだったが、
「うーん……原因が分からないことには手が出せないなぁ。もうちょっと情報集めてもらっていいかな」
「私に死ねと!?」
「いやぁそんなまさか……ソンナコトハナイヨ??」
「じゃあなんで後半片言なんですか!」
「うえぇ~ぺるしかぁ~」
「ハイハイ分かったから白衣に縋り付くんじゃないの……」
「あっ、ちょっと!」
そう言って、頼みの綱のペルシカはXTR共々離脱してしまった。
残されたのは、なぜだか非常に明るい性格になっている110BA、ジャパニーズサムラーイみたいな性格になっているP90、ダウナーでマシンガンを毛嫌いするようになったMAG、そして特に何も変化が見られなかったMGLの4人。
「いや、いや……いやいやいやいや……私にどうしろって言うんですか……?」
「笑えばいいと思うよ!」(※110BA)
「首置いてけ」(※P90)
「はあ……不幸だわ……」(※MAG)
てんでばらばら、見当違いの返答を返すバカ三名。それを聞いて、MGLはますます頭が痛くなった。
と、とにかく、一刻も早く彼女たちを元に戻す方法を見つけなければ……!?
イベント終わった後の虚無期間何やろっかな……