あまり関わりが上手くない提督が鎮守府に着任するお話   作:木啄

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 さて、お久しぶりです、木啄です。
今回からも再び投稿を始めていきたいと思いますが、以前のような投稿ができない可能性もありますので、のんびりと書いていけたらいいなと思っております。

よろしくお願いします


その1 春は出会いと別れと艦娘と

 四月というのは、新しい人生の門出を祝う季節でもあり、反対に別れの季節でもある。

 

 何故、同じ月の中でこうも両極端な二つが向かい合って存在しているのだろう・・・などと思ってしまうのは仕方のない事かもしれない。

 

 ・・・しかし、そんな四月の春を漂わせる心地よい風は、とても気持ちが良いいものでー。

 

「・・・」

 

 桜の木々はまさに桜花繚乱。桜の雨あられとも言わんばかりの美しさに、一人の男性がベンチに腰をかけ、特になにをすると言うわけでもなく、ただただ、木々を眺めているとー

 

「ったく・・・どこにいきやがっ・・って、そんなところに居たのかよ・・”提督”探してたんだぜー?」

 

 少し離れたところから声がするとおもうと、徐々にこちらへ近寄ってくる足音がする。

 

 ”提督”と呼ばれた男性は、声の主の方向に顔を向けることなく口を開いた

 

「どうした、天龍」

 

 ”天龍”と呼ばれた彼女は、すこし面食らった表情をするものの、大きくため息を吐き出す

 

「”どうした、天龍”じゃねーよ! 探してたんだよ!チビ共がお前を呼んでんぞー?”司令官はどこでしょうか!!!”ってな」

 

 

 やれやれ全く。と言わんばかりの様子に提督は苦笑いを浮かべつつ、ベンチから腰をあげ、天龍のいる方向へと顔を向けてみると、どうやら少しばかり疲れた表情をしていた。

 

(・・・まぁ、無理もない。か)

 

 

 天龍よりも更に幼く、元気ある子たちを相手にするのは、やはり流石の天龍でもくたびれてしまうかもしれないな、などと考えているとー

 

「しれーかーーーん!!!みっつけましたよー!!!!!」

 

 遠くから元気な声がする。一方の天龍は”諦めろ”といった感じの表情で

 

「そうだな、彼女たちの元にいくとするか」

 

「おう」

 

 ”提督”と天龍は、大きく手を振っている彼女達の元へと歩み始める。

 

「どうせこのあとどんちゃん騒ぎだろうさ、覚悟しろよ?提督」

 

「・・・お手柔らかに頼む」

 

 提督がそういうと、「どうだろうな!」と元気な笑みを浮かべる天龍を見て、提督の足は重くなるかと思っていたが、その足取りは変わらず軽い

 

 

「司令官!!!大潮達と一緒にお花見しましょう!!!間宮さんや鳳翔さんお手製のお弁当もありますよー!!!」

 

 二人が近寄ると、大潮と呼ばれる子が元気よく提督に声をかける。その隣に居るサイドテールの女の子は少しばかりムスッとしているが

 

「ほーら、かすみっちーも司令官とご飯たべたかったんでしょう?」

 

「かすみっちーっていうな!!霞よ!か・す・み!!それになんでこんなクズと!」

 

「いい加減提督のことをクズはやめておけよな・・霞。」

 

 

 提督の事を時々お前呼ばわりする天龍も大概だぞ、などと思いはするものの、ここは敢えて言わぬが花だろう。

 

「ふ、ふん!!来たんならさっさといくわよ!!私たちの食べる分がなくなるじゃないの!」

 

「それもそうですね!!!大潮まだお弁当あんまり食べていませんから!!司令官も天龍さんもいきましょう!!」

 

「はいはいわかったから、俺もいくから落ち着け大潮」

 

 

 常に太陽のような大潮の相手をする天龍は、なんとも頼りになるお姉さんのような雰囲気があるが、これを言うと物凄い慌てて全否定してくるため、こちらも同様に言わないでおく

 

「ほら、いこうぜー

 

 提督を見つめる3人の視線に、提督は「あぁ」と返事をして、再び歩みだした。

 

 

 

 これはそんなちょっと不器用な提督と、そんな提督についていく艦娘達のほのぼのストーリーである・・・?

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