あまり関わりが上手くない提督が鎮守府に着任するお話   作:木啄

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お久しぶりです。木啄です。失踪してました、嘘ですごめんなさい。

少しばかり現実が多忙だったので、時間の間を見つけては創作に取り掛かってはいましたが、なかなか。

これからも不定期ではありますが、頑張って作品続行を頑張ります、よろしくお願いします。


その13 艦娘たちのおやすみ 【夏休み編その1】

海洋に囲まれた日本という島国では、夏になるとじめっとした湿度の高い空気が流れ始める。

 

 というのも、温帯湿潤気候に日本は含まれるため、どうしても夏場になると湿度の高い空気が流れてしまうのだ。

 

 これは最早仕方がなく、この鎮守府もまた、夏場のじめーーっとした湿度の高い気温に、暁提督を含めた艦娘達はすこしばかりへばってしまっていた。

 

 「大本営からの指示により、冷房設備の解禁があと1週間先延ばしとは・・ふう、暑いな」

 

 暁提督、もとい神楽暁提督は、タオルで汗を拭いつつも執務に励む。

 

 秘書鑑である朝潮も、暁提督同様に、提督の補佐を務めるものの、やはりその顔は少しばかり暑さに参ってしまっているようだった。

 

 「司令官、大丈夫ですか??飲み物をお持ちしましょうか」

 

 「・・・そうだな、私の分だけではなく、朝潮の分も持ってきなさい、倒れでもしては、大変だからな」

 

 「・・!!はいっ!わかりました!直ぐにお持ちします!!」

 

 提督と朝潮の関係・・というとなんだか勘違いを受けてしまいそうな感じではあるが、先の戦闘からまた少し打ち解ける事に成功しました、これはとても喜ばしい事です。

 

 朝潮に対しても、初対面の時と比較すれば、多少は「まぁマシになったのでは?」と言える位までは周囲から見ても進展?したようです。

 

 鳳翔や暁、天龍に大潮達も、以前と比較してもお互いの信頼関係はさらに構築され、堅い絆で結ばれている事でしょう。

 

 そんな風に提督は考えていました。

 

・・・。

 

・・・。

 

 唯一の避暑地とも呼べる楽園、兵器や艤装といった装備開発を主に行っている場所「工廠」。

 

 熱で設備が壊れでもしたら大変だ、という各鎮守府の工廠に駐在している艦娘や妖精さん等の要望によって、ここは冷房が許可され、そのため休み時間ともなると艦娘達が集まり、涼んでは任務に励むそうです。

 

 この鎮守府の工廠・・もとい、彼らでいうところの「妖精ふぁくとりー」でも、他の鎮守府と似たような状況になっています。

 

 「しっかし暑いなー・・マジで、昨年の平均気温を軽く上回る暑さだとさ・・やれやれ。」

 

 「あらあら・・、みなさんが倒れてしまわないようにしないといけませんね・・・。」

 

 転生組、建造組問わず、やはりあまりにも暑いと倒れてしまうので、注意が必要だ、と天龍は頷きます。

 

そんな2人を見て

 

 「暁はレディーだもの!暑さなんかに負けないんだから!」

 

 「大潮も!暑さに負けませんよーー!!!!」

 

 駆逐艦組も負けじと気合いを入れている、というか今はそんなことよりお前達のオーラが少し暑苦しい、、、なんて天龍は心の声でボヤきます。

 

 とにもかくにも、夏の暑さにも負けぬ、丈夫な体を持ち、彼女たちは鎮守付近海の海や、敵深海棲艦討伐に向けて、更なる気合いを引き締めていました。

 

 そんな彼女たちが気合いを引き締めている同時刻にて、司令室では

 

 「はい、えぇ・・。え・・?いやしかし・・はぁ・・」

 

 普段滅多に使われることがない電話機が鳴動したと思うと、そのお相手は案の定大本営からで、その内容を軽くメモを残しながら、提督は電話を切る。

 

 「ふーむ。」

 

 電話を終えるとともに、なにやら考え込みを始める提督をみて、朝潮は「なにがあったのでしょう?」と首を傾げて見せました。

 

 「朝潮。」

 

 「はい!司令官!」

 

 彼女の名前を呼びながら、提督はその走り書きに近いメモを朝潮に手渡し、簡単に内容を説明する。

 

 「大本営から連絡があった、この鎮守府に着任している艦娘全員にこの内容についてアンケートをとってほしい。」

 

その内容とは、朝潮は首を傾げているとー

 

 

「我々は、夏の長期休暇に出かけるぞ。」

 

 提督はそう呟いてから、口元に笑みを寄せたのでした。

 

 

 

・・・。

 

 

・・・。

 

 

 

 基本的にこの鎮守府は海軍に付属する、もちろん、日本各地、様々な海に面している部分にこういった軍の施設は存在し、長期休暇を取る際などは、ローテを組んで休んだりする事があるそうです。

 

 艦娘が属している鎮守府では、彼女たち団体行動で休暇にどこかへ行くというのが主流らしく、海軍が保有しているレジャー施設などでよく見かけたり、提督同士がはち合わせ、なんて事も。

 

 「ほらよーおまえら整列ー、点呼するぜー」

 

 「といっても大潮達5人しかいませんけどね!」

 

 

 「まぁなんだ、気分だよ気分!!」と、天龍は少し気恥ずかしそうにしながらも、全員を確認後、提督に視線を向ける。

 

 「全員、居るぜ。提督」

 

 「人数確認ご苦労、ありがとうな、天龍。」

 

 あの提督からあのような言葉が出てくるのか・・!?などいうつっこみをその場に居た妖精さん含めた艦娘達は心の中でつぶやいたりしています。

 

 「お、おう!気にすんな!・・ところでよ、長期休暇ー・・つったっけ?なんで急に?大本営の奴等だって忙しいだろうふに。俺たちだって任務ー」

 

 「その件に関しては、大本営からの指示でもある。この近海付近に駐留していた深海棲艦部隊・・といっても小隊だと思われるが、どうやら撤退、他の鎮守府の部隊に発見され、撃沈したという報告を受けている。」

 

 この近海にて、放置同然だった鎮守府が再稼働したことにより、撤退を図ろうとしたのだろう、生憎こちらの攻撃を受けて全滅したそうだが。

 

 「少なくとも、私たちの活躍により、というところのご褒美みたいなものだ。大本営からの厚意をありがたく受け取るとしようと思ってな」

 

 

 「なるほど・・そういうことでしたか・・。あの・・提督?御質問よろしいでしょうか」

 

 「鳳翔さん、何でしょう」

 

 「はい、ええとー」

 

 

 

それで、どちらに向かわれるご予定なのでしょうかー???

 

鳳翔の問いに対し

 

「それはだなー・・・。」

 

空は青く、白い雲は青い空という大海に佇む船のようだ。

 

 まだまだ暑い夏は続く、セミは鳴き、これから始まるであろう夏休みという言葉に、少なくとも彼女たちは、どこか心躍らせていたー。

 

 

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