あまり関わりが上手くない提督が鎮守府に着任するお話   作:木啄

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 こんばんわです。木啄です。

最近かなり冷え込んできましたね、皆様お体かわりなく生活できていますか??

私の最近ですと、楽器をひとつ購入しまして、その練習に熱が入ってしまい

なかなか投稿が遅れるという事態に、いやはや

というわけで今回も鎮守府に提督が着任する流れになります、よろしくお願いします。


その3 提督として

 

 元帥の仰る言葉の意味を、理解できずに数秒間の間が流れる。そして暁は口を開く

 

「お・・お言葉ですが、私は・・」

 

 彼はもうとっくに理解してくれている筈だ。彼がなぜ、そこまで提督として着任

することを躊躇っている、その「理由」をー。

 

そんな暁の言葉を遮るようにして、元帥は「分かっている」とそのまま此方をじっと見つめながら、元帥はゆっくりと言う。そんな彼の表情を見たとき、暁は息を呑む。

 

・・その表情はとても真剣なもので、元帥の視線を交じり合わせるかのように、二人の視線は交差している。

 

かつて、艦娘と共に同じ海で戦い、様々な海域に艦娘と共に出撃し、見事勝利を納める他に、

 

深海悽艦・・及び深海悽姫が出没するであろう危険海域にまで艦娘と共に足を進ませ、撃沈したりするなどという様々な伝説・・偉業とも呼べる戦歴を叩き出したまさに歴戦の英雄。

 

まさに、”凄まじき存在”がそこにはいる訳で

 

「・・・なぁ。暁くん」

 

重々しい空気のなかで、元帥はゆっくりと口を開く。そんな元帥の言葉に。

 

「・・・はっ」

 

暁はゆっくりと、返事をする。

 

・・・そこから再び間が流れ・・いや、世間ではこれを天使が通ったという洒落た風に言うらしいが、今現在天使が通過しまくっている今。

 

この通路の先で天使が渋滞を起こしていなかなどと妙な事を考えだそうとしていたその直後。

 

「・・・はない。」

 

「・・・・?・・・はっ・・申し訳ありません元帥。もう一度・・よろしいですか?」

 

なにかを言った。それを微かに聞こえはしたものの、もしかしたら聞き間違えという可能性もある、と暁は無理矢理納得させる。

 

聞き間違えであってくれ。そう心のなかで祈りながらー

 

・・・そんな無理矢理の内容が一体どんなものなのかというとー・・。

 

「なぁに、案ずるな。艦娘を嫁に取る男は・・そう少なくはない」

 

”よくあることじゃ”と、元帥は満足そうに、暁を見ながらそう言ったのであった。

 

・・・・・。

 

・・・。

 

 

「・・・・はぁ・・・・」

 

盛大な溜め息を、車のなかで吐き出す。すると運転していた若い軍人らしき男性はなにかを察したのか、ハンドルを握り、視線を前に向けながら声をかけてくる。

 

「なにかお困りの様子ですね。暁提督」

 

 

いけない。こんな若者にまで心配をかけさせるわけにはいかない、とすぐに表情を戻す。

 

「あぁいや・・すまない。余計な心配をかけさせてしまった」

 

「そうですか。少しおつかれの様子ですし、まだ鎮守府までかなり距離もありますから、少しお休みになられては如何ですか?」

 

 

 随分と優しいな、と内心思いつつ、「あぁ。そうする」と短めに会話を切り上げ、窓の外に視線を向ける。・・そこには、先程まで居た大本営が見えた。

 

・・・・。

 

「・・・あの。お言葉ですが元帥・・私は」

 

「ははは!!!なぁに!!”英雄色を好む”というだろう??気にするな!男ならそれぐらいがつんといかねば、ましてや軍人だからな!」

 

 

いや、軍人ならば反対に礼節を重んじる事が道理ではないでしょうか元帥。などと心のなかで異を唱えて見るものの、やはりやめておこう、と諦める。

 

”もはやてをつけられない”という表現が正しいのかどうかはさておき、元帥は実に楽しそうに暁を見ながら笑っている訳でー。

 

「期待しているぞ暁くん!!きみもまた、我々の勝利の灯火になってくれることを祈っている!!!!!」

 

「・・拝命します」

 

 

 本当に上手くいくのだろうか。自信はおろか、いま現状、不安しか抱だけない状況のなか。暁・・もとい提督は、新しい一歩を踏みだそうとしている。

 

・・・。

 

(・・・元帥。私は、貴方の言う信頼に値する男かどうか・・は分かりかねます・・が)

 

走る車内。車の駆動音とエンジン音が車のなかを支配するものの。提督の視線だけは、新たに着任するであろう鎮守府に関する書類に目を向けていてー。

 

(・・私の、出来うる限りの事を。やっていこうと思っています。元帥)

 

今はとりあえず。前を向いて進むしかあるまい。そう、考える提督であった。

 

 

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