あまり関わりが上手くない提督が鎮守府に着任するお話   作:木啄

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最近寒すぎではないですかね。木啄です。
新年明けましておめでとうございます。今年も是非よろしくお願い申し上げます。

というわけで、今回も更新です。
やはり端末でなので文字数が少し短めです、許してください、なんでもしませんけど。……冗談です

今回は朝潮視点です


その5 鎮守府運営、始めました

 司令官がこの鎮守府に着任してから数日。

現在鎮守府に所属している艦娘私一名、なんとも言えず、ちょっと寂しいです。

 

寂れたこの鎮守府の運営を、早くもスタートさせる私と司令官

 

「・・・」

 

 司令官が始める鎮守府運営、はじまり、です。

 

朝、朝礼というなのお話も終わり、各自お仕事を始めている現在です。

 

「・・すまない」

 

「はいっ。なんでしょうか?司令官」

 

珍しい司令官から仕事以外でお声がかかりました。何かあるのかもしれないと思って返事をしてみます……が

 

「あ、ああいや。何でもない。気のせいだったようだ」

 

 最初の課題・・それは司令官のコミュニケーション能力の低さに伴う私たち艦娘との信頼構築に関して不安な現状……です。

 

 「そうですか・・。えっと、なにかあればお呼びください司令官。朝潮も頑張りますから」

 

「あぁ。すまない、ありがとう」

 

結論、もう少し私を頼ってくれてもいいような気がします。

 

 というのも、この数日の司令官の動きを、この「朝潮」、実はこっそり観察をしていました、こっそりです。

 

「この鎮守府の耐久に関して言えば問題は無いのだろうが・・ふむ・・・資材も厳しいから早急になんとかなせねば・・」

 

 仕事に関して言えば優秀の秀、でしょうか?ですが、割とお昼もお仕事をしてらっしゃる姿も見られるので、

 

少し改善の余地有りかもしれません。

 

「あぁそうだ・・こほん。朝潮」

 

「はいっ」

 

 珍しく司令官が私に声をかけます。何か任務でしょうか??

 

「大本営から書簡が届いた。どうやらこの鎮守府にのみ、極秘で妖精部隊を派遣するらしい・・」

 

「妖精部隊って・・あの妖精さんですよね」

 

「恐らく、な」

 

 妖精さん。私たち艦娘の認識で言えば、神様のような類いの存在

 

それで、実は司令官の選抜も、妖精さんが見えるか見えないかによって決まるという話を聞いています。

 

「一体なにをするのでしょう…?」

 

「私にも不明だ。しかし、その妖精達はかなり”デキル”らしい。元帥の仰る事があまり理解出来ないが」

 

仕事の内容に関してはかなり積極的にこの朝潮にも話しかけてくれます。

 

(普段もこんな感じなら良いのですけど、難しいのでしょうか?)

 

「ここが少しでも賑やかになれば、嬉しいものだ、なあ朝潮?」

 

「は、はいっ。そうですね!」

 

そう言い終えてから、再び司令官は執務に戻られました。

 

(私も負けてはいられません)

 

この鎮守府の保守を司令官から任せられているこの身、もし他の艦娘の方々が此処に来られたとき、がっかりさせないようにしなれければいけません!

 

(……となると門の付近の草木をなんとかしなければいけませんね……)

 

 しかし私一人では限度もあります。こうなったら勇気を振り絞って司令官に打診してみる他にありません!!

 

 

「あ、あの。司令官」

 

「……む?どうかしたのか?」

 

「あのですね・・」

 

……。

 

……。

 

「私も初めは驚いたものだが…やはり…なんとかしなければな」

 

 司令官と私、二人で鎮守府の”顔”とも言える門付近に生い茂っている雑草や枯れ木などの伐採を始めます。

 

伐採とはいっても、簡単に鋸を使ってかれた木々を切り落としたりというもの。

 

シンプルとはいってもまさかその労働を1海軍の拠点の長たる司令官と、その部下である私がしているとは、予想もしないでしょう。

 

「・・・割りと簡単に切れるものだ・・な・・っ!」

 

 切り落とした木の枝を袋に積め込んで台車の乗せる。単調な作業ではありますが、疲れもしますし、汗もかいてしまいます。

 

 

「司令官。ご無理はなさらないでください。なにか飲み物でも持ってきます」

 

「あぁいや。私も行こう。少し休むとしよう」

 

「はいっ。それではその・・一緒に!」

 

私と司令官は、一緒に鎮守府へと戻ることになります。

 

・・恐らく、一緒に何かを成すという行為そのものが、今日はじめて行われたのかもしれません。

 

そう考えれば、司令官と共にこの鎮守府を更に輝かせることも、夢ではないかもしれません。

 

「・・あの、司令官」

 

 タオルで汗を拭いながら横を歩く司令官に、私は声をかけてみます。

 

「どうした、朝潮」

 

少し不思議そうに、だけれどしっかりと「私を」見てくれています。

 

「これからもよろしくお願いしますっ!司令官っ!」

 

私と司令官の鎮守府運営、始めました!

 

 

 

 

 

 

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