あまり関わりが上手くない提督が鎮守府に着任するお話   作:木啄

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お久しぶりです・・本当に、お久しぶりです。木啄です。はい、失踪(?)していました、嘘です。パソコンは手元に届いたので、以前書いていた作品などの復元などをしていて、ようやく投稿できるまでいけました・・。

というわけで、かなり距離が開いてしまいましたが、最新話投稿です。
今回は・・いろんなキャラが出てきますね


その6 妖精部隊。着任する、です

本日の鎮守府も変わることなく空はのんびりとしていて、海はとても穏やかな表情を、この鎮守府に見せてくれています。

 

大本営からかなり離れたこの鎮守府。そんな場所に駐屯している人数は司令官である暁提督と、部下の朝潮型駆逐艦一番艦である朝潮の1人だけ。

 

鎮守府の内装や外装の一部も、時間が空いた時間を使っては補修、家具なども大本営から中古で取り寄せたりと、徐々に機能を取り戻しつつある今現在。

 

しかしそれでも、まだまだというのが現状でー

 

そんなある日の事でした。

 

「はい。本日、ですか?」

 

なんとも珍しく大本営から直々に連絡が入ります。

 

ずっと使うこともなく埃を被り放置されていた可哀想な電話機。

 

数日前に綺麗にしてからも、使う事が無いだろうと思っていたら、鳴動が突如司令室に鳴り響いたのであります。

 

その内容というのはー

 

……。

 

『件の妖精部隊が、本日そちらに向かっているとの事で』

 

は、はあ、また随分と急な話だなと思いつつ、提督は電話対応をしている訳なのですが。

 

“「本来ならせめて昨日にでも此方に連絡を入れるべきなのでは?」”

 

などと内心、思いはするものの、そんなことをくよくよと電話の向こうの見ず知らずの相手に言うのもあれだろう、と半ば諦めます。

 

そもそもあの元帥が頂点に立つ以上、部下も何となく元帥に似るのかもしれない、などと思ってはいけない。思いましたけれど、

 

「了解しました。それでは部下の方にもそのように伝えておきます。ええ。それでは」

 

フックスイッチを軽く押しながら電話を切り、受話器を戻しては、椅子に腰掛けながら再び書類に目を通します。

 

(とにかく、朝潮にも伝えておかなければならないなー)

 

そんな朝潮は現在、 鎮守府付近の海域の哨戒任務に出ており、あともう少しで帰投する筈、と時計を見ながら考えます。

 

一人でも艦娘としての任務を全うしたいですという朝潮の強い意志に、提督もまた、彼女から学ぶべきことが沢山あると思っていたのでした。

 

……。

 

……。

 

とある港町近海域、海上を滑る2人の艦娘と、その頭上には沢山の妖精さん。

 

「やれやれ、やーっと目的地付近か。くたびれんなあ」

 

頭上の左右に電探らしきものを取り付け、腰には立派な刀、左目を眼帯で隠している紫色の髪の毛の少女は、欠伸を噛み殺します。

 

「ファイトですよー、ぼくら長くは飛べないですから、ごめいわくかけます」

 

「わーってるって、そんなに申し訳なさそうな顔……してねえな。」

 

「燃料もまだありますし!このままゴールまでイケイケですよ!!天龍さんっ!」

 

そしてもう一人、頭に帽子をちょこんと被り、髪の毛をツインテールでまとめた元気そうな女の子。

 

服装に関しても、朝潮と似たような着衣を身につけているので、姉妹であると容易に判断出来る格好の女の子、その名もー

 

「イケイケだなイケイケ。ほら行くぜ大潮。そろそろだ」

 

「はい!!」

 

 二人はそのまま海上を滑るようにして進んでいく。その先は間違いなく、あの鎮守府。

 

数年ぶりに再開出来るということもあってか、大潮は一人、任務そっちのけで姉に会える喜びを噛み締めていると、前方から慌てて水飛沫を上げながら2人へと接近する朝潮の姿がー

 

「そこの艦娘、止まってください。これより先は鎮守府警戒域です。何か御用件でしょうか」

 

真剣な眼差しで居たと思いきや、天龍の背後に立っていた妹の姿を見て、目を丸くさせます。

 

一方の天龍は、何か嫌な予感を感じ取ったのでしょう、すかさずー

「大潮、焦って姉に飛びつくなよ?」

 

などと釘を刺そうとしたものの・・・。

 

「朝潮ねえーーーー!!!」

 

「っておい、人の話…って、あーあ。」

 

「えっ!?きゃ、きゃあ!!」

 

予想外の出来事に、朝潮も対応を遅れ、更に不幸な事に、大潮の頭に乗っていた妖精さんたちもまた、水浸しになるという不幸な結果を招いてしまったのでした……。

 

 

「お、おたすけーーっ」

 

 

 気の毒な事に、悲鳴にも近い妖精さんの声が海上に響き渡り、その報告を聞いた提督は、やれやれと言った感じに頭を抱えたという。

 

 

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