結城勇祐は弟である   作:白桜太郎

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最後の平穏とも言う。


第5話 彼と彼女らの平穏

 

「「「さーいしょーはグー! じゃーんけーん……ポン!」」」

 

「ねぇ……それってなんのジャンケン?」

 

「さぁ…?」

 

「ジャンケンはジャンケンなんよ〜」

 

「決まってるだろ? ユウキに着せる服を選ぶ順番だよ」

 

「あっ! 逃げたよ!」

 

「おいコラ待てユウキ!」

 

「うおおおおお!? 誰が女の子の服を着るかあああああ!」

 

 

 僕は激怒した。

 かの邪智暴虐——僕に女の子の服を着せようとしてくる! ——な園子さんと銀を除かねばならぬと決意した。

 僕はファッションが判らない。けれども母に姉が着るような女の子らしい洋服で着せ替え人形にされてヘトヘトになった事があるから、そういう事には人一倍敏感であった。

 

 あの、ごめんなさい。特に激怒とかしてないです。だから助けて。特にそこで困惑気味な顔しつつもカメラ構えてる鷲尾さんとか! 助けて! 

 

 

「郡さんが困ってる…いやでも郡さんなら歌舞伎の女方もやれるような素質が……。見たい、でも……ッ!」

 

「暗黒面に落ちないで! ほんとに! 助けて鷲尾さん! 君が最後の良心だから!」

 

「須美! 手伝ってくれたら最初は須美の選んだ服からでいいぞ!」

 

「手伝うわ、銀!」

 

「畜生! 即落ちしてんじゃん! 味方が居なくなった!」

 

「あはははー。待て待てー」

 

「ああああああ!」

 

 

 最初から捕まるのは分かってた。分かっていても、やっぱり一筋の淡い期待を逃げ切れるという勝利条件に賭けてみたいのだ。

 だから、今も僕が先延ばしにしている問題も。今3人の魔の手から逃げているように。

 きっと逃げ切れる筈だ、きっとうまく行く筈だ、きっと丸く収まる筈だ、と。

 今はそう信じるしかないのだ。

 

 

「捕まえたぞ!」

 

「離してええええ! 後生だからああああ!」

 

 

 とまぁ、こういう状況になっちゃったのは、今から数時間前の事だ。

 

 

 

 

 

 

 ♦︎

 

 

 

 

 

「ユッキーってさ。女の子のお洋服が似合いそうだよね」

 

「ごめん、ちょっと意味わかんないかなって」

 

 

 僕が園子さん——そのっち呼びは流石に恥ずかしい——を助けて早1週間が経過した頃、唐突にこんな事を言われれば逃げ出したくもなるだろう。ちなみに速攻で銀に肩を掴まれて逃げられなくなったので僕の運命は決められてしまった。

 

 なお、助けた事を黙ってくれるのかと思ったら、次の日にはバラされた。すでに逃げ出したいのに三ノ輪さんに肩を叩かれながら生暖かい目で見られて「私はそういうのもカッコいいと思うぞ。ユウキは男の子だからな」って同情されたからもういっそ殺して欲しい。

 それになんだよ、スーパーイナヅマキックって。ごっこ遊びじゃないんだぞ。折角姉離れを決行したというのにこれじゃあまだまだ子供じゃないか…! 実際は滅茶苦茶内心で焦りながらなんとか力を制御しつつ、無傷で勝つ事が出来たっていう薄氷の勝利だったのに。

 

 

「そうだなぁ。確かにユウキは中性的な顔つきだし…」

 

「それなら三ノ輪さんもでしょ…」

 

「あー! また『三ノ輪さん』って言ったなー? 銀で良いって言ってんだろー?」

 

「いひゃいいひゃいほひょをひっはらないれ!」

 

 

 頬っぺをぐいーっと、みの…銀に引っ張られた。あんまり痛くないけど、痛いのは痛いんだよね。あー園子さんいけませんじりじりと僕に近寄って来てはあー園子さん目をしいたけみたいに光らせてはあーいけませんいけません、あーっあーっ。

 

 

「おぉ〜。伸びるね〜。お餅みたいだぁ〜」

 

 

 びよーんびよよーん、という効果音が似合うぐらいに伸びる僕の頬っぺた。姉さんにも同じように伸ばされてたよなぁ…。

 

 

「ちょっと2人とも。郡さんが困ってるじゃない!」

 

「あーん、お餅〜!」

 

「僕の頬っぺたはお餅じゃないってば…ありがとう鷲尾さん」

 

 

 鷲尾さんが僕の頬っぺたから園子さんと銀を引き離してくれた。もう疲れたんだけどさ、本題はまだ終わってないんだよね。

 

 

「でも郡くん。嫌なら嫌って言わなきゃ駄目よ? この2人は距離感もおかしければ悪戯好きでもあるんだから」

 

「嫌ではないんだけどねぇ…」

 

 うーん、なんていうか。罪悪感? があるんだよね、この3人には。なんで罪悪感を感じてるのかはさっぱりだけど、3人を否定するのが怖いんだ。それに弄られる立場だとしてもこの3人なら嫌じゃないからね。だからといって女装しても良い訳じゃないけど。

 

 

「ミノさーん…わっしーが辛辣だよぉ〜」

 

「須美は私達の崇高なる理念を理解出来ないのさ」

 

「そんな御大層な理念があったの…?」

 

「ないけど?」

 

 

 ないんかい。

 思わずツッコミそうになった。

 

 

「まーまー。似合いそうだしいいじゃんいいじゃん!」

 

「ちょっと銀。悪ノリは……えっなに?」

 

「園子さーん? 何かを思いついたように鷲尾さんに耳打ちしてるのはなんでかなー?」

 

 

 また目をしいたけみたいにキラーンと光らせた園子さんが鷲尾さんにこそこそと耳打ちし始める。嫌な予感しかしねぇ。

 

 

「ははぁ……。成る程。そのっち、お主も悪よのぉ……」

 

「いえいえ、お代官様ほどでは……」

 

「どこの時代劇かな? なんだか嫌な予感しかしないけど……?」

 

「そんな事全然ないんよ〜。あとユッキーはそのっち、って呼んでね?」

 

 

 わぁお、笑顔が怖いよ園子さん。意地でもそのっち呼びされたいんだね。別に『園子さん』でもいいと思うんだけれど、園子さんはそうでもないらしい。まぁ実際は『そのっち』呼びが恥ずかしいだけなんだけど。

 銀はいいのかって? うーん、銀はいいんだよね。なんでか分かんないけど。男の子っぽいからかな。たぶん本人に言ったら殺されそうだけど。

 

 

「ごめんなさい郡くん。貴方には犠牲になってもらうわ」

 

「ひどい! 鷲尾さんだけは味方だと思ってたのに!」

 

「くぅ…罪悪感が……! でもっ! 私にも引けない理由があるのよッ……!」

 

「なに!? 一体何を言われたの!?」

 

 

 怖すぎる…。一体何を吹き込まれたんだ鷲尾さん!? 

 

 

「安心して欲しいんよ〜。ね、わっしー?」

 

「ね〜?」

 

 

 

 

 

 ……とまぁ、こういう理由があった僕は拉致されるように乃木さんの家——大豪邸! どうやら乃木さんは大赦のお偉い様の娘さんらしい——にやってきたのだ。

 

 で、その結果がこれなんですよ。

 

 

「おぉ〜。これは中々の美人さんなんよ〜」

 

「これは…なるほどぉ……」

 

「…」

 

 

 3人とも関心しながら僕をまじまじと舐めるように見てる。鷲尾さんに至っては真顔で高そうなカメラを連写してるし……ほんと、やめて…お願いだから……! 

 

 

「赤色のショートヘアのストレート。それが似合うように主張し過ぎない簪。顔は素材がいいからほんのりと薄化粧。これだけで既に可愛いのにこの桜色の生地に白色をグラデーションしたような着物が良く似合っている……! 最高よ、郡さん!」

 

「はは、すっごい…早口だね、鷲尾さん……」

 

 

 ちょっとドン引きしちゃうなその表情とカメラ連写はさ……変態さん、なのかな? 

 僕の周りを残像が付くほどに回りながら様々な角度で写真を撮っていく鷲尾さんは、なんだか今までの真面目委員長的なイメージが瓦解していくような感じがする。それもすごい速度で。

 

 

「いやぁ、惚れ惚れするんよ〜」

 

「素材が良過ぎるんだよなぁ。と、くればだ。次行ってみよう! 次は私の番だからな!」

 

 

 すっごい笑顔の園子さん…いや、さん付けいらないなこれ。あとぜってーそのっち呼びはやってやんねー! これは僕のささやかなる反抗だ! 

 

 

 

 そう思っていた時期が、僕にもありました。

 

 

「覚えてなよ3人とも……ッ!」

 

「いやいやいや、そりゃあ覚えてるって。いやほんとにこうすれば普通に美少女だな…」

 

 

 2回目のお着替え。今度は白いワンピースと麦わら帽子。というかこの服とか一体誰のなの? 

 誰の趣味なの!? えっ、似合う? かわいい? ちょっと待ってよ! 

 

 

「僕は男だよ!」

 

「いやいや、男には見えないってその格好だと」

 

「……!」

 

 

 鷲尾さんとかもう無言でカメラ連射してるし。僕の周りを残像を残す勢いで飛び回って写真撮るのやめてくれない!? 

 

 

「辱めを受けてる気分だよ…」

 

「泣きそうな顔もいいわね!」

 

「ほんと台無しだよ鷲尾さん!」

 

「この一瞬が抑えられるなら私は如何なる犠牲も払う所存よ!」

 

「あの真面目ぶってたあの姿はなんだったのさぁ!」

 

「それでお外に出るのはどうかな?」

 

「流石に怒るよ園子」

 

「ゆ、ユッキーが怒った……!」

 

 

 そりゃあ怒るよ。僕だって人間なんだよ? 僕は着せ替え人形の立場に甘んじても、そんな変態的な趣味に落ちぶれる気はさらさら無いんだから。

 

 

「み、ミノさん! ユッキーに呼び捨てで呼ばれた!」

 

「流石に外はやり過ぎだって園子」

 

「ミノさんまで!?」

 

「調子ぶっこきすぎた結果よそのっち」

 

「わっしーも!?」

 

 

 皆から責められてぷるぷるしてる園子。うーん今にも泣きそうだけれど残念ながら助ける気はない。

 

 

「いいもん! 次はミノさんのお着替えタイムだから!」

 

 

 わお、矛先が銀に向かった。

 

 

「ちょ、ちょっと待てって。私はいいからさ! 勇祐がいるだろ! いい玩具が!」

 

「銀、その発言で今助けない事が確定したよ」

 

「薄情者ぉ!」

 

「へっへっへぇ……よいではないかよいではないかぁ!」

 

 

 すっかり元気を取り戻した園子が銀に襲い掛かり、どこからともなく現れたお手伝いさん——僕の時にも現れて僕を連れて行った——と共に銀を奥の座敷へと連れて行った。銀の「やめろぉぉぉ!」という悲鳴とズルズルと引きづられていく様は、先程までの僕を幻視させる。南無、銀。僕の代わりに犠牲になってくれ。

 

 

「…さて、僕も着替えてくるか」

 

「え、もう!?」

 

「なにその心底不思議で理解できないと言わんばかりの顔と声。僕の方が理解出来ないよ鷲尾さん。もう銀のターンなんだから僕はよくない?」

 

「も、もう少し……」

 

「そんな事言うと鷲尾さんもあっちになるよ」

 

 

『あっち』と呼んで、ぐいっと僕が指差す方角はまさに今銀が「うわっやめろって! 下まで脱がすな!」と悲鳴を上げているふすまの向こうだ。あんな風にしてもいいんだぞ、という脅しを掛けると流石に嫌なのかちょっと引き攣った顔で冷や汗を流し始めた。

 

 

「まぁ鷲尾さんに矛先が向かないようにするからさ」

 

「そ、そういう事なら……」

 

「あ、撮った写真を変な事に使うなら1日ファッションショーだからね?」

 

「し、しないわよ!?」

 

 

 どうだか。鼻血垂らしながら撮ってたんだよ? 信用出来るのこの言葉。僕には無理だね。

 とまぁ仕返しに揶揄ってはみたけど、鷲尾さんが見せた変態さんっぷりはあんまり信用出来ない。ただ思い出として残すんならいいんだけど、コンテストとか、変なオーディションとかに悪ノリで送られてはたまったもんじゃないからね。口に出したらマジで送られそうだなぁ。

 

 

「じゃあ僕着替えてくるからね」

 

「ごゆっくり…」

 

 

 ようやく諦めたのか、半分苦笑いで僕を送り出した鷲尾さんにヒラヒラと手を振って、僕は別室へと着替えに行ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 ♦︎

 

 

 

 

 

(確かに傷はあった。でもまだ断定は出来ないし、したくもないかな……)

 

 

 随分としおらしくなりながら、遂には抵抗を諦めた銀の着替えを見つつ園子は思考する。

 今回、こんなはちゃめちゃなファッションショーをやると言い出したのは伊達酔狂ではなく、勇祐の身体におかしな部分はないか確かめる為であった。園子はこの1週間で勇祐という人となりをよく観察して、更に惚れていったのであるが……本来の目的は勇祐が敵かそれとも何か別の存在か否かの確認である。決して、本当に決して勇祐の体を見たかったとか、恥ずかしがる姿を見たかったとかそんな事でやった訳ではない。ましてや勇祐の園子に対する心象がすごい勢いで下落しているなど想像もしていない。

 閑話休題。

 結果としては『少なからず傷はあるけど殺し合いをしているにしては少なすぎる』という敵ではなさそうだ、という結論に至ったのだった。

 

 

(今は考えてても仕方ないよねぇ。それよりも……)

 

「ユッキー、怒っちゃったかなぁ……?」

 

「だーいじょうぶだって。本気で怒ってるならもうとっくに帰ってるよ」

 

 

 ボソリと呟いたぐでっとちゃぶ台に体を預ける園子の声に銀が反応した。聞こえないぐらいに小さな声で呟いた園子だったが、銀はこういう時こそ聞き逃さない。そういうところが好ましいのであるが、こういう時ばかりは恨むしかない。とは言っても呟いてしまった園子が悪いのだが。

 

 

「そうかなぁ…」

 

「そうだよ……って、随分と心配性だな園子は」

 

「だって初めての男の子の友達だもん。心配になるんよ〜」

 

「聞いてみればいいじゃん。『私の事嫌いになった?』って」

 

「聞ける訳ないよ〜。そんな勇気ないんよ〜……」

 

「いっつも『アイツら』相手に斬った張ったしてるのになんでそこは屁っ放り腰なんだ」

 

 

 未だに着替えさせられている銀が呆れたように言う銀に、「そうだけど〜」とちゃぶ台に園子は突っ伏した。いつものお役目の時の園子は、まさに勇者と言えるだけの勇気と強さを持っている。だが今の彼女は好きな男の子との距離感と接し方が分からない乙女そのものだ。年相応の話で言えば、お役目に就いているよりは小学生らしいと言えよう。

 もっとも、それだけ(小学生という身分)で済まないので彼女はこうして悩んでいるのだが。

 というのは彼女の家柄、そして彼女が今就いてはいる『お役目』があるからだ。これが平時であったなら事は簡単に済んでいただろう。だが今は世界の存亡を賭けた一大事の真っ最中。そんな時に大赦のツートップの一つである乃木家の長女、ましてや神樹に選ばれたお役目に就く者が、対外的に見れば良くはない家庭環境で半ば家出状態の少年への恋に現を抜かしていればどうなるか。聡い子である園子はよく解っている。現状ですらあまり良くはない関係なのだ。

 

 お役目を終えるまでは彼がせめてこうして遊んでいる時だけは家庭の事も忘れられるように、という事を願うしかない。自分の気持ちを全て押し殺した上で、だ。

 

 

「なんでそんなに悩んでんのか分かんないけどさ、全部楽しめばいいじゃんか」

 

「全部……?」

 

「そ、全部。お役目がなくたって、いつこの幸せが崩れるかなん分かんないだろ? だからこの日、この時、この一瞬を楽しむのさ。後に後悔しない為にな!」

 

 

 これでもかというイケメンな笑顔で答える銀。

 刹那主義とも言える銀の発言に、園子は同意しかねていた。全力で楽しんで、息切れしてしまっては元も子もないからだ。園子は穏やかでも長い楽しみの方が好きなタイプであるが故にその考えには乗れなかった。

 

 

「んー。そこまで刹那主義的な考えは…あ、着替え終わったみたいだね〜ミノさーん?」

 

「げっ!? いつの間に!?」

 

「んじゃあいっくよー! ごかいちょーう!」

 

 

 その場の空気を変える意味も込めて、何時の間にかお手伝いさんに着替えさせられていた銀のお披露目が唐突に始まった。勢い良く開け放たれた襖の先には既に自分の服に着替え終えた勇祐と、カメラを構えた須美が居た。

 

 

「あぁ〜! いい! 良いわよ銀! 最高よ銀!!」

 

「だぁー! もう! 勇祐の時以上に興奮してんな!?」

 

 

 今の銀の服装はフリフリのフリルが満遍なく、かつ自然なように配置されたメイド服だ。これを初手で選んできた園子はやはり天才的と言えるだろう。スカートの端を押さえて顔を真っ赤に染める銀の姿に、須美のボルテージは上がっていく。

 そんな中、ユウキはぽけーっと恥ずかしがる銀を見惚れるように眺めていた。

 言葉を発する余裕もないように、その瞬間を全て網膜に焼き付けるように。

 

 

「おーい、ユッキー?」

 

「えっ、はっ。そ、園子!?」

 

「ねぇねぇ、そんなに見惚れるぐらいミノさんが可愛かったの〜?」

 

 

 そんな様子が気に食わなかったのが園子だ。「そのっちと呼んで」と訂正する余裕もない。まさか、自分が楽しむ為にやった事が墓穴を掘るとは信じたくなかった。だからこそ、少しでもいいから『ユウキが銀に惚れている』という可能性を無くすために、真実を確かめる為に園子は笑顔でユウキに問い質した。

 

 そしてその反応は、園子にとっては胸に傷を残す事になる。

 

 

「いや、その……そりゃあ、可愛、い…でしょ……うん」

 

 

 最後は消え入るように、恥ずかしがりながら答えたユウキの言葉に、自分が恐らくきっとこれからもユウキを自分の方向に振り向かせる事が出来ないのだと、悟ることになった。

 略奪愛、という言葉が園子の脳裏を水星のように過ぎる。だがそれは悲しみしか産まない結果しか見えない。だからといって振り向いてもらえるように努力をしようが彼の目は銀の方にしか向かない。そんな絶対的とも言える確信が、園子の中に生まれてしまった。

 

 

「そ、っかぁ。そうだよね〜。ミノさんは素材が良いからねぇ〜」

 

 

 そして園子は、そんな片想いを漸く自分で認めてそれが儚く散ったことを自覚した。

 そしてこれからは、この片想いをしていた少年の恋を応援しようと賢い乃木園子は決意したのだった。

 その胸の内が痛む、傷を両手で覆い隠して……。

 

 

 

 

 

 





ユウキちゃんくん
顔が良いので女の子にさせられる男の子。中2の勇祐に比べて顔はまだ中性的で友奈に近い。つまり顔が良くて可愛い。ガンダム0083のGP-01に乗る前のウラキ少尉とデンドロビウムに乗った後のウラキ中尉ぐらい違うので、こんなに可愛くてもいずれは樹ちゃんに怖がられるぐらい顔が怖くなる。なんでだろうね(すっとぼけ)
本人の描写はなかったけど少しだけ銀に対する恋心を自覚してしまった。

色々な服着せられて女の子3人と一緒に遊べて楽しかったか?


園子さん
皆知っての通り、あんな狂気に塗れたことになる筆頭。というかただ1人。良い夢は見れたかい?まぁその夢も一瞬で目覚めたんだけど。この失恋が無ければあそこまで暴れる事もなかったかもしれない。どうしてこんなことになったのか作者にすら分からない。マジで勝手に動いて勝手にこうなった。プロットにこんなのないんだよなぁ



調子に乗ってたら自分も玩具にされた子。うーん残当!でも可愛いくてカッコよくて性格がイケメンで気配りも余裕なので許される始末。手に負えない!けどイケメンなので許される。つよい。でも理不尽に巻き込まれていく筆頭。かわいそう。


わっしーちゃん
君なんでこんな変態じみてるの?というレベルでおかしくなっているけど原作考えるとまだまだ甘いというのが恐ろしいところ。たぶん勇祐と友奈の盗撮写真を部屋中に貼り付ける未来でもあるんじゃないかな。たぶんきっとメイビー。

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