ぐらさい日記   作:長之助

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お久しぶりです
先週ウーノ最終解放しました
ごめんねウーノ、素で忘れてた


七天、本気出しちゃおっかな〜?

「えー、というわけで十天衆が1人シエテさんです今日のゲスト」

 

「え、なんか紹介雑じゃない!?」

 

「ザツジャナーイ、ザツジャナーイ」

 

例えるなら初期グラと言わんばかりの塩顔で、グランはシエテと対峙する。シエテは相変わらずの若干のニヤケ顔でグランと話しているが、二人の関係はこれでいつも通り。グランはすぐさま表情を戻してシエテと改めて話し始める。

 

「というわけで……十天衆が頭目のシエテさんです。頭目の割にはみんなあんまり招集応じてくれないよね?」

 

「急に刺してくるねぇ団長ちゃん?まぁでもほら、そこは皆団長ちゃんのことが好きだからだよ、あぁもちろん俺も好きだよ」

 

「多分本音なんだろうけど……ずっとにやにやしてるからなぁ」

 

「酷っ!!お兄さん泣いちゃうぞ〜?」

 

「……とまぁ戯れはここまでにしておいて…さっさとお便り言っちゃおう」

 

ガサゴソとはこの中をいじり…3枚を選び取るグラン。その内の1枚をシエテの前に出し、そして読み上げていく。

 

「1通目……ペンネ…いや普通に名前書いてるじゃん…これカトルからだね…『よく考えたんですが、今の十天衆の現状はグランサイファーの下部組織にいることになりませんか、頭目?』」

 

「え……いや、それは違……とも言いきれない…?」

 

「グランサイファーでは各々の思想、趣味、宗教など関係なく敬いグランサイファー外の立場は無いものとする!!」

 

「急に大声で喋るじゃん……」

 

「いや…だって考えてみてよシエテ…ここ皇族やら騎士団やら星晶獣やらいるんだよ?そこら辺考え始めたら…」

 

シエテは現在自分が認識しているグランサイファーの面子の事を考え始める。本当の意味での王族や皇族、貴族にその国の騎士団。場合によっては犯罪者なども乗っている。秩序の騎空団も載っているので、善悪入り混ざった蠱毒に等しい状態なのだ。

 

「そもそも力関係だけで言っても天司長、十天衆頭目、伝説の錬金術師…一度バランス関係が崩れたらグランサイファー落ちる所まで行くと思うよ」

 

「……確かに」

 

「なのでグランサイファー内でいる時は問わないものとする!!って事で……あ、勿論十天衆としてグランサイファーの中で集まるのOKだよ」

 

「その配慮は助かるよ…いや、偶に会議したいけど島々にいるとどこにいるか探るだけでも面倒だからねぇ…グランサイファー内にいるのなら楽なんだよね」

 

「それでいいのか頭目……因みにウーノが招集かけたら集まったりするの?」

 

「いやぁ?集まるんだったら泣いちゃうよ、俺」

 

「あれ、やったことないんだ?」

 

「俺が頭目だからね〜、ウーノ個人の用事で誰かを呼ぶことはあるかもしれないけど、ウーノから十天衆として全員に招集かかるのは中々ないねぇ」

 

「そういう感じかぁ」

 

ヘラヘラと笑みを浮かべながら回答していくシエテ。グランは意外だ、と驚きながらもまぁそういうものかと密かに納得していた。そして、2通目にゴソゴソと手をつけて…読み上げ始める。

 

「ってわけで2通目……匿名希望『結局の所十天衆って入れ替えとかあるの?選ぶ基準点もよく分かってない』……そういえばあんまり気にしたことないかも」

 

「ははは、ないよ…余程のことが無い限りね」

 

ヘラヘラ顔から、圧を感じられるような表情へと変えるシエテ。その表情からは『余程の事は起こさせない』という意思を強く感じさせる程に、強い圧をグランは感じ取っていた。

 

「……まぁけど、選ぶ基準自体は確かに改めて知りたいかも……あ、その武器の分野において空域最強ってのは無しで」

 

「釘を指してくるねぇ…ま、もう散々言ってるしねぇ……うーん、けど基準点か

……『どこの組織にも所属しておらず』『武器の一芸に秀でており』『力を空の世界のために振るえること』って言ったら納得する?」

 

「納得はするよ、実際問題みんなどこにも所属してないしね…カトルとエッセルは育った故郷を守りたいってだけだろうし」

 

星屑の街、エッセルとカトルの故郷であるここは現在長寿のハーヴィン、レイが率いているスーオファミリーが守る街となっている。かなり大雑把に言えば、スーオファミリーの管轄地域を十天衆の2人が守るという構図になりかねないが━━━

 

「スーオファミリーの要請で守ってるとかじゃないからねぇ、場合によっては手を組むとかはあるかもしれないけど…それこそ、あの二人くらいしか組むことは無いと思うよ」

 

「その心は?」

 

「そもそも今も俺の剣神があの街守ってるからね…街内を管理してるのはスーオファミリー、外敵排除は俺の剣神の役目さ」

 

「……よく疲れないもんだね?」

 

剣神、本来シエテは剣拓を使い意のままに操り地を斬り空を裂くと言わんばかりの強さを誇っていた。だが、とある事がきっかけで剣神という力を手に入れていた。それらは一体一体が十天衆と渡り合える力を持っているため…たった一人でも大群を用意する必要がある代物である。

 

「いやぁ?意外と疲れないもんよ……ま、そもそも仕事ないけどね」

 

「それはまたなんで?」

 

「カトルとエッセルはその力を『敵』に振るうのに容赦しないからさ、団長ちゃんなら意味わかるよね?」

 

「……まぁね」

 

銃と短剣、それを振るうことの意味が分からないほどグランは馬鹿では無い。笑みを浮かべながら、シエテの言葉に適当に返事を返していた。明確に返事するよりも、曖昧に返す事の方がいいこともあるということだ。

 

「で、話を戻していいかな?団長ちゃん」

 

「あぁ、確か十天衆の基準だったっけ…まぁたしかに分かりづらいかな?十天衆じゃないガンダゴウザ、十天衆のシス…どっちが強いかって言われても俺はどっちか決められないなぁ…」

 

「そういう事よ、だから実力もそうだけど力を空の世界のために振るえる事の方が意味合いとしては強いかもね…だから俺結局団長ちゃん誘ってないでしょ?」

 

「確かに」

 

「まぁそもそも団長ちゃんが十天衆入っちゃうと俺多分頭目の座取られちゃうよねー!!なんちゃっ……て…」

 

ボケたつもりのシエテ。しかし、実際問題自身の人望のなさはある程度は理解しており空の世界の危機だと揃う面子は、基本的に誘ってもこない。しかしグランが誘うと途端に揃うことを今、ふと思い出したのである。

 

「……どしたのシエテ」

 

「……いや?団長ちゃんならほんとに取れちゃうんじゃないかなって思っただけでさ、うん」

 

「…………いや、俺シエテより弱いよ?」

 

「自分の戦績見てから言おっか」

 

「本気出してない人に言われても…」

 

「…あれ、そういうこと言っちゃう?」

 

「『それ』が分かるくらいには成長したと思ってくれたら……」

 

無言になる2人。お互いの顔に笑みを浮かべたままだが、その目の奥は笑ってないとわかる人物はわかるだろう。だが、映像や音声越しにわかる人物はそうはいないだろう。

 

「って訳で3通目に行こう……これも匿名希望『あの服考えたの頭目ですか?じょ━━━』」

 

「いやぁ!分かる!?このデザインめっちゃ考えてさー!かっこいいと思わない?黒と赤と金を使うとやっぱ余程デザイン酷くないとカッコ悪くならないと思うんだけどね?結果としてみんなよく似合ってかなりかっこいい服になったから俺としてはかなり自慢のデザインだと思っ」

 

「はいストップ、まだ続きあるから」

 

自慢げに語るシエテにストップをかけて、語りを止めるグラン。再び3通目のお便りを見直し、そして読み上げ始める。

 

「えーっと…『女性側のラインはどうしてあんなに出てるんですか、特にソーンさん』」

 

「…………………………………………」

 

「おいコラ頭目目を背けるな」

 

目を逸らし、剣拓を眺め始めるシエテ。既に自慢げに語ってしまった以上、『いや実はウーノなんだよ考えたの』とか『いや実はみんなで考えてこうなったから問題ないよ』とか言い出せる雰囲気ではなくなっていた。仮に後者が本当の事だとしても、言える雰囲気では無い。

 

「……で?なんでああなったの」

 

「……いや、あの…サイズとかはともかく体にフィットした材質じゃないと動き阻害したりするしさぁ」

 

「なるほど……エッセルは?」

 

「……………………………………………」

 

「言い訳でもいいから何か言ってよ…」

 

エッセルは6~7割くらい露出していた。フィット云々の話は、あくまでラインが分かるほどの状態であっても、素肌があまり見えなければ通じた話だろう。エッセルはどうしようも無い。

 

「だってさぁ!!俺も突っ込みたかったけどさぁ!本人あんまり気にしてないからさぁ!!セクハラになるじゃん!!言ったらついでにカトルに睨まれるじゃん!!」

 

「あー…男故の……」

 

中々言いづらい事を抱えているシエテ。実際問題、同じ女性陣からのツッコミがなかったら帰ることは無いだろう。だが、そもそもの話もっとまともなデザインにすれば良かったのでは…というツッコミは野暮である。

 

「団長ちゃんもそういうことあるでしょ?『結構露出凄いけど言いづらいなぁ』って言うの」

 

「…………………」

 

「ねえちょっと、なんで顔背けるの団長ちゃん」

 

グランは言えなかった。寧ろ『ねぇこの衣装どう思う?』とか言われながら開いてるところを見せつけられる側だとは到底言えなかった。

 

「……いやぁ、今回のお便りも中々でしたね」

 

「え、ちょっと」

 

「それでは本日はここまでとなります。十天衆に対しての疑問は━━━━━」

 

「ストップストップ!なんで急に話終わらそうとしてるの!?」

 

シエテのその言葉に顔を背けながらグランは口を噤む。しかし、シエテは当然それでは納得ができる訳もなく……追撃を入れていく。

 

「……まさか、女性陣の柔肌にその視線を向けて…!?」

 

「シエテ」

 

「……うん、何?」

 

「俺に勝てたら答え教えてあげる」

 

「乗った」

 

お互いの得物を握りしめ、笑みを浮かべる2人。無論ただの試合なので言うほど本気を出すことは無いだろうが…それでもなお、2人の歴戦の戦士の気迫は凄まじいものがあった。

 

「というわけでお疲れ様でした。本日はここまでとなります。」

 

「十天衆の事ならなんでも俺に聞いちゃってくれていいからねぇ!後色んな剣拓あるから見たい人はなんでも見せてあげる!って訳で行こうか団長ちゃん!!」

 

「因みにシエテが負けたら今日奢りね……全員分」

 

「いいよォ!!俺負けないから!!頭目最強だから!!」

 

その後、誰も住んでいなさそうなとある島にて2人は試合を始めた。時折髪が青くなったり白くなったり剣神を出して多数対個みたいなことになってたりもしたが……勝負に決着が着く前に空腹になったので仲良くご飯を食べたという。その頃には、2人ともなんで試合してたか忘れたので……なぁなぁになったのであった。

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