ぐらさい日記   作:長之助

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正月でハイラを20連でぶっちぎったので今二天井分あります


八天、準備を怠るでないぞ?

「今日のゲストは十天衆の刀担当のオクトーさんです」

 

「うむ」

 

『もっと自己紹介喋ってくれ…』とグランは思ったが飲み込んだ。武人は寡黙にして口下手は仕方ないと思ったのだ。致し方無し、と言うやつである。

 

「そう言えばナルメアから聞いたんだけど、昔もっと苛烈だったんだって?」

 

「そのような事もあったな、今は丸くなった…と言われているが」

 

久しぶりの再会を果たしたオクトーとナルメア、その際余りのギャップに驚いたというのがナルメアの話である。今ではフュンフの事を孫のように可愛がる好々爺のような感じになっているが、昔は強さを求めてただひたすらに鍛錬を積み戦いを求めていたという。

 

「まぁ強いのは俺もよく知ってるし」

 

「ふむ…交えるか?刃を」

 

「今度ね?今は鉄ノ刃(てつのは)じゃなくて言葉(ことのは)で交わろう」

 

「呵呵!成程上手いことを言う」

 

「お、ウケた」

 

「ふむ…確か、幾つか問答を投げられそれを答える…だったか」

 

「言い方がなんか若干分かりづらいけど……まぁ概ねそんな感じ。何個かお便り出すんで、オクトーは答えて言ってください」

 

「相分かった」

 

そしてグランはお便りを探索していき……3枚のお便りを取り出してオクトーの目の前に置いていく。その中から1枚を取りだし、読み上げていく。

 

「って訳で一枚目『偶に二刀流どころかもっと増えてる時ありません?』……そういえば、髪で刀使ってる時あるよね」

 

「使えるものは使っておくべきだろうな」

 

「お、それで髪で刀を振ろうってなるのはいないぞ〜?」

 

「シエテは持ってすらおらんだろう」

 

「………」

 

『確かに』と『髪動かす方がえぐない?』という言葉が出かかったが、何とか飲み込むグラン。飲み込み、すぐに会話を続けていく。

 

「同じ十天衆基準にしても、『シエテも特殊な技術使ってる』って言われるだけじゃない?」

 

「ふむ、確かに 」

 

「そもそも剣拓なんて不思議なもの取り扱ってるシエテは一般の剣士侍で括っちゃダメな気がする」

 

「然り」

 

然りじゃないんだよ、なんて思ったりもしたグラン。だが話がそろそろ脱線しそうだったので、戻すためにお便りを再び見せて会話を続けていく。

 

「じゃなくて…結局使えるから使う感じ?」

 

「うむ、それでも対応出来る者もいる。この団にも何人かな」

 

「へー…」

 

「…他人事の様だが、お主もその中の一人なのだがな」

 

グランは口笛を吹いて誤魔化す。だが、実力自体は他称でもこの団で上から数えた方がいいくらいには強いのでその誤魔化しは一切意味が無いのであった。

 

「でも最近また強くなってきてるじゃん…まぁそれに関しては十天衆の皆そうなんだけど」

 

「然り、天星器による一幕(最終上限解放)以降も様々な一幕(超越とかoldbondとか)を経て我らはまた強くなっている。呵呵、いずれ9つの刀を使うようになるやもしれんぞ?」

 

「九刀流ってこと…?まぁ増えたら凄いけどなんで九?」

 

「かの東の末端の島では阿修羅像というものがあってな、腕が6本あるのだ」

 

「シヴァみたいな感じかァ……あ、それに加えて髪で+3本?だから九刀流?」

 

「うむ」

 

「そうなるとすごいな絵面…」

 

グランはふと考える。シヴァが刀をそれぞれの手に持っているようなものなので、その絵面を想像して……そしてその異様なゴチャつき加減で困惑してしまう。

 

「……なんかイメージがしづらい」

 

「だろうな…兎も角、二刀以上…今よりも多くなることもあるという話になるのだ」

 

「なるほど……キリがいいので2通目『フュンフちゃんにはお菓子をあげたりしているのですか?』」

 

フュンフ、十天衆が1人の子供である。子供と言っても侮るなかれ、魔力が非常に多くその才は魔法に突出したものとなっている。そして、前述の通りフュンフの事をまるで孫のように可愛がっているのがオクトーである。

 

「うむ、欲しがるのでな」

 

「ほんとにおじいちゃんじゃん…」

 

「しかし、それくらいしかないがな。おなごの化粧やその類のことは分からぬ…ソーンやエッセル、ニオに任せておる」

 

「そこはまぁ仕方ない」

 

「……最近、言われるのだ」

 

「何を?」

 

「菓子をあまり食べさせては飯時に食べれなくなる、と」

 

言っているのはソーンとエッセルのどちらにも言われているだろう。恐らくニオにも言われているかもしれないが、そうなると十天衆の女性陣から総攻めになっている状態である。

 

「しかしまぁ、気がつけば渡しておってな」

 

「甘々じゃん」

 

強さだけを追い求めていた時代より心の余裕があるということなのか、確かにナルメアが驚いたのも幾分かわかるというのがグランの感想であった。

 

「しかしまぁ、それでも育っておる」

 

「まぁねぇ、身長伸びた…って偶に報告しに来てるし」

 

ハーヴィンなので身長は伸びづらいが、成長というのらやはり嬉しいのだろう。子供らしくて微笑ましいと、グランは保護者目線でよくフュンフを可愛がっている。

 

「…しかしまぁ、摂生はせねばな。虫歯になってしまえば目も当てられん」

 

「確かに…まぁここは医療関係者が何人かいるから健康診断はきっちりやってくれてるし助かるよね」

 

「うむ、その通り」

 

それでも団員数がかなり多いので、1週間から2週間ほど掛けなければ終わらないのがグランサイファーの健康診断ではあるが……これはまた別の話である。

 

「健康と言えば…サウナ行ってるらしいね?」

 

「然り」

 

「デリフォードが言ってたんだけど……なんかシエテと一緒にサウナ入って水風呂入ってたらしいね」

 

「然り」

 

十天衆がやってくる銭湯はさぞかし噂になるだろう、とは思っているグラン。しかし、極寒の水風呂だとかオクトーが両手上げながら水風呂に文字通り涼しい顔をして入っているとか色々聞いているが、イメージが本当にしづらかった。だが、銭湯に入るからにはと前から聞きたかったことがグランにはあった。

 

「その白塗り、取ったの?」

 

「否」

 

「なんで???????」

 

十天衆1人の素顔は、その実力と同じほどに常人には把握しきれないものだった。声で判別しないと、一瞬分からない程にすごいメイクをしたダーントがいるのだから━━━

 

「その白塗り取って誰か一瞬判別出来ないくらいの素顔があってもいいじゃん!!」

 

「何の話だ」

 

「おっと……心の声が漏れちゃったぜ……まぁその白塗りに並々ならない覚悟があるってことはわかった、同時に銭湯に入るのに蒸気やら汗やらで取れない白塗りほんとに大丈夫か?って疑問も湧くけど……まぁいいや次行こう次えーっと━━━」

 

『フュンフちゃんが結婚するとなったらどうしますか?』……これが3通目であった。グランは読み上げが終わったあと、無言でオクトーの顔を見る。しかし、いつも通りの考えが読みづらい表情のままでありグランも喋れずにいた。

 

「……………ふむ、考えることも無かったか。

あやつはまだ幼子、仮に結ばれるとなればそれは祝福するであろう。だが、幼子でありながらも十天衆…そしてその実力や才能は未だ開花しきっておらぬ」

 

「そうだね、フュンフの魔力量まだまだ増えてるもんね……え、なんで今その話したの?」

 

「何、簡単な話よ………見合ってなければならぬ、という話だ」

 

「実力が…?」

 

「否、必要なのは相手を支える力」

 

「……なるほど、要するに互いが互いの苦手分野、欠点を補い合えるような関係性と」

 

「然り」

 

フュンフが矢面に立つのなら主夫だったり、逆のパターンも有り得るのだ。つまりは、フュンフを助けられる存在であれば任せられるとオクトーは言いたいわけである。

 

「でもごめん、正直なことを言うと『儂に勝てぬようでは認めぬ!』とは言うかもしれないとは思ってた」

 

「そこまで縛る事もなかろう………が、仮にそういうことが起こるのだとしたら恐らくシエテとウーノであろうな」

 

「んん…?」

 

グランはオクトーの言葉に首を傾げる。シエテは頭目ということもあってか良くも悪くも面倒見が強い。フュンフが結婚することになった場合、本音でなくとも『この十天衆のシエテを倒せない内はお父さん結婚は認めませんよ!!』と面白半分で言いそう、とは思っていた。

が、ウーノに関してはあまりイメージが湧かないでいた。そもそもグランはウーノにそんな冗談を言うようにも本気であったとしても、そんな好戦的な人物だとも思えなかったからだ。

 

「なんでウーノ?」

 

「彼奴は真面目、そして一生を共にするパートナーとはいえ十天衆と結ばれるともなれば慎重にもなろう。何せ、その者によってこの空の敵になるやもしれんのだからな。愛とは、この世の中で1番厄介なものであるが故に操作ができないことが多い」

 

「ふむ……?それってつまり、フュンフが相手の事を大好きであるという前提だと━━━━」

 

・フュンフが結婚した相手が思想的に問題がある場合、フュンフがその思想を宿し空の敵になる危険性がある。

・フュンフは相手の事を好きだが、相手はフュンフを利用したいだけの可能性もある。

・可能性としては低いが、フュンフよりも相手が1枚上手で洗脳されてその感情を出されて、相手を何がなんでも守ろうとしてしまう場合。

・上記の場合は洗脳を解けば問題が解決する可能性はあるが、洗脳ではなくフュンフが本音から愛している場合又は洗脳が解けてもその感情が残ってしまって取り乱して同じ行動をとる可能性

 

「━━━ってことか」

 

「然り」

 

成程、とグランは納得した。愛というのは恋愛、友愛、家族愛と様々ではあるがそれが何らかの形で誰かに害意を振りまくことになった時、とても厄介だと言うのをグランは分かっていた。

ヴィーラとか。

 

「なるほど、確かにウーノならありそうだ」

 

「だが、彼奴の慎重さは見習うところもある。それ故にそれが守りの硬さへと繋がっている」

 

「なるほど…これが終わったらちょっと話に行こうかな」

 

「それがよかろう」

 

「……っと、もう時間か。というわけで今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。また次回お会いしましょう、さようなら」

 

「手合わせの申し出があれば、受け付けよう」

 

そうオクトーが言ってから、グランはスイッチを切り配信を終わらせる。そして、改めてオクトーと向き直る。

 

「さっきウーノのところに話に行くって言ったけど…他の十天衆男性陣巻き込んで話に行かない?」

 

「よかろう、偶には言ノ葉(ことのは)を交えるのも悪くない」

 

その会話を最後に2人は部屋から出ていく。その際他の男性陣も誘って連れていき(シスは半ば拉致)、ウーノとの話し合いをして珍しい十天衆男性陣による会話が行われたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「━━━━俺が誘うと来ないのに、団長ちゃん誘うとくるのはほんとになんで?」

 

「人望じゃないですかね」

「我が身を振り返れ」

「さて、どうしてだろうね」

「ノーコメントだ」

 

「だってさ、シエテ」

 

「うーん、頭領なんだけどなぁ俺!」




最近ギアスロスストのストーリーだけ見てるんですけど、またコラボしてくんないですかねほんと
なんてこと考えてます
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