ぐらさい日記   作:長之助

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正直実装当初はドラフで乳搾りは狙ってるだろと思ってました。
フェイト見ておいおいすげぇな母ちゃん!ってソリッズにもなりました。


北北東の守護神、おっきくなりたいの…?

「今日は十二神将が1人、北北東の守護神シャトラさんに来てもらいました」

 

「うししし…よろしくぅ、王子様〜」

 

特徴的な笑い声を出しながら、微笑む水色の髪の少女。十二神将が1人シャトラ、実家が牧場で牛の乳搾りなどを日課としていた少女である。ゆったりおっとりしているが、芯はきちんとしており…将来の夢はザックリすれば『お嫁さん』である。

因みにグランのことを王子様と呼ぶのは読んでいる絵物語が理由である。白馬の王子様的なアレである。

 

「はい、というかこの場で1個聞きたかったことあるんだよ」

 

「…?なぁに〜?」

 

「その半透明の布地は何ぞや」

 

シャトラの衣服、そのパーツのひとつに『半透明の布』がある。本当に半透明の布なのである。ビキニのような上半身の服装、ギリギリ鼠径部を隠しているパンツスタイル。そして大きな袖口のある袖に、太もも全体を覆い隠さんとするソックス。そして体全体を覆っている半透明の布。そしてそれら全てが牛柄。つまり半透明の布がなかったら袖があるユエルである。

 

「お洒落だよ〜」

 

「ならしょうがないか〜」

 

「そうだよぉ〜?………あ、王子様〜…実はね〜?」

 

「うん?」

 

「夢をね、見たの〜とっても幸せで〜…素敵な夢…!」

 

「へぇ…ざっくりだけ聞いても?」

 

「王子様と結婚する夢〜〜」

 

何故だかグランサイファー全体の空気が凍ったような気がしたグラン。しかし彼は出来る団長なので、後で全てのフォローをすると決めた上で話を進めていく。無論、争いの起こらない方向性で…だ。

 

「そっかそっか〜……結婚と言えば、そうなるとシャトラの実家に?」

 

「ゆくゆくは〜…そうなるかな〜」

 

「ゆくゆく?」

 

「王子様…イスタルシアに行くのが夢でしょ〜?だから、イスタルシアで、お義父さんにあってからご挨拶して…それから、かなぁ」

 

「なるほど」

 

「うしし、結婚後の生活が気になるだなんて…『脈アリ』だねぇ〜」

 

どうやらグランは答え方を間違えてしまったようである。凍った空気が完全に凍りついたような気がしてしまった。しかし彼はできるかもしれない団長なのでここから回避をしていくのだ。

 

「まぁ俺は全人類を愛する男だかんね…あ、星晶獣も勿論よ?ベリアル以外」

 

「じゃあ、私も…まだまだ結婚できるって事だね〜うしし、王子様から『好き』って言われちゃった〜」

 

どうやらシャトラには口で勝てないようだ。グランは自分のことを完全に出来ないと判断してしまう。そう、不和を起こすのはいつだって出来ない団長がいる時だからである。

 

「━━━━なんて、うしし…冗談だよ〜」

 

「ふぇあ?」

 

「王子様は…いっぱいモテるから…ちょっとだけ、独占欲が出ちゃったなぁ…って」

 

そう微笑みながら、おっとりと伝えていくシャトラ。その笑みはおっとりしていても、からかうような目線で…その目を見つめ返したグラン。そして彼は━━━

 

「子供は3にぶべんっ」

 

「生々しすぎます」

 

「すんごい音出た…ハリセンってそんな音出せるんだ」

 

「最初の方で落とすと後が面倒なのはわかってるので…はい、このまま続けてください」

 

まるでプロトバハムートが一撃で沈む(かつて存在していた)かのような金属音を思わせる音(サラーサの奥義バグ)が、リーシャの振るうハリセンから鳴っていた。そして、ハリセンを握ったままリーシャは部屋から出ていく。

 

「って訳でいつものやつ行ってみましょう」

 

「はぁい」

 

「お便り1通目『団長さんの事どう思ってますか』匿名希望の鼠さんから……匿名希望では無い気がするぞ」

 

「大好きだよぉ〜?一目惚れ、かなぁ〜…でも、今は出会った頃よりももっと好き〜…!」

 

「あまりにもどストレートな好意をぶつけられると素直に照れちまうぜ」

 

鼻を擦りながら照れるグラン。しかしまだ言いたいことがあるようで、シャトラはそのまま話続ける。

 

「でも〜…ちょっとだけ、思ったことがあって…」

 

「もしや何か嫌なことをしてしまったか…?」

 

「ううぅん…そうじゃなくて……ちゃんとしたお嫁さん(正妻ポジション)は、誰になるのかなぁ…って」

 

今度は独占欲等ではなく、本当にふと思っただけだろう。しかし、それは今まで以上にとてつもなく大きな爆弾を落としているのである。

 

「━━━━━っ…すー……ふぅ…」

 

「あれぇ…?」

 

皮肉ではなく、そして嫌味でもなく。ただ純粋に気になっただけのことを聞いたシャトラ。シャトラ的には大好きな人と一緒になれるのなら構わないが、話的にはその話題が地雷になることも多い人物がいるので迂闊に答えられないグランなのである。

 

「お、思ってたよりドストレートに来たな…ま、まぁそれは未来の俺に任せるとしよう」

 

「うしし、はぁい」

 

「に、2通目……『ケッタギア自立してねぇか?』多分ツバサか?……まぁ、十二神将のケッタギアだしなぁ」

 

「みるくちゃんは凄いんだよぉ」

 

「ミサイル撃ってるもんな…」

 

シャトラのオリジナルケッタギア、みるくちゃん。シャトラ自身はあまり戦闘能力が無いために使用しているケッタギアで、シャトラの戦闘能力を補ってくれていた。1回タイヤがパイナップルになった。

 

「みるくちゃんってさ、名前の割にあんまり攻撃方法甘くないよね」

 

「そうかなぁ」

 

竹槍ホーミングミサイル、突貫攻撃、ちゃっかり何故か撃てる光線。これらができるのがみるくちゃんである。この強さに加えて何故か自我があるのは最早十二神将故の力としか言えないだろう。でなければホラーである。

 

「そう言えば式神にモーちゃんもいるよね」

 

「うしし、みんな仲良しだよ〜」

 

モーちゃん、端的に言えば小さい牛の式神である。それでもシャトラの戦闘のサポートをするので、実は結構強かったりする。みるくちゃんが規格外なだけなのだ。

 

「モーちゃんはみるくちゃんの前輪に乗ってるよね」

 

「うん、みんな一緒に戦うんだ〜」

 

「それでふと思ったんだけどさ」

 

「ん〜?」

 

「前にシロウにちょっと話振られて…みるくちゃんを頭脳部に組み込んで、操作部にシャトラ自身とモーちゃんが乗る巨大ロボ作ったら凄い強くなるんじゃないかって」

 

「巨大…ロボット……」

 

シャトラの脳内では、とある妄想が繰り広げられていた。複座式のロボットに乗り込んでメイン操作はシャトラ、サポートにモーちゃんが乗ったみるくちゃんロボ(仮)での戦闘を。そして似たような妄想を、グランもしていた。

 

『モーちゃん…何か使えそうな手はあるかな〜?』

 

もぉー!(当然だ、金石糸竹を使う)

 

何故か、モーちゃんの声がカトルを少し低くしたような声で聞こえてきてしまう妄想である。そしてどちらかと言うとこの会話をするのはシャトラでは無くニオでは…?という直感があった。

 

「いや2人の位置逆じゃね…?」

 

「へ…?」

 

「いやなんでもない、何故か作戦は綿密に立ててたのに全てを破壊される気がしただけだ」

 

「…?」

 

首を傾げるシャトラに内心意味のわからないことを言ってしまったことを謝りつつ、グランは3通目のお便りを取り出す。

 

「まぁそれはそれとして……3通目『実家が牧場って本当ですか?』」

 

「本当だよ〜、色んなことしてたんだ〜」

 

「のどかそうだよね」

 

「王子様がイスタルシアに着いて〜…それで、戻ってきたら〜…一緒に住もうね〜」

 

純新無垢な笑みを浮かべながら、シャトラはドストレートに好意を伝える。ここまでドストレート過ぎると、グランもいつもの調子が崩されてしまう。さっきセクハラしたけど。

 

「あ」

 

「ん?どしたの」

 

「王子さまのことが好きな人と暮らすってなると…大きなお家がいるねぇ〜…?」

 

「具体的には?」

 

「グランサイファー……」

 

最早家ではなく屋敷を飛び越え城である。十二神将の丑だけ城住まいはもはや何かのギャグだろう。ほんとに全員住むのであるなら丑だけでは済まないだろうが。

 

「例えがわかりやすいね…今この船何人乗ってるんだろうかってレベルで人いるし…あれ、今ほんとに何人だ…?」

 

「さぁ…?」

 

昔馴染みが実は載っていましたとか、家族が実は載っていましたとか、グランサイファーではよくある話である。そして、何とびっくり未だに部屋が余っている。

 

「空間歪んでない?」

 

「そうだよねぇ…」

 

シャトラも感嘆の息を漏らす。ただただ大きいが故に人を収納出来るこの船に、改めて感動しているのであろう。

 

「でも…どれだけ大きくてもみんな仲良くできるといいねぇ…」

 

「そうだなぁ…」

 

言葉上は同意しているが、グランは若干目を逸らしている。この後どうなるか、既に何が起こっても仕方ないとなっているのだ。故に…いや、例えどんな理由があったとしても何をどれだけ言ったとしてもシャトラの言葉を否定するような事はグランはしたくない為この後のことはきっちりと受け入れるつもりであった。

 

「……とりあえずここまでにするかぁ」

 

「もうお話終わりなの〜…?」

 

「まぁ時間が時間だからな…」

 

「ならしょうがないねぇ……後でまた話そうね、王子様〜」

 

「というわけで本日はここまでとなります、また次回お会いしましょう…さようなら」

 

そして、電源を落とすグラン。シャトラは『うしし』と笑いながらグランのことを見ていた。今の一連の流れで何か面白いと思えるようなことがあったのか、とふと思ったが何が原因で笑っているのかは分からないので首を傾げていた。

 

「どしたん?」

 

「平和で…幸せで、いいなぁ……って〜…」

 

「……後で部屋くる?お菓子出せるし…もうちょっとだべってる時間はあるし」

 

「行く〜…うししし…」

 

「……はっ…!?リーシャは…!?」

 

下心なしとは言え、つい部屋に誘ってしまったグラン。辺りを見回すがリーシャの姿が見えない……と思った瞬間、ゆっくりと部屋の扉が空き…リーシャが入ってくる。

 

「……ハリセン?落下?」

 

「……いや、うーん…びっくりするくらい下心なかったから……どうしようか悩んでます」

 

「見逃し来た…!?」

 

「うーん…まぁ、今回は……」

 

「珍しい……」

 

「…まぁ、ほとんど今回限りですよ」

 

そう言ってリーシャが出ていく。ただ言う為だけに出てきたようだった。その姿を2人で眺めた後に、再度シャトラとグランは目を合わせ…そして2人で微笑み合う。

 

「ふふ…ま、とりあえず部屋行こっか」

 

「うんっ……あ、牛乳…持っていってもいい〜?」

 

「お、いいね…じゃあお願いするよ」

 

「はぁい」

 

そして、2人とも部屋から出ていく。その後、グランの団長室にてお菓子とシャトラの実家の牛乳で軽くパーティをするのであった。因みに、他の十二神将達が割り込んで割と大所帯になったのはまた別の話である。




最終上限解放エピがヤバい(褒め言葉)
あの話で夢オチじゃないことあるんだ…ってなりましょう
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