ぐらさい日記   作:長之助

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なんで2人目もでかいんだよ


四聖青帝、怖い表情…?

「今回のゲストは四聖のアミさんです」

 

「よろしく頼む」

 

四聖アミ、緑の髪に白い服を着込んでいるエルーンの少女である。目尻をキッと釣り上げて、まるで睨んでいるかのような表情になっているのが特徴的な少女だ。

 

「チチリは朱雀、アミは青龍担当なんだっけ」

 

「あぁ、その通りだ。とは言っても、お役目に関しての話はもうこれ以上出る事は無い。何せ本当に話す事ないからな…青龍に思うところがある訳でもない」

 

「成程」

 

耳がピコピコ動く様をじっと見るグラン。バツが悪そうに呆れた表情をするアミ。流石に思うところがあったのか、サッと耳を隠してしまう。

 

「何がしたいんだ……見ても楽しくないだろ」

 

「楽しい」

 

「……そ……そう、か……楽しい、のか……」

 

少しだけ顔を赤くし、目を逸らしながら照れるアミ。恐る恐る耳から手を離し、少し置き場所に困ってから…大人しく膝に置いていた。緊張で腕と腕の間が狭くなっているが、そのせいで少し圧縮されている箇所があり…グランは真剣な顔で頷きながらじっと見ていた。それにはアミは気づかないので━━━

 

「マイナス1点です」

 

「な゙ん゙の゙ッ!?」

 

リーシャが現れ、ハリセンでグランの頭を叩く。叩いた後はそのままどこかへと戻っていった。アミは困惑しながらリーシャとグランを交互に見ていたが、まるで何事も無かったかのようにグランは頭を擦りながら再びアミの方を見る。

 

「な……何の点数…?」

 

「分からん……とりあえずお便りコーナー」

 

ガサゴソと漁りながら、グランは花唄を歌う。歌って漁って歌って漁って……取り出したのは一通のお便り。グランはそれを読み上げていく。

 

「『ずっと眉間にシワ寄せてると跡が残っちゃうし、だからシワ伸ばしのマッサージするし』」

 

「にょわっ!?」

 

「ペンネーム足細万能医さんからでした」

 

内心細くはないだろ、なんて思いながらグランはちょっと抜けた声を出したアミを真剣な表情で見る。抜けた、というか実際にはこっちが素である。そう、アミは演技でキリッとした雰囲気と言葉遣いと顔をしていたのだ。

 

「し、シワ…跡…!?」

 

「だから伸ばすマッサージ心掛けようねという話」

 

「……だ、だからなんだ…関係ない……」

 

「…チチリに頼むか」

 

「それするの足裏だよねぇ!?……あっ…」

 

「うーん、可愛い」

 

「か、可愛くない…!!」

 

因みに声もわざと低くしているので、素を知ると途端にこれも可愛く思えてくるのが不思議な話である。彼女にとっては、この演技をすることが生存戦略なのだから仕方ないところもあるのだが。

 

「まぁチチリに頼んだら頭ぶっ壊れそうだよな、物理的に」

 

「そ、そうそう……」

 

どこかから『酷くない!?』というツッコミがあった気がしたのだが、2人は華麗にそれをスルー。そのまま話を続けていくのであった。

 

「まぁ船の医者にマッサージの仕方教えて貰ったら?」

 

「…まぁ、検討する…」

 

「後、リラックス用の薬も処方してもらおう」

 

「別にリラックスしてない訳では無いんだが……ありがとう」

 

「団長権限です、ぶい」

 

「絶妙に腹が立つ……」

 

「では2通目に行こう………『部屋のぬいぐるみは定期的に洗濯をしましょう、個人でするのもいいですが部屋が濡れる可能性があるので』」

 

「何でバレてるの!?バラした!?」

 

「バラしてないけど今バレたね」

 

因みに匿名希望との事だが、グランは何人か心当たりを思い出せていた。しかし言わない。そしてアミは顔を真っ赤にして息を荒らげていた。そう、アミはぬいぐるみ好きである。そしてそれを隠している。なぜなら部屋に大量にあるから。何故なら普段の演技と乖離が凄く、素がバレてしまう可能性もあるから。

 

「そうだったこれ放送…!」

 

「生の方だからね………もう進めていくけど洗濯してる?」

 

「してる……子供じゃないから、洗うくらいで泣くことは無いよ……」

 

「それなら良かった……と言いたいところなんだけど」

 

「…?」

 

グランの言い方に首を傾げるアミ。共に動く耳が可愛いと思いつつも、グランは敢えてキツイ意見を投げていく。

 

「その内どちらにせよみんなにバレてたと思うし、場合によっては部屋でお洗濯できなくなるよ」

 

「な、なんで…!?」

 

「いや、グランサイファー相部屋計画あるから」

 

「相部屋!?」

 

「うん、男性陣と女性陣…後大まかな年齢別に分けてね」

 

「ど、どうしてそんなことに……」

 

「そうだね……話はかなり溯るよ━━━━」

 

━━━なんてことは無く、どこぞの誰かが船に連れ込みまくるせいで『その内相部屋を考えないといけないのでは?』なんて話が持ち上がっただけである。ちなみに今の所全員まだ個室である。グランサイファーの部屋数は多いが、これでも大型の扱いでは無い。

 

「まだ部屋数は余ってんだけどね」

 

「余ってるの…?怖…何この船……」

 

「君の乗ってる船だよ」

 

「……あれ、でも…性別は兎も角何で年齢別?」

 

「世代が近い方がいいのと、人によって(ルナールとかラムレッダ)は未成年と同じ部屋に入れられないから」

 

「あぁ……」

 

妙に納得してしまうアミ。そういう団員がいるという話は聞いていたが、多種多様なグランサイファーではあるあるの話である。そしてそれを仕切ってる辺り、グランはやはり団長なのだという再認識も行っていた。

 

「因みに年齢別男性部屋、年齢別女性部屋、男女の同性家族部屋、監禁部屋を作る予定だよ」

 

「へー……監禁部屋って言った?」

 

一部の団員(ロベリアとヘカテー)はこの部屋に入れられるよ、個室だけど狭いよ」

 

「えぇ……」

 

割とガッチリとした配慮である。じゃないと惨劇を見ることになりそうなので、監禁部屋はグランの部屋の近くに作られる予定である。

 

「酷くない!?私冥妃なんですけど!?」

 

「今なんか聞こえたような気が」

 

「気のせいでしょ……さぁ3通目いこいこ……」

「待ってハリセンはやめ…あ゙ーッ!!!」

 

「…3通目『四聖って主に何をしているんですか』」

 

「やっとまともな質問が来た……とは言っても、四象を狩る以外他に目立ったことはしていない。そのお役目も…あまり出来ていないのが現状だな」

 

四聖は名の通り4人いるが、それぞれがそれぞれの理由でお役目ができていない状態である。そして、お役目ができていない=その年数分四象は力をつけて強くなっている。

そして彼らは定期的に復活するので、倒して浄化する事で弱らせておくしかないのである。

 

「まぁお役目の話は兎も角、普段何して過ごしてるんだ?」

 

「…家柄でも違うだろうけど、四象のための特訓はしていると思う。どうしても家の話をするとお役目の話になってしまうから、細かいことは聞いたことがない……シュシュクはあれだし」

 

「なるほど」

 

役目の話ともなると、その性質上家族関係の話にもなる。逆もまた然り。アミはとある事情で家からこの騎空団にいることをあまり悟られたくないのだ。とは言っても、最悪中の喫茶店(仮)でサンダルフォンが待機してるので手を出す輩がいれば対応してくれるので実はあまり問題がないが。これに関しては気持ちの問題なのである。

 

「まぁそれは仕方ないことだと思うよ」

 

「実際…迷惑をかけてるところもあると思う」

 

「大丈夫大丈夫、いつでも頼ってくれていいよ」

 

「…ありがとう」

 

ぺこりと頷いて礼を言うアミ。グランは口に出さないが、団員の中にはそれなりに余裕がある星晶獣組がいるのだ。前述のサンダルフォンしかり、そのメンバーが船を徘徊している間は何も問題がないのである。

その代わり、手綱はきちんと握りしめてないと駄目なのだが。

 

「…ここまでされてると、流石に何かお礼をしたいんだけど……」

 

「そしたら3日3晩俺の部」

 

床が開き綺麗に落下していく。アミは恐る恐る下を覗き込むが……すぐそこにグランの顔があり、少しびっくりした。びっくりしたせいで耳がピンと張り詰めていた。

 

「よっ」

 

「なにそれ……」

 

「最近シエテから剣拓の作り方教わってさ、それで出した武器達で作った桶かな…剣拓浮くから」

 

「なるほど…」

 

「よっ、と……というわけで復帰可能という訳だ!ふははははははは!!」

 

穴から這い出てくるグラン。そして出てきた後に高笑いを決めてしてやったりという雰囲気を出していた。その様子に若干引いているアミだったが、気づけばグランの後ろにリーシャがハリセンを構えていた。

 

「ちょいまち」

 

「……」

 

グランの静止によりピタリと動きを止めるリーシャ、グランはその様子を確認した後直ぐにカメラへと向き直る。そして、いつもの挨拶を行っていく。

 

「というわけでここまでご視聴ありがとうございました。また次回お会いしましょう……アミはなんか言うことある?」

 

「え……いや、無いけど……」

 

「そっか…では、今日はしばかれながらとなります…さようなら……来い!!」

 

グランは再びリーシャの方を向き、両腕と足を広げて待ちの体制へと入る。それを確認して、リーシャは確固たる意思で頷いた後に力を込める。

 

「行きます!!頭頂顎下右側頭!!左に右腕左腕!腹部に右足左足!胸部に連続トワイライトソード(ハリセン)!!」

 

「いい奥義だ!!」

 

ハリセンの連続攻撃を受けてグランは叩き落とされる。下にはきちんと空を飛べる人がいるのでなんら問題はない……問題は無いのだが、アミはその様子を見ながらふと思った。『これは単にイチャイチャしてるだけなのでは?』と。

 

「懐が広いのがいいところなんだけど……」

 

「広すぎてモテるのが問題ですね、本人ははぐらかすのも問題だと思います」

 

「……わかる」

 

この日、少しだけリーシャとアミは仲良くなった。関係性の間にグランが挟まっているが、愚痴と惚気話の間のような会話をこの2人は会う度にしているという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの…貴方がアミさん?」

 

「ん?そうだが…」

 

「私…ニーア。もし貴方の家族関係の事で困った事があったら…遠慮なく相談してね…解決の為の力になるから…」

 

「……あ、あぁ…もしかしたら…相談する、かも……基本は、自分で解決したいかな……」

 

その後何故かニーアが話しかけてきたが、何故か協力させてはいけないという予感が働き…それとなくアミは断っておいたのであった。




脇に結晶生えてるらしいのでライトで照らしたらアミの脇見れるのでは?

P.S.今回のイベントで大急ぎでもう一本描きました、チチリの前十二神将のとこに差し込みます
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