ハイスクールD×D 幻想の守り手   作:てんこ盛り大好きあかき

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第零章 始まり
第1話


―――ザシュ……ザシュ……ザシュ……

 

ある町外れの倉庫で面を着けた一人の男が数十人の悪魔を双剣で次々斬り伏せ悲鳴を響き渡らせていた……

 

「く、来るなあああああぁぁぁぁ!!!!」

 

「お、俺達が何したってんだよおおおおぉぉぉ!!!」

 

叫ぶように面の男に問う2人の悪魔。

 

『S級はぐれ悪魔ガグル……ピーナ。貴様らは自らが犯した罪を理解していないのか……。貴様らは一般人26名を誘拐し、その魂を魔術に利用しようとしたそうじゃないか……』

 

はぐれ悪魔ガグル、ピーナの問いに静かにそして怒気を含んで返す面の男。

 

「お前ら!下等生物を幾ら殺そうと勝手だろ!!!」

 

「そうだ!人間風情が悪魔に逆らうんじゃねぇ!!」

 

はぐれ悪魔ガグルは、面の男に向かって手に持つ斧を振り下ろす。

 

―――が……ことごとく避けられ……

 

『フンッ!』

 

「ギャアアアアァァァ!!!」

 

双剣による斬撃で、はぐれ悪魔ガグルは胴体を切断され息絶えた。

 

面の男は、次はお前だと指すようにはぐれ悪魔ピーナに視線を向ける。

 

「クソオオオオォォォ!!!」

 

はぐれ悪魔ピーナは、巨大な魔力弾を次々に面の男に向けて飛ばすが双剣によって破壊される。

 

「死ね!死ね!死ねぇぇぇ!!!」

 

『無駄だ……』

 

「ハッこれならどうだ!」

 

更に巨大な魔力弾を今度は、面の男の背後にいる人質に飛ばす。

 

面の男は、双剣を投げつけ魔力の球を相殺させた。

 

武器を失った瞬間。

 

「死ねえええぇぇ!」

 

はぐれ悪魔ピーナは、背後に隠し持っていた槍でつらぬこうとするが……

 

『……』

 

突然青白い雷が現れ、槍を受け止められる。

 

「な、何故その剣が此処にある!」

 

面の男の手元には、ついさっき魔力弾とともに相殺されたはずの双剣が握られていたのだ。

 

『ハッ!』

 

双剣により繰り出さる斬撃ではぐれ悪魔ピーナの体は、次々に切断され見る影もない姿にえとなった……

 

『フゥ……』

 

息を吐くと手元にあった双剣は忽然と消え討伐したはぐれ悪魔の確認をした。

 

 

 

 

 

ピッ……ポッ……ピッ……

 

プルルルル……プルルルル……ガチャ

 

『……』

 

『コードネーム‘‘無銘’’』

 

『お前か、依頼はどうなった?』

 

『S級はぐれ悪魔ガグル、ピーナ、その他A級はぐれ悪魔数名の討伐依頼は完了した……後始末を頼む』

 

『わかった。専門部隊をそちらに向かわせる。早く戻って来い』プッ

 

 

 

数分後、周りに複数の魔法陣が展開され、魔法陣から真っ黒なスーツを着た男達が現れ息絶えたはぐれ悪魔のもとえ駆出し、死体の処理を開始した。

 

その中の一人が、面の男に近寄り敬礼をした。

 

「はぐれハンターの‘‘無銘さん’’ですね?この度は我ら

『悪魔』の依頼を受けて頂き感謝致します」

 

『ここ以外の現場にもあるので宜しく頼む』

 

「了解しました」

 

そう答えると面の男の瞳が赤い瞳に変化し周囲の空間を渦状に歪め忽然と姿を消した。

 

 

 

敬礼をした悪魔は、それを見送ると現場に向かった。

 

現場に到着すると一人の悪魔が話しかけてきた。

 

「隊長、彼奴は何者なんですか?」

 

「俺も詳しくは、知らないが彼奴は人間であること、魔力を身にに秘めていること、誰も見た事無い術を使うこと、そして『神器(セイクリッド・ギア)』を持っていないということだけだ……」

 

「あり得ません!!人間が『神器(セイクリッド・ギア)』も無しでS級はぐれ悪魔ガグル、ピーナおよびA級はぐれ悪魔数十名を殲滅するなど!」

 

「だが事実だ。現に我々は、今その現場に対面しているだろ……」

 

そう答えると悪魔は、他の現場へ向かった。

 

話しかけた悪魔は、暫くの間驚愕した表情を変える事が出来なかった。

 

 

 

 

 

古びた建物の玄関に先程まで町外れの倉庫に居た面の男が渦状の空間の歪みとともに現れるとドアノブに手を掛ける。

 

ガチャ

 

『戻ったぞ、マスター』

 

ドアを開けると、中は、外からの雰囲気とは違い、クラッシックの音楽が流れるキレイなBARとなっていた。

 

ドアを開けた目の前にカウンターがあり、そこには筋骨隆々な体に無精髭を生やした男がワイングラスを拭きながらドアを開けた人物を見つめる。

 

「相変わらず速いな、‘‘無銘’’」

 

マスターと呼ばれた男は、見知った人物だと分かると表情を変えずに声を掛ける。

 

『相変わらず無愛想な顔をしているなマスター』

 

カウンターの椅子に座りながら答える。

 

「うるせぇ。この顔は生まれつきだ……ところでこの後はどうするんだ?もう一件依頼が来てるが受けるのか?」

 

『いや、いい加減休もうと思う。ずっと面を着けたままで顔の中が蒸れてしまった……』

 

「そんな変な面とっとと外しちまいな。渦や狐の面といい、いちいち変えなくてもいいだろ変な奴だな」

 

‘‘無銘’’と呼ばれている男が面に手を付けながら、不快さを口にするが、マスターに突っ込まれる。

 

『これは、正体を隠すための物だからな、人前では外さんよ。例えそれが付き合いの長いマスターでもな……』

 

「フンッ……まぁいいさ。お前さんの正体が何であれ興味は無い。はぐれ狩りの仕事をしてくれれば問題ない」

 

『それでは、失礼するぞ』

 

席を立つと、奥の階段を上り、三階の《3 0 5 》の部屋へと入っていった。

 

部屋に入ると、マントを脱ぎ捨ていくつかの装備を外し外装だけの服装に変わった。

 

そして最後に狐の面を外すと、(シン)の姿が現れた。

 

「やれやれ、少し帰りが遅くなったな」

 

部屋の時計は、深夜二時をを過ぎていた。

 

「ここでの生活を始めて一年が経つが……ようやく、この体(・・・)にも馴染んて来たな」

 

肩や腕を回しながら体を確認をする。

 

長い時間動き続けて来たことで真に睡魔が襲う。

 

『ふぅ、そろそろ寝ないとな……』

 

口に手を抑えながら、隠しきれない程の大きな欠伸をすると、部屋に備え付けられている簡易シャワーを浴び、汗を流し終えると部屋の電気を消し、ベットに入り眠りについた。

 

 

 

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