ハイスクールD×D 幻想の守り手   作:てんこ盛り大好きあかき

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第3話

 

 

 

―――タッ……タッ……タッ―――

 

森の中を点々と進み続ける、無銘()、ゼノヴィア、イリナ、そんな中……

 

「ぜぇ……ぜぇ……ぜぇ……」

 

三人より二十メートルも後方に居るトネリ神父は、息を切らしながら全く息を切らしていない、ゼノヴィア、イリナ、先行する無銘()を追いかけていた。

 

「お、おい……そんなに……急いで……登って行くな……ハァ……ハァ……もう少しペースを……落とせ……」

 

前に居る三人に文句を言いながら、ゆっくりとだが登って行く。

 

「く、クソ……何故この僕が……森を登らなきゃいけないんだ……」

 

またも、悪態を吐きながら登って行く。

 

 

 

 

 

《無銘side》

 

俺達三人はトネリ神父の到着をゆっくりと待っていた。

 

『おいおい……彼奴、体力が無さ過ぎないか?』

 

性格があれでも教会の戦士だろうに……

 

一応バロールの魔眼で闘級を調べて見るか。

 

 魔力600 武力20 気力10 合計闘級630

 

か……あまり身体を鍛えていないな。

 

「トネリ神父は聖剣の適合率が高いので、他の教会の戦士たちよりも位は高いんですけど……実戦に出たことが殆どなくて……激しい運動などは苦手なようで……」

 

俺の疑問にイリナという少女は、苦笑いをしながら疑問に答えてくれた。

 

やはりそうか……

 

能力にかまけて自身を鍛えるのを疎かにしたのか……

 

「それよりも死神、聞きたいことがあるんだが」

 

俺とイリナが喋っている中、ゼノヴィアという少女が話しかけてきた。

 

『俺の名前は死神ではなく、無銘だ。で、何だ?』

 

「ん……それは、すまなかった。それで聞きたいのだが、その腰に差している刀は聖剣か?魔剣なのか?先ほど、聖剣の一撃を防いでいたが」

 

『いや、これは聖剣でも魔剣でもない。その証拠に魔力も聖なる波動も感じないだろ』

 

俺は、腰に差している刀を抜刀し、二人の目の前に見せるようにした。

 

「確かに、何も感じない。どうなっているんだ?」

 

「聖剣を受け止めたのに、傷一つ付いていないなんて!」

 

無名とはいえ、鍛冶師を営む妖怪に打ってもらった刀である。そこいらの名刀では、この刀に傷を付けることは敵わないだろう。

 

二人が、まじまじと刀を凝視していると……

 

『どうやら、来たようだな』

 

二人が俺の背後を見ると、トネリ神父がようやく到着したようだ。

 

「ハァ……ハァ……ハァ……」

 

「大丈夫ですか?トネリ神父」

 

「ハァ……これ位……ハァ……何とも……ない……ハァ……」

 

イリナが心配そうに声をかけるが、息切れをしながらも強気な態度を崩さないようだ。

 

『いや、来たというのは───

 

俺が、山頂に向けて視線を向けると、三人も何の事だと、同じ様に山頂に目線を向けると……

 

―――グゥオオオオオオオオォォォォォォォ!!!!!

 

大地が裂けそうな雄叫びと共に五メートル以上の魔物の群れが俺達の前に現れた。

 

───来たか』

 

「な、何だ!この数は!!」

 

『何だと言われても、依頼に書いていただろ。魔物の森と』

 

トネリ神父が驚いて大声を出すが、俺は気にせず説明する。

 

「だとしてもこの数は、多すぎる!!」

 

『声を荒げようと、数が減る訳ではないだろ。おそらく、何処かの組織が魔物を使って実験を行おうとしたが、魔物が逃走しこの森に逃げ込んだ結果、討伐依頼が出されたのだろう。此処からは俺に任せお前たちは、後方に下がれ』

 

ギルドで話した通に三人には、後方に下がって傍観して貰う予定だったが……

 

「冗談じゃない。こんな大物を前に引けないね。ここは僕がやるから、君が下がるんだな」

 

「それでは約束と違うが?」

 

「そんな約束、忘れた……ねっ!!」

 

その台詞と同時に、トネリ神父は魔物に向かって駆け出すが、それをじっと見ていた魔物の一匹がトネリ神父に向かって体当たりすると。

 

呆気なく吹き飛ばされ、そのまま気絶した……

 

『彼奴は……何がしたかったんだ?』

 

「重ね重ね申し訳ない」

 

「ごめんなさい」

 

俺は何も考えず相手に特攻し、呆気なくやられたトネリ神父の行動を、後ろを振り向いてゼノヴィアとイリナに尋ねたが、いつもの行動なのか、二人に謝られた。

 

『ハァ……仕方がない。早く神父を回収して後方で治療してくれ』

 

それを聞いた二人は、呆れた表情で近づいていき、トネリ神父を回収すると、後方に下がって行った。

 

『そろそろ、始めるとしよう』

 

俺は右手に持つ草薙の剣を構え、中央に居る魔物へと、移動する。

 

「グオォォォ!!」

 

魔物の一匹が俺に向かって体当たりをするが、それを左に避け、さり際に魔物の胴体を切り裂く。

 

その後、次々に魔物が炎や雷を吐きながら攻撃を仕掛けてくる。

 

このまま避けると、背後に居る二人にも当たってしまうな……

 

仕方ない……

 

土遁・土流壁(どとん・どりゅうへき)……』

 

地中から岩の壁が現れ、魔物のが吐き出した、炎や雷を防いだ。

 

『早急に片付けなければな……』

 

俺は左手を構え、雷を起こす。

 

千鳥千本(ちどりせんぼん)……』

 

腕を振り払うと、無数の雷の針が魔物の視界を奪う。

 

「グオァァァァァァ!!!」

 

魔物達は、目元を抑え叫び声を上げる。

 

その空きを見逃さず、一瞬で魔物の群れに近づき次々に、魔物を切り裂いていった。

 

《無銘side out》

 

 

 

 

 

《ゼノヴィアside》

 

無銘の力は凄まじいものだった……

 

最初は死神と呼ばれる程のはぐれ狩りが、私とどれ程の差があるのか、実力を確かめようとしていたが……

 

遠い……

 

とてもでは無いが、今の私が挑んで勝てるとは、考えられない……

 

無銘は、右手にある刀を構え、切っ先を魔物に向けた瞬間、姿がかき消え、いつの間にか魔物の一匹が胴体事切り裂かれていた。

 

それに気づいた他の魔物が、此方に向かって、強力な炎や雷を吐き出すと、無銘は地中から岩の壁を作り出し、魔物の攻撃を防ぐと、左手から雷を発生させ、無数の雷の針を飛ばし、視界を潰すと、一瞬で魔物の群れを斬り裂いてしまった……

 

「イリナ、今の動き見えたか……」

 

「全然……何も……術による攻撃以外、全く見えなかった……」

 

私とイリナは無銘がいる場所に視線を送っていると……

 

『魔物の攻撃で、森が荒れてしまったな……仕方ない……』

 

無銘がそう言い、両手を合わせると。

 

木遁・樹界降誕(もくとん・じゅかいこうたん)!!』

 

戦闘で荒れ果てていた土地がどんどん木々で生い茂っていく。

 

「な、何なのこれ!」

 

「木々が増殖しているのか!」

 

暫くすると、先程の戦闘により荒れ果ててしまった森が元の状態に戻っていた……

 

『依頼完了だ。ギルドに戻るぞ』

 

っと、いまだに気絶しているトネリ神父を担ぎ上げ、軽々と岩山を下って行き、呆然としていた私達も急いで後を追いかけて行った。

 

 

 




戦闘の表現力が欲しい……
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