龍驤さんは、残念ながらお仕事です(後半に出てきます)
「で、どこにいくの?」
「秘密」
「秘密よ!」
「秘密…です」
大井は、朧、曙、潮の三人に連れられながら五人で道路を歩いていた
実は、大井とこの四人は叢雲が意識が無い間に仲良くなっており沖縄鎮守府でも良く話していた
戦闘を共にしたと言うことも有り、気絶した大井の世話も北上と共にしていたらしく叢雲が意識を取り戻すまで一緒に行動していた
「すまないな、大井
叢雲達と離れ離れにしてしまって……」
「いえ、大丈夫ですよ!
どうせ叢雲と一緒に行くと食べ歩きになってたと思いますし……
古鷹さん…大丈夫かしら…」
「「「着いた!!」」」
苦笑いをしながら話すと那智は察したのか大井の肩を叩きそうかと呟くと前を歩いていた三人が叫びだし二人は目の前の建物を見る
そこには水族館と書かれており、大井は首を傾げる
「水族館?」
「……成る程な」
「そうよ!!大井さんの所にはないでしょ!こう言うの!」
「私達は基本的に海には居るけど、海上でしょ?
だから、大井さんには海の中も見てほしいの」
「折角ですから海の中の光景を楽しんで行ってください…!」
大井は三人に手を引っ張られ、転びそうになりながらも水族館の入り口へと誘われていく
「ちょ、ちょっと!」
水族館の入り口には、職員が居るが曙がその職員に向かいウィンクをすると職員は微笑みながら「ようこそ」と言い中を通してくれる
「え!お金は!?」
「先に払ってあるから平気」
「ほらほら!行くわよ!!」
「行きましょ…!」
曙が手をぐいぐい引っ張り朧が背中を押し潮がもう片手を引っ張っていくと那智が立ち止まり職員にお金を払おうとする
「すまない、五人で……」
「良いんですよ那智さん
館長からの話で特別に英雄達は無料にしろと言われているんです」
「何だと?提督か?」
「いえ、我々の島を救ってくれた英雄からはお金は取れないとの事です」
職員は引っ張られている大井の後ろ姿を見ながら微笑みながら話す
「あんな少女が化け物と戦いこの島を沖縄を守って頂いたんです
これぐらいはしないとな、との事です
那智さん達も今日は特別何ですよ?」
「……すまないな、ではお言葉に甘えさせて頂こう
おい!あまり走るんじゃない!!」
那智は職員と話を交わし三人に連れていかれた大井の後を追っていくと後ろで職員は深々とお辞儀をすると呟く
「本当に…ありがとうございます
我々の島を救って頂き
英雄様方…」
「すいません、よろしいですか?」
「あ、はい、水族館へようこそ!」
そんなことを大井は知らずに水族館へと入っていく
周りの視線を集めながら
次回
佐渡と石澤の執務室
今回はここまでです
次回、本格的に水族館を四人で楽しむ姿を書きたいと思います!