キャラ崩壊起こしていたらすいません…
大井達は水族館に入ると、まず入り口の所にある水槽に目がいく
「ここは?」
「えっと淡水魚のコーナーですね…」
中はそこそこ暗いのだが水槽があるところは光で照らされており様々な魚達が水槽の中を自由に泳いでおり大井はその光景に見とれていた
「死んだ魚や、釣れた魚とかは見たことあるけど水槽の中に居るのは初めてみるわね……」
「そっちには水族館とかは無いのか?」
「えぇ……島だけど人は私達しか居ないのよ
だから水族館とかは初めて来るわ…」
大井は、水槽の中を泳ぐ魚を見ながら手で水槽の壁を触ると魚はビックリし急に泳ぎ始め逃げてしまう
「あ、ごめんなさい!」
その姿を見ていた曙達は再び大井を引っ張り出すと奥へ奥へと進んでいく
「ちょ、ちょっともう少し!見させてよ!」
「良いから良いから!ここからが名物よ!!
那智さん大井さんの目を隠して!!」
「良いだろう!」
「ちょ!ちょっと!!」
曙に言われた那智はその先にあるものを理解すると大井の目を両手で覆い隠すと大井は狼狽えながらゆっくりと歩いていく
そして、しばらく歩いていると引っ張っている手が止まり大井は歩みを止める首を傾げる
「大井さん!準備は良い!?」
「え?えぇ?」
「まだ、目を瞑っててね?」
「那智さん…手を放してください…?」
「やはりここか、承知した」
大井は言われたとおりに目を瞑って居るが少しすると三人の駆逐艦が一斉に
「では!!ご覧ください!!」
「目を開けてください、大井さん」
「目を開けても大丈夫ですよ…?」
三人に言われ大井はゆっくりと目を開けるが急な光に眩しく少し瞬きをするが目の前の光景に驚き見とれてしまう
「…………綺麗…」
そこは真っ青な巨大な水槽になっており多くの魚が泳ぎ様々な生態系が作られていた
まるで、今その海の中に居るような光景に大井は驚き、そして感動していた
「凄いでしょ!うちの名物なのよ!!」
「ここに連れてきたかったの
大井さんこう言うところ来たことないって言ってたし」
「どうですか…?」
「最高よ……ありがとう…」
大井はゆっくりと巨大な水槽に歩いていきその光景を目にする
上を向くと海面が光に照され綺麗に反射しており、下を向けば石に珊瑚が生えておりその回りを魚達が泳いでいる
「本当に……綺麗…」
「お前達が守ってくれたおかげでここにも来れたのだ
本当にありがとう」
「これは私達からのお礼よ
こんなことしか出来ないけど」
「大井さんが喜んで貰って良かった」
「すみませんこんなことしか出来なくて…」
「充分よ……全然…」
四人からのお礼の言葉を聞きながらその水槽に夢中になっていると四人は突然驚き大井の心配をする
「ちょっと!大井さん!?」
「どうかしたのか!?何か悪いことでも思い出してしまったか!?」
「目に何か入ったの!?どうしたの!?」
「大丈夫ですか…!大井さん…?」
「え……どうかしたの?」
大井は四人に振り返ると潮にハンカチを渡される
「涙…拭いてください」
「……え?」
潮に言われ初めて気付いた自分が泣いていることを、木原の所で今までどんなに努力しても頑張っても報われないと思って仕事をしてきた
自分が頑張るのは当たり前の事だと思っていた彼女にとってはかなり嬉しいものでありいつの間にか泣いていた
潮から貰ったハンカチで涙を拭きながらゆっくりと説明する
「大丈…夫よ…嬉しくて……
こんなこと……されたこと…無かった…から…」
その言葉を聞いた四人は顔を合わせ笑い合うと再び大井の手を引っ張り背中を押し始める
「なら!今日は色々と楽しみましょ!!」
「うん!色々と教えてあげるね!」
「行きましょう…!大井さん!」
「さぁ!休暇を楽しもうじゃないか!大井!」
そう言われると、大井は涙を拭ききり四人に連れられるままどんどん奥へと進んでいく
「じゃあ!お願いするわね!
皆!!」
「「「「任せなさい(て)!」」」」
次回
佐渡と石澤、提督雑談部屋
少しお涙頂戴が含まれましたが大井は一生懸命に生きています
それこそ過去を乗り越えようと
次回は、少し真面目な話が含まれます