艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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今回で沖縄編終わりです
長かった~!



別れ そして我が家へ

「本当ならもっとゆっくりしていってほしいのにな……」

 

 

「まぁ休暇は今日までですからね……

仕方がありませんよ」

 

 

現在、佐渡率いる小笠原鎮守府は沖縄の港で海の上に居た

昨日の朝四人が居ないと騒いでいたが、何故か四人とも部屋で外で身体を寄せあって寝ており少し騒ぎになったがそれ以外は特に何もなく

楽しい休暇は過ぎていってしまい小笠原鎮守府の帰りになっていた

 

 

「大井さん行っちゃうんですね……」

 

 

「元気でね…」

 

 

「また来てください…!」

 

 

「今度は私も入れて四人で色々と案内しますからね!!」

 

 

「達者でな、大井」

 

 

「元気でな大井、身体にはきぃつけぇよ?」

 

 

 

「皆、ありがとう

今度は北上さんも連れて一緒に回りましょ?」

 

 

大井はすっかり駆逐艦と那智、龍驤と仲良くなり別れを惜しみながらもまた来ることを約束し頭を撫でている

 

 

「古鷹さん、お元気で…

今度また砲撃のコツを教えてくださいね?」

 

 

「今度来たときはしっかりと観光巡りしますからね!!」

 

 

「はい!妙高さんも阿武隈さんもお元気で!

楽しみにしてますね!」

 

 

古鷹は、妙高と阿武隈と仲良くなっており次に会うときの約束を交わし

 

 

「叢雲…」

 

 

「何よ?」

 

 

瑞鶴は、涙を堪えながら叢雲に手を差し出しそれを取り握手を交わす

 

 

「次会うときまでに沈むんじゃないわよ!!

最強の駆逐艦!!あんたに会えて最高の三日間だったわよ!!叢雲!!」

 

 

「はっ!何言ってんのよ沈むわけないでしょ!!

私を舐めるんじゃないわよ!!

私もよ!瑞鶴!!」

 

 

二人は熱い友情と誓いを交わし

 

 

「佐渡君ありがとう、この作戦そして救援に来てくれて

改めてお礼を言おう」

 

 

「気にしないでください

我々の仕事ですし、困ったときはお互い様です」

 

 

佐渡と石澤は握手を交わし、二人とも微笑みながら別れを告げる

 

 

「また来てくれたまえ

君達なら歓迎だ」

 

 

「えぇ、生きていればですがね」

 

 

そう言うと、叢雲達は艤装のチェックを終え佐渡は船に乗り込むとエンジンを掛ける

すると沖縄鎮守府の面々の後ろから旗等が振られる

後ろには多くの島民が叢雲達にお礼を言っている

 

 

「島を救ってくれてありがとー!!」

 

 

「また来てねー!!」

 

 

「英雄の鎮守府!!死ぬまで覚えてるからな~!」

 

 

その言葉に小笠原面々は照れくさくしながらも海を走り始める

古鷹と大井は沖縄に手を振るが叢雲と佐渡は振り返らない

後ろからは皆の声が聞こえる

 

 

「帰るぞ!!お前達!俺達の鎮守府へ!!」

 

 

「「「了解!!!」」」

 

 

小笠原鎮守府の面々は速度を上げ、一気に沖縄から離れていきしばらくすると水平線に消える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「行っちゃいましたね」

 

 

「あぁ、」

 

 

阿武隈が、そう言うと石澤が頷き港を後にしようとするが瑞鶴だけ一人残ろうとする

 

 

「瑞鶴?どうかしたのか?」

 

 

「………ううん、何でもないよ

提督さん、私決めた」

 

 

瑞鶴は微笑みながら心に決めたことがあった

振り返り石澤と阿武隈に抱き付くと大声で誓いを口にする

 

 

「この島を!!皆を!ずっと守り続けるね!!

駆逐艦の叢雲にも出来たんだもの!!正規空母の私が出来ないと可笑しいわよね!!」

 

 

瑞鶴の言葉を聞いた石澤と阿武隈は微笑みながら瑞鶴の頭を撫でる

 

 

「そうだな!!頼りにしてるぞ!我がエース!」

 

 

「瑞鶴、頼りにしてるからね!!」

 

 

「まっかせておいて!!あんな駆逐艦何かに負けないくらい強くなって見せるんだから!!」

 

 

太陽照らす昼間の時、一人の少女は硬い誓いと共に自らを守ってくれた先輩と仲間を守った叢雲に負けないと心に刻み生きていく

いつかこの戦争が終わるその時まで

 

 

 

 

 

       沖縄編 end




次回

新章?はい、島流しです

と言うわけで新人が小笠原鎮守府に来ます
今回は犯罪者と言うわけでは無いですが?

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