鎮守府近海防衛戦 後日談
ここは入渠(にゅうきょ)施設又の名を艦娘専用お風呂
一つ一つお風呂の浴槽になっており直ぐに入れる様に個室見たいに一人ずつ入るのだ
そこには二人の少女が特殊な液体に浸かっていた
先程まで深海棲艦と戦っていた勇気ある兵器改めて女の子達
「はぁ~……久しぶりに入った気がするわぁ……」
そう液体に浸かりながらのんびりと寛いで居るのは、深海棲艦を一人で五体撃破した少女叢雲だ
「そうだよねぇ……最近戦闘なんてなかったもんね~……」
その隣で叢雲と一緒に浸かる女の子も先程深海棲艦を一体撃破した古鷹である
「あぁ~……癒されるわぁ……」
「そうだねぇ……」
二人は「ふぅ~…」と息を吐きゆっくりとしている
古鷹はふと入渠施設の奥を見る
そこには立ち入り禁止の暖簾(のれん)が掛けてあり妖精さんがひっきりなしに出入りしている
妖精、それは艦娘とある一定の人間のみが見える存在
彼等と会話は出来るが存在自体は謎に包まれている
唯一分かることと言えば甘いものが好き艤装を作り出し整備が出来る者そして艦娘の傷を治す事が出来ると言うことだけ
彼等の性別は分からず人の手のひらに収まる程の大きさでいつもその姿に似合わない程の仕事量をこなす
「あの子、大丈夫かな?」
古鷹達は先程助けた少女をその先に担ぎ込んでいた
その時妖精さん達に古鷹達も入るように促された為に入っていると言う状態である
「妖精さんは、明日の朝までかかるって言ってたからねぇ~……
ゆっくり待ってましょ?」
「そうだね……」
古鷹が心配そうに奥を見つめていると入渠施設の扉から声が聞こえる
『あー……二人とも大丈夫か?』
その声を聞いた瞬間二人はお風呂の中に全身を入れ湯船に隠す
すると叢雲が怒鳴り声で佐渡に言う
「あ、あんた!?ここどこだかわかってるの!?
変態!!覗き魔!!」
『待て待て!!!覗いてない!!叢雲の下着なんて……
いや何でも』
「今なんていった!!!変態司令官!!」
叢雲はその話を聞いた瞬間風呂から立ち上がり、佐渡が居る扉に歩いていこうとする
「む、叢雲!!待って待って!!
そのまま出たら見えちゃうから!!」
古鷹の言葉に叢雲は「あ…」と言う顔をした後真っ赤になり再び風呂に飛び込む
次は顔半分まで浸かり、ブクブクと泡を吹く
「そ、そんなことより!!提督何のご用ですか?
まさか本当に私達の身体と下着を……」
古鷹の質問に佐渡は焦りながら答える
『ち、違う!!断じて!!
大破していた彼女は、どうだ?』
佐渡の答えに古鷹はやっぱりかと言う顔をすると質問に答える
「大丈夫ですよ、身体の傷は明日には良くなるそうですご心配なさらずに」
古鷹の話を聞いた、佐渡は安心したようにはぁとため息を付く、
『分かった二人とも晩御飯作っておくから入渠が終わったら食堂に来なさい。
あと叢雲お前の艤装は工厰に修理出しといたから明日の朝には取りに行けよ?
じゃ、また後でな』
佐渡は用件を言うと入渠施設を出て食堂へと向かうと入渠施設から叢雲の声が聞こえる
「分かったわよ……
変態司令官」