「パンケーキは嫌い?それとも不味かった?」
「い、いえ!…美味しいです…
とっても……」
「なら、残さないでほしいな?
それともお腹一杯だった?」
佐渡は金剛の目の前に座り、戸棚からお茶を取り出しコップに注ぎ込み飲み始める
「……ごめんなさい」
「ん?」
突然金剛に謝られ意味がわからず、首を傾げていると金剛は小さな声で続ける
「……こんな使えない不幸な高速戦艦何かが皆様の鎮守府に来てしまって…
戦艦ですから耐久には自信があります、盾にでも使ってください…」
佐渡は、そう言われるとムカッと来てしまい金剛のデコを指でつつく
「ばっかやろ、使えないとか誰が決めやがった
ここではそんなの関係ねぇよ」
だが、ここで金剛は目を見開き佐渡の指から逃げると椅子を倒して立ち上がる
「触らないで!!!」
そう突然に言われ、流石の佐渡も驚くがここで金剛の不幸が発動する
佐渡は驚き手を勢いよく引っ込めてしまいその反動で椅子が倒れてしまいそのまま背中から床に叩きつけられ運が悪く頭を強打、そしてその振動で戸棚が開きその中にあった煎餅の入った入れ物が落ちてきて佐渡の顔面に直撃する
辺りに埃が飛び散り佐渡はゆっくりと立ち上がる
「いてて…こりゃすげえな……」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!」
金剛は土下座をしており、佐渡は椅子を直している
「ちょっと?何してるのさ?」
「私がっ!私が悪いんです!!ごめんなさい!!!」
「いやいや、大袈裟だよ……
こんなこともたまにはあるって……」
佐渡は金剛へとテーブルを回り駆け寄ると肩を触れた瞬間的また金剛が逃げる
「来ないで!!!」
その瞬間、佐渡は躓き胴体を椅子の座る部分に直撃し肺が圧迫されその振動で背中に紅茶が降りかかり冷たくなっている
そして、頭にパンケーキの蜂蜜がたっぷりとかかりベタベタになってしまう
「……わーお、なぁにこれ?」
「ごめんなさっ!!」
「あー、待って待って?」
流石にこれは凄いわと思いながら、ゆっくりと立ち上がると金剛が謝ろうとするのだが佐渡はそれを辞めさせる
いててと言いながら金剛を椅子に座らせると厨房へ入っていく
「さっきのが君の不幸かい?」
「………はい」
「あーごめん、声が小さくて聞こえないからもっと大きな声で!!」
佐渡は髪を軽くタオルで拭くとフライパンに火をかけ、再びパンケーキを作り始める
次は小さな奴を
すると、金剛はゆっくりとカウンターに来ており佐渡の背中を見ながら調理を観察している
「…私に触れないでください
皆さんを酷い目に合わせてしまいます……」
「ふーん?そうなのか」
佐渡は手早くパンケーキを金剛に手渡すと金剛はパンケーキを見ながら首をかしげる
「提…督?」
「とりあえず、食べよっか?
俺も食べたいし」
金剛は恐る恐る皿を持ち上げ、かなり慎重にパンケーキをテーブルに置くと安堵の溜め息を付くのだが、座ろうとした瞬間椅子の後ろ足が壊れ床に倒れてしまう
「うっ!」
「金剛!大丈夫か!?」
佐渡は心配そうに、駆け寄ろうとするが金剛は頭を擦りながら手をこちらに出している
「大丈夫…ですから…来ないでください…」
佐渡は、そう言われると心を痛めながら椅子に座るが金剛は立ったまま食べようとする
「まてまて、金剛
椅子に座りなさいよ?」
「ですが、椅子が……」
「代わりはあるんだから、ほら」
金剛は渋々壊れた椅子を端に置くと別の椅子を使い座り始める
次回
伝染する不幸とは?
早速不幸艦の本領発揮ですね……
次回、更に他の艦娘も絡み不幸は続きます