「とりあえず、話は色々と聞きました
不幸…体質?何ですか?」
「はい…何故かは分かりませんが…」
「では、いくつか聞いていきますね?」
大井は、金剛にいくつかの質問をしながらそれを金剛は答えていくだが一つ気になるものがあった
「でしたら、この……不幸によって壊滅した鎮守府とは?」
「何だそれ?」
「いや、書いてあるんですよ
備考欄に、金剛の不幸が招いた鎮守府壊滅事件って」
佐渡が資料を見ると確かに金剛が原因で鎮守府が壊滅したとそれを聞かれた金剛は腕を掴みながら小刻みに震える
「……当時、私は不幸艦と呼ばれある鎮守府に引き取られました
ですが、そこはブラック鎮守府と呼ばれていました
戦艦である私は度重なる出撃を繰り返していたのですが、戦績は良くなく盾として扱われていました
その当時恋仲だったある重巡と提督に良く戦果が悪いと陰湿に苛められたのですがその際私に手を上げてしまい
それが原因で不幸が伝染し重巡の娘に浮気がバレてしまい、鎮守府は険悪な雰囲気になり、更にその重巡はある姫級に轟沈されてしまい……
更に、提督は二週間後に何者かに殺されてしまいまして、その情報が深海棲艦に流れ集中砲火を受けて壊滅
鎮守府は解体されたんです……」
「わーお、すんごい。
まぁ天罰だな、良くやった金剛」
「提督、不謹慎ですよ」
流石に鎮守府一つ潰した?金剛に驚きを隠せないが、佐渡は金剛に親指を立てて褒めるが大井にバインダーで殴られる
「とんでもないわね、それ」
「そう言えば、そんな話聞いたことありましたね……」
「ふーん……不幸ねぇ…」
叢雲はそう言うと、金剛の肩を掴む
掴まれた金剛はビクッとし直ぐ様離れる
「触らないで!」
叢雲はその声に驚き慌てて手を引っ込めるとその反動で椅子の足が折れ後ろへと倒れる
「あぁ……これは凄いわね…」
大井と古鷹はその様子に驚き、金剛を凝視する
「今のが……」
「伝染する不幸?」
その言葉を聞くと更に金剛は頭を抱え込んでしまう
「大井、そう言うことだ……」
と言うと佐渡は大井の肩を触るとプチッと音がする
「……プチッ?」
流石に何の音か分からず大井を見ると、大井は固まりながら顔を真っ赤にしており勢いよく立ち上がると大井の服から何かが落ちる
「大井、何か落としたぞ?
……え?」
佐渡がそれを見て拾い上げると叢雲と古鷹がビクッと震えそれを凝視し、大井を見上げるとプルプルと震えている
「えっと……
大きいな!」
「死ねぇぇぇ!!!!」
「ガハァ!?」
佐渡が拾い上げたのはホックが壊れと肩の紐が切れた大井のブラジャーだった
下着を見られ怒り浸透になった大井はぶっ飛ばした佐渡に近寄ると次は無言で蹴り続けている
「痛い!大井!すまん!悪かったって!!」
「死ね!死ね!死ねぇぇ!!!」
その姿を見ながら叢雲は大井のブラジャーを拾い上げ自分の胸と比較する
「……確かにでかいわね」
「……大きいですね…」
「二人とも!!人の下着を見ないでよ!!!」
大井は胸を押さえながら、二人から下着を奪い取り佐渡にバインダーを投げつけ半泣きしながら食堂から立ち去ってしまう
「ちょっと司令官?今のはあんたが悪いわよ?
後できちんと謝りなさいよ?
確かに大きかったけど」
「そうですよ、提督?今のは失礼ですよ
大きかったですが」
「あぁ、そうするよ……」
「と言うかあれもそうなのかしらね?」
ボロボロになりながら、佐渡が立ち上がると金剛へ近付こうとすると
「来ないで!!
ごめんなさい!ごめんなさい!!」
金剛は、頭を押さえ泣きながら食堂を走って出ていってしまう
「金剛!!叢雲!後は頼む!!」
「ハイハイ、行ってきなさい」
佐渡もその後を追いかけ走っていき、食堂には古鷹と叢雲だけが残されてしまった
「さてと、片付けましょうか」
「そうだね、凄い娘が来たね!」
古鷹は満面の笑みを浮かべており、叢雲は溜め息を付くと荒れた食堂の掃除を始める
次回
何で私だけ…
今回は金剛の不幸が猛威を振るいましたね……
大井さんはドンマイとしか…