男は変態、これは揺るがない
「離して……ください…」
「やーだー、寒いから金剛の体温で暖まるんだ~」
そう言うと更に強く金剛を抱き締め、金剛も手を佐渡の背中に回そうとするが辞めてしまう
「不幸が……移りますよ?」
「既に移ってるからへーきへーき」
確かに、先程佐渡は金剛に触っており既に金剛の不幸を経験している
「それに、金剛の胸と身体の感触を合法的に堪能できるからな!!」
「……変態です」
「アッハハハ!!悪いな変態で!
だが、男は皆こんなもんだぞ~」
佐渡は笑いながらも金剛の身体を離さないが金剛もすっかり佐渡に身体を預けている自分がセクハラを受けているのにも関わらず
「……私より古鷹さんや大井さんの方が良いですよ?
私は…不幸を運びますから…」
「俺は気にしないからよゆー
それに金剛いい香りだな?女の子独特の良い匂いだわ」
「ふふ、嘘つき
さっき海に落ちたじゃないですか
塩の匂いしかしませんよ」
「嘘じゃないさ!くんかくんかしてやるぞぉ!!」
「辞めてくださいよ!もう!!」
「アハハ!悪い悪い」
次第に佐渡の冗談なのか分からない変態発言に涙が止まり少し微笑むと佐渡が笑いながら金剛を見ている
「お、やっと笑ったな?このやろうやっぱり可愛いじゃねぇか!ハハ!」
金剛はそう言われると直ぐ様顔を隠し照れてしまいしばらく無言になる
「……ごめんなさい、こんな不幸な戦艦で」
「気にしないって、それより金剛の事を聞かせてくれないか?もっと金剛の事を知りたいんだ」
「分かり……ました」
佐渡は、金剛を話すと二人で砂浜に座り話始める
今まで不幸の数々、そして胸の内を
「……と言う事です」
「成る程なぁ、つまりあれだな
全部金剛のせいにしてたってことだろ?」
「違います!!私が不幸だから……皆さんに伝染させるから……」
「嫌考えても見ろ?確かに金剛は不幸なのかもしれないでも、そんな鎮守府を壊滅させたとか言うけどあり得ないだろ
元々狙われてたんじゃないか?後、轟沈に関しては提督が悪い
艦娘をしっかりと導けなかったな」
「で、でも!!」
金剛が反論をしようとすると佐渡は口を押さえさせ、無理矢理にでも反論させないようにする
「良し!決めたお前の命令!」
そう言うと佐渡は立ち上がりと金剛は頭を伏せる
どうせ内容は決まっている
近付くな、別の鎮守府へ移動しろ等
この提督もどうせ変わらないと
「これから一週間!俺と共に生活をしてもらうぞ?」
「…………ぇ?」
だが、金剛のその思いに反して佐渡が言った命令は真逆の物だった
次回
不幸な一週間、始まります!
触れられることすら許されなかった彼女は困惑する提督の能天気兼馬鹿さ加減に……みたいな?