艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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今回は、佐渡、古鷹、大井、叢雲の面々で小笠原鎮守府での食材を取りに行きます!




不幸な?一週間! 二日目

「と言うわけで、今日は材料を取りに行くぞ?」

 

 

「分かったわよ~」

 

 

「頑張りますっ!」

 

 

「はぁ、まぁ仕方ないですよね……」

 

 

「えっと……どこにですか?」

 

 

「どこって、そこらへん」

 

 

佐渡は、海と山を指差すと金剛は首をかしげる

 

 

「でも、私達艦娘に食事は……」

 

 

「駄目よ!!金剛!!ご飯は大事よ!!」

 

 

「そうだぞ!金剛!!食事は大事だ!!

皆で食べるからこそ意味があるんだよ!!」

 

 

「は、はい…ごめんなさい…」

 

 

二人の気迫に押されていると大井が肩を叩く

 

 

「駄目よ、この二人食べ物にはうるさいですから何言っても無駄なのよ……」

 

 

「は、はぁ…」

 

 

「二人ともご飯大好きですからね……」

 

 

三人を置いていきながら、叢雲と佐渡はやる気満々にそれぞれの担当場所にいこうとする

佐渡、金剛、古鷹は海で魚を

大井、叢雲ほ山でキノコなどの山菜を

そして、佐渡と金剛は二人で釣りをしており、古鷹は沖合いに出て罠を回収しに行っている

 

 

「……提督」

 

 

「んー?」

 

 

「釣れませんね……」

 

 

「そんなもんさ」

 

 

二人はかれこれ二時間ほどやってはいるが一向に当たりは来ない

佐渡は特に気にもしてないのだが金剛は次第に落ち込んでいく

 

 

「ごめんなさい…私のせいで」

 

 

「嫌、金剛は特に何もしてないでしょ?」

 

 

「でも……当たり来ませんよ?」

 

 

「そんなもんよ、ついでに暇だから話すか?」

 

 

佐渡は、竿を置き金剛の隣に座ると手をを握る

 

 

「……不幸移りますよ?」

 

 

「へーきへーき、こんな海でどんな不幸があるってのよ

雲一つ無い快晴だし、不幸要素皆無だぞ?

それよりも金剛たんの手をにぎにぎしたいお」

 

 

「……馬鹿…

ここは平和ですね」

 

 

「だろ?戦争中なのにな」

 

 

二人は穏やかな海と戦争のせ文字も無い現在の状況をゆっくりと楽しんでいた

少しすると、金剛が佐渡の手を握り返す

 

 

「私は…」

 

 

金剛が何かを言おうとしたが、急に竿が曲がり引き始める

 

 

「お!!金剛来たぞ!」

 

 

「え、え、え?」

 

 

佐渡が急いで竿を持ち上げ引き始めるのだがかなりの大物らしく結構キツイ

金剛も急いで加勢するがかなり大きいらしく二人で何とか引き上げる事に成功したのだが

 

 

「おぉ……おぉ?」

 

 

「えっと……これは?」

 

 

釣り上げたのは、なんと言うか良く分からない、そもそも魚なのかどうか分からないのだが、全身真っ黒でありそこそこの巨体であるのだが見た目が深海棲艦の駆逐イ級(以降駆逐イ級)にそっくりなのである

 

 

「え、何これ食べろって?無茶言うなよ……

捌ける……かな?」

 

 

「提督……この子泣いてませんか?」

 

 

「え?」

 

 

良く見ると駆逐イ級の目から涙の様に流しており金剛が可哀想な顔をしている

 

 

「……仕方ねぇな…」

 

 

佐渡は駆逐イ級を何とか持ち上げ海に返してやると駆逐イ級が顔だけ海面に出し佐渡達を見上げる

 

 

「もう、魚の餌なんて食べるんじゃねぇぞ!

次は捌くからな!」

 

 

駆逐イ級は、頷くと海の中へと潜っていく

 

 

「…………あれ?俺これ不味いことしたんじゃね?」

 

 

「提督ー!!ただいま戻りましたー!」

 

 

水平線から手を振りながらこちらに向かってくる古鷹を見ると振り返すと「まぁ良いか」と呟く

 

 

この後、結局三人で釣りをしていたのだがさっぱり釣れず夕方頃に叢雲と大井と合流したのだが叢雲は多くの山菜を運んでいるのに大井だけ異様に濡れており理由を聞くと

どうやら、川の苔に滑って盛大に転けたらしくその際山菜も流れ全身冷たい川に入ったと言う話だ

今回の不幸は大井に降りかかったらしい

 

 

「うぅ……何で私だけ…」

 

 

「ごめんなさい!!!」

 

 

 

二日目、終了!!

 

 




次回

真面目?な艦隊お仕事

大井さん、災難でしたねぇ
イ級に関してはぶっちゃけ何となく書きました許してください!!
次回、大井さんとの真面目なお仕事です!


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