「さてと、では始めますよ二人とも
今日はしっかり仕事してもらいますからね」
「へーい」
「は、はい!」
次の日、佐渡達は提督室に集まり書類仕事の整理をしていた
基本的にここでの仕事は大井と佐渡のみなのだが、今回は金剛も一緒にやることになっている
「では、金剛さん
教えていきますので、こちらに来てください」
「よ、よろしくお願いします!」
金剛は大井に付いていき今日の仕事関係に関して話しているのを見ながら椅子にもたれ掛かりサボろうとすると大井から魚雷に似たクッションを投げつけられる
「提督?サボってないでキチンと仕事してください?」
「へいへい……」
佐渡は渋々書類仕事をこなしていくのだが、大本営から来たある資料に手が止まり凝視していると大井に再びクッションを投げつけられるが受け止める
「て い と く?」
「あー、待て待てちょっとな?」
「全く、何見てるんですか?」
佐渡が必死になって、見ているものが気になり大井と金剛も覗き混むとそれは大本営からの警告と言うか注意喚起の封書だった
「警告、鎮守府各員提督達ヘ
昨日確認サレタ殺人事件ハ『提督殺シ』ノ可能性ガ高イ
各々警戒ヲ怠ルナ
大本営より
だってさ?大井分かるか?」
「提督殺し……また出たんですね…」
大井は、その名前を見た瞬間顔が曇る
心なしか金剛も嫌そうな顔をしている
「知ってるのか?」
「はい、有名な殺人鬼です
その独特な犯行と手口から海軍ではかなり」
「どんなだ?」
「提督のみを殺すんです、正確には『艦娘を指揮する者や艦娘を非道に扱う者』をですがね」
それを聞いた佐渡は背中に氷を入れられたかの様な寒気に襲われる
正に今の佐渡がその対象だからである
「手口は簡単です
提督やターゲットが一人になった夜に行われます
あるものは解体され、あるものは砲撃で一撃で、あるものは身体を生きたまま燃やしたり等方法は残忍極まりません」
「じ、実は私の元提督もその提督殺しの犯行だったらしいんです……」
「マジかよ恐いなこの仕事
つか、何で捕まらないんだ?」
「証拠が無いんです、何にも」
「は?殺してるのにか?」
「えぇ、目撃証言は愚か、指紋、毛髪等は一切見付からないそうなんですよ
まぁ、ここは島ですから狙われるとは思えないですけどね」
「へ、へぇ……」
そう言いながらもかなり動揺しておりお茶を飲もうとするが空になっているのに気付く
「あ、私持ってきます!」
金剛はお茶を持ってこようと運んでくるのだがここでもお決まりの不幸が発動し何もないところで躓き熱いお茶が宙を舞う
「あ」
「あ?」
「はい?」
そのお茶は見事佐渡の頭に直撃し流石の熱さにあわてふためきながら床に転がる
「あっつぅぅぅぅ!!!!」
「ご、ごめんなさい!」
「ちょっと提督そんなに暴れると!」
佐渡がゴロゴロと床を転がり回っていると机に激突し山の様に積まれた書類が崩れ落ちたお茶で濡れていく
「あぁぁ!!!書類がぁぁぁ!!
金剛さん手伝って!!」
「は、はい!!」
慌てて書類を回収しようとするが、大井は書類に足を滑らせ金剛の頭に激突する
「いったぁ……」
「いたた…」
金剛は頭の痛みに耐えきれず後ろへと後退ると戸棚に激突し上に合ったお菓子が入ったアルミ缶が落下し頭を直撃し気絶してしまう
「ちょっと司令官、なんの音?」
叢雲が、部屋に入ってくるとそこには惨状が広がっていた
床を転がり悶え苦しむ佐渡
頭を押さえ痛みに苦しむ大井
アルミ缶が頭に乗ったままの気絶している金剛
ばら蒔かれた書類
溢れたお茶
叢雲は見渡しながらため息をつく
「あんた達……何してるのよ…」
次回
叢雲式砲撃演習!
今回、後半酷かったですねぇ
主に佐渡が悪い(暴論)