工廠は危険が付き物ですよねぇ
「さて、着きましたよ
ここが工廠ですよ」
「は、はい!」
「親方妖精がここを仕切ってるんだぜ?金剛さんや」
現在、三人は工廠に来ている
理由は簡単に親方呼ばれたかららしい
何でも戦艦専用艤装が完成したと言う報告だ
その試運転をかねての事だ
佐渡は、工廠の扉を開けると至るところから火花や鉄の叩く音、溶接している音が聞こえる
「おっやかたーさーん!!いーまーすーかー!?」
「おう、来たか提督待ってたぜ」
親方は相変わらず、工廠の入り口近くにあるドラム缶に立っており妖精達の仕事を見ていた
佐渡が手を出すとそれに乗り肩へと移動する
「ほう?嬢ちゃんが戦艦の金剛ちゃんか
俺はここの監督親方妖精だ
よろしくな!!」
「は、はい!よろしくお願いいたします!」
親方は笑顔で金剛に挨拶すると金剛もそれに頭を下げながら答える
「所で、親方さん
金剛の艤装は……」
「あー、あれか
あれは掛かるな、主砲が中からイカれてるからな
それに良くもまぁあんなにメンテナンスしてないもんだ
まるで半年手すら付けてないくらい酷かったぜ?」
「そうなんですか……」
「ま、その代わりにこんなもんを作ったんだわ
見てくれ、提督と大井ちゃんと金剛ちゃんや
俺の新作さ」
親方が、妖精達に合図を出すと妖精達は製造室に入っていき扉が開くとクレーンに吊るされたかなりデカイ砲門もとい艤装がこちらに向かってくる
「親方さんこれは?」
「実はな、明石ちゃんから設計図を貰ってな
作ってみたんだ 試製35.6㎝三連装砲だ
戦艦クラス専用の艤装だな」
そう言うと妖精達がクレーンをゆっくり下ろすのだが、やはりかなりの重量があるらしくズシンと重みが伝わってくる
「へぇ、これは…威力高そうですね
で、親方さん資材はかなり消費を?」
「いんや、設計図があったから一発で成功したよ
設計図さえあればこんなん余裕余裕!」
親方は笑いながら大井の言葉に返すと三人はその艤装を眺めていると親方から金剛へ言われる
「とりあえず、金剛ちゃんよ
着けてみてくれないか?」
「は、はい!!」
金剛は嬉しそうに艤装をも持つと自分の艤装に付ける
中々に様になっており佐渡も頷きながら喜んでいる
「どうだい?感覚は」
「問題ありません!!」
「よっしゃ!それなら今日からその主砲は金剛ちゃんの物だ!大事に使ってやりな!!」
「ありがとうございます!!
わぁ……新装備…」
「良かったですね、金剛さん」
「はい!!」
金剛は自分に取り付けられた装備を見ながらかなり喜んでいる
「ありがとね、親方さん」
「良いってことよ、俺達はああやって喜んで貰えるだけで嬉しいんだからな」
喜んでいる最中、艤装を外そうと金剛が35.6㎝砲を持ち上げるが良くわからないが奮闘している
「……あれ?」
「どした、金剛?」
「外れないです……あれ?」
「手伝いますね!」
大井も外そうと努力するのだが、やはり外れない
妖精達も加わり、何とか外そうとし何とか外れたのだがその反動で金剛は転けてしまう
そして、不幸が発動する
金剛が転け手を付いた所にオイルがあり、更に頭を打ち付ける様に転ぶ
その衝撃で艤装に入ってないはずの砲弾が砲撃され天井を撃ち抜く
しかも、それに収まらず
焼き焦げ穴が空いた天井から鉄骨が落ちてきて、それが偶然にもクレーンのスイッチな当たり大井の服の襟を釣り上げる
「え?」
「不味い!!お前達!すぐにクレーンを止めろ!!
大井ちゃんが燃やされちまう!!」
そのクレーンの次の行き先は溶鉱炉
もしも駄目だったらすぐに廃棄できるようにと親方が設定しており大井を釣ったクレーンはゆっくりとそこに向かっていた
「おやかたー!」
「とまらないよー!」
どうやらさっきの衝撃で、クレーンのスイッチが壊れたらしく一切言うことを聞かなかったその間もクレーンはゆっくりと動いていく
「いやいや!!外れなさいよ!!」
何とか暴れて外そうとするが、クレーンはしっかりと襟を外さずにしていると佐渡が走り始める
「大井!!」
佐渡は、工廠の機材を踏みながら真っ直ぐ大井へと向かい襟を腰に予備として持っていた銃で正確に撃ち抜くと襟からクレーンが外れ大井が落ちるのだが佐渡は抱き抱え何とか事なきを得る
「ふぅ……大井大丈夫か?」
「え、えぇ……ありがとうございます…」
「二人ともごめんなさい!!!」
「ふぅ……良かったぜ…」
こうして、危機一髪の五日目は終了した
次回
佐渡&叢雲の対人演習!!
何か大井さんが被害に合いまくってる?
気のせい気のせい