察しの良い方は分かるかな?
次の日
大井と古鷹は二人で洗濯物を乾かすために共に行動していた
「大井さん、手伝ってくださりありがとうございます」
「いえいえこれぐらいどうってことないですよ
全くうちの提督は何で手伝ってくれないですかねぇ?」
「あはは……流石に女性物の下着は触れないと言ってましたからね……」
すると後ろから誰かが走ってくる
叢雲かと思ったがその影は叢雲より遥かに大きく和服を着こなしていた
その影、もとい女の子は二人の間を全速力で走り抜けていく
「おっはようございまーす!!
大井!!古鷹!!良い朝デスね!!!」
二人は通り過ぎたその姿を見ながら唖然としていると古鷹が微笑みながら笑い大井も微笑みながらため息をつく
「ふふ、金剛さんすっかり変わりましたね」
「えぇ、これは大変になりそうね…」
ここは代わり叢雲は朝のジョギングを終え汗だくのまま鎮守府に戻っていた
タオルで拭いてはいるが今は6月かなり外は暑い
「ふぅ……
流石に飲み物無しだとキツいわね……
司令官に作ってもらおうかしら?」
そう呟きながらのんびりと鎮守府の廊下を歩いていると後ろから誰かが走ってくるのが聞こえ振り返ると
「おっはようございまーす!!
叢雲!!」
「わ!ちょっと汗臭いわよ!私!!」
「そんなの気にしませーん!!
んー!やっぱり叢雲は柔らかいねー!」
そこにはこちらに全速力で走って来ていた金剛に捕まり持ち上げられ全身を触られながらめんどくさいと身を任せてしまう
「変わったわね、何か吹っ切れた?」
「はい!!もう自分を押し隠すのは辞めまして!
金剛型一番艦として!金剛として!私はこの鎮守府に居たいのです!!
叢雲、本当にThank Youね!」
金剛は、顔を叢雲に押し当てながらグリグリとやるが二人ともほっぺたが柔らかいのでそこまで痛くはない
「そんなことより、司令官に会ってきたら?恐らく欠伸しながらそこら辺を歩いてるわよ?」
「oh!!そうでした!叢雲、また後でー!!」
まるで嵐が過ぎ去るように走っていく金剛を微笑みながら見ているとため息をつく
「まるで、嵐ね
でも、悪くないわね」
「ふわぁ~ねみ」
佐渡は朝食を作るために起床し欠伸をしながらのんびりと廊下を歩いていた
「さぁて、今日はどうすっか?」
「てーいーとーくー!!!」
「んぁ?」
佐渡はその声に気付き振り返ると、後ろから全速力で何かが走ってきている事に気付く
「んんん????」
「バーニング!!ラァァァァブ!!!」
「ぐほぉ!?」
その女の子に飛び付かれ、受け止めるがくるくると回りその場に二人して倒れ込む
一応女の子の事を守るために佐渡が下敷きだ
「いてて、もしかして金剛か?」
「はい!金剛デース!おっはようございます!!提督!!」
「はは!昨日と見違える様に変わったじゃないか?
だが、それも良いな!」
佐渡は微笑みながら、金剛の頭を撫でると拒絶されるのを少し恐がったがそんなことはなく大人しく撫でられてくれる
「もう、私は我慢しません!!ここで!提督と叢雲達と居たいんです!
良いですよね!提督!!」
「あぁ!これからよろしくな金剛!」
「はい!よろしくお願いします!提督!!」
皆が歩く廊下で、金剛は満面の笑みを浮かべておりその笑顔はまるで太陽の様に明るくこれから存分にこの鎮守府生活を楽しむと語っていた
不幸な高速戦艦 金剛編 end
次回
自己紹介編
今更ですよねぇ……
嫌でも書けってどこぞの人に言われたので書かせて頂きます()