「にしても暑いわね、本島は
あっちと大違い」
「そうですねぇ、それに人も居ますし」
「ねぇ?叢雲、古鷹さん?どこの下着屋行くの?」
三人はショッピングモールを歩いており、ある下着屋に向かって歩いていた
今回大井の下着を探しに来ていた
何でもあまり下着を持っておらず大本営からの支給品だけだったらしく新しく買いに来たのだ
「もうじき着くわよ」
「可愛い下着が一杯あるんですよ!」
「へぇ?」
叢雲と古鷹はある店の前で歩みを止め二人は入っていく
そこはSUPER☆GiRLSと書かれており二人を追い掛けるように大井も入っていく
「相変わらず、品揃え豊富ね」
「そうだねぇ、あ、これ可愛いよ!叢雲!」
馴れてる二人は自分のサイズの下着を見ているが大井はどうすれば良いのか分からずあたふたしてしまう
「そう言えば大井っていくつなの?」
「えーっと……あれ?いくつなんだろ……」
「は?」
その言葉に驚き叢雲は店員を呼び大井に連れていかせる
「すいません、こいつのサイズ調べて貰ってもよろしいですか?」
「はーい、任せてください!
では、こちらに!ささ!」
「え、ちょっと!!」
大井は店の奥に連れていかれ、そこで採寸等をしてもらうと顔を真っ赤にしながら出てくる
対して店員さんはツヤツヤしている
「サイズは、約20.0㎝でEですね!」
「成る程…大きいわね」
「羨ましいです…」
「もう!!二人で見ないでよ!!」
他の人に上半身の裸を見られたのがかなり堪えたのかちょっと涙目になりながら胸を押さえる
「ま、とりあえず選びましょ?」
「そうですね!」
二人は大井の下着を探しながらも自分のも探しており色々と試着しては変えたりしているとちょっとしたガールズトークに入る
「そう言えばあんたたち佐渡の事好きなの?」
「「!!」」
叢雲に言われた瞬間、二人とも身体を硬直させるのを見た叢雲は口元を釣り上げニヤリと笑う
「へー?やっぱりそうなんだぁ?」
「ち、違うよ叢雲!!そんなこと!」
「そそそ、そうよ!!そんなわけないでしょ!
あんた変態やろうだなんて……」
「じゃあ金剛に取られるけど良いの?」
「「駄目!!(です!)」」
「ほれみなさい」
叢雲はケラケラと笑いながら、二人をからかっていると二人とも図星を突かれ顔を真っ赤にしながら俯く
「じゃ、じゃあ!叢雲はどうなの!?」
「そ、そうよ!叢雲は佐渡…さんの事どう思ってるのよ!!」
「んー?私、私は恋愛感情と言うよりは敬愛に近いかな?好きって前言われて流石に焦ったけど」
「え?叢雲好きってーー」
「君達、ちょっと良いかしら?」
叢雲達が話しているのを割き女性警官が叢雲達へ話してくる
「何でしょうか?」
「貴女達学校は?見たところ中学、高校生位にしか見えないけど?
ちょっと来てもらえる?」
女警官は無理矢理にでも大井の腕を引っ張り連れていこうとすると叢雲が溜め息を付きながらその警官の腕を掴む
「……公務執行妨害で捕ますよ?」
「はいはい、御苦労様よ
これ見て分からない?」
叢雲は佐渡から貰ったあるもの海軍の勲章を見せる
それを見た女警官は直ぐ様大井の腕を放し敬礼する
「し、失礼致しました!!もしかして貴女方は……」
「もしかしなくても艦娘よ、私は吹雪型五番艦 叢雲
あっちは古鷹型一番艦古鷹 この子は球磨型 四番艦大井
今日は休日なの、悪いここにいたら」
「い、いえ!失礼致しました!!
それとぶしつけなのですが、あの叢雲さんですか?」
女警官は恐る恐る叢雲に尋ねると首をかしげながら答える
「……?
知らないけど多分その叢雲よ?それがなに?」
「さ、サインください!!
ファン何です!!」
どこからか取り出したサイン色紙とペンを差し出され溜め息を付きながら適当にサインをすると女警官は喜びながら去っていく
「相変わらずだね、叢雲?」
「勘弁してよ……めんどくさいわね…」
「叢雲って有名人なの?」
「うん!この町を救った英雄だよ?」
「辞めてよ古鷹!さてと、そろそろ佐渡と合流しましょ?」
叢雲はスマートフォンを取り出すと、佐渡へと電話をかけ指定されたレストランへと向かう
次回
金剛、佐渡の買い物デート?
今回はちょっと金剛と佐渡に御褒美です
尚、恒例の不幸は消えてませんよ?
死ね佐渡(嫉妬兼作者)