しばらく廊下で待っているとゴーヤが外に出てくる
「何とか落ち着かせることが出来たでち」
「ありがとう」
「佐渡提督、イムヤをよろしくお願いしますでち」
「おう」
ゴーヤ達はイムヤを落ち着かせた後自分達の鎮守府へと帰っていくと佐渡は緊張した面持ちで部屋に入ろうとする
(……似てるなあの時と)
少し前に起きたことと近視間を覚えながらゆっくりと部屋のドアを開ける
「調子はどうだい?伊168
えっとイムヤで良いのかな?」
「は、はい
先程は申し訳ありませんでした…
お話は先程はゴーヤ達から聞きました」
佐渡は、起き上がっている伊168(以降イムヤ)の近くに座り込むと珈琲を入れイムヤに差し出す
「珈琲は苦手かい?」
「い、いえ!頂きます……」
イムヤは珈琲を受け取り、少しすすると落ち着いたのか先程よりは震えが収まっている
「とりあえず、自己紹介しよっか?
俺は佐渡 満 ここの鎮守府提督だ
君は、伊168で間違いないね?」
「は、はい!
自己紹介が遅くなり申し訳ありません
司令官様」
「あー、堅いのはよそう
俺が苦手だしここの鎮守府では特にそう言うのは気にしてないんだ
後、俺に様は無しね」
「ですが……」
イムヤが言いかけると佐渡はイムヤの頭を撫でながら言葉を遮る
「提督命令だぞ?」
「は、はい…」
頭を撫でられていると佐渡はイムヤの手を取りベッドから起き上がらせる
「とりあえず、鎮守府のメンバーに会わせるから来てくれないか?
ついでに飯にしよう」
「は、はい!」
佐渡は、イムヤが珈琲を置いていき後ろを着いていく
「~♪」
佐渡は鼻歌混じりに料理をしているとテーブルにはイムヤを囲むように再び陣形が組まれている
「こんにちは、伊168
私は叢雲よ?」
「私は古鷹!よろしくね?」
「私は大井です。あの変態に何かされませんでしたか?」
「私は金剛デース!!よろしくネー!」
「えっと!私は伊168のイムヤです!
イムヤとお呼びください」
そう言うとイムヤは頭を下げるが金剛が指を左右に振るう
「ノンノン!イムヤ!!ここでは敬語はいらないネー!ね!大井!」
「えぇ、ここでは畏まらなくて良いんですよ?
後このあとお時間よろしいですか?
少し確認がありますので!」
「イムヤさん!よろしくお願いしますね!
仲良くしましょうね!!」
「ま、そう言うことよ
ここにいるのは問題児ばっかりだしね
気にしても無駄よ?」
「えー、それを叢雲がいうノー?」
「うっさい不幸艦!!」
「なんだと~!この鎮守府一のちっぱい!」
「言ったわねー!!」
「やるデースか!?」
「やめんかお前ら、喧嘩なら外でやれ
ただし飯抜きな」
佐渡が、厨房から出てくるとテーブルに皿を並べていくとそこにはいつもより少し豪勢な料理が並んでいた
「おー!提督!今日はゴージャスね!!」
「イムヤが来たからな、少し奮発した!!
魚も釣れたしな!」
「ま、今日は多目にみましょう」
佐渡が料理を運び終わると古鷹と叢雲がご飯をそれぞれ手渡すのだが
「あ、あの……」
「ん?どうかしたのですか?イムヤさん?」
「私、ご飯入りません……」
「「は?」」
その言葉に見事叢雲と佐渡が被り、大井と金剛が二人を押さえる
「二人ともストップね」
「落ち着きなさい貴方達」
「いや、ご飯いらないはいかんぞぉ!!」
「そうよ!!ご飯はキチンと食べなさい!!」
二人の気迫に押されイムヤはしぶしぶご飯を貰う
「そんじゃ、行き渡ったな
では皆で」
「「「「頂きます」」」」
「い、頂きます……」
それぞれ、皆は食べたいものを取ったりしながら堪能していると今回は親方も参戦しておりイムヤへと近づいていく
「よう!あんたが、新人だな!俺は親方妖精
工厰の責任者だ
潜水艦のイムヤちゃんで良いのかな?」
「はい!よろしくお願いします」
「おう!所でイムヤちゃん前の所がどうだったか分からないがここでは違うことばっかりだから気を付けろよー!」
「本当にそうでーす!!」
金剛は、肉団子を箸で掴みながらイムヤへと向いている
「ここでは向こうとは全く違いますからネー!
イムヤも気に入りマース!保証するネー!」
「それには同感します
提督は変態ですがそれだけを目を瞑ればたのしいですよ?ここは」
「私達は馴れてるけどそんなに違うのかしらね?」
「イムヤさんもここが好きになりますよ!」
「は、はい……」
だが、ここで佐渡が気付くイムヤが一口も食べ物に口をつけていないことに
「イムヤ、どうした?嫌いな物でもあったか?
それともお腹減ってないのか?」
「い、いえ!その……」
「うーん?どうしたの?イムヤー?」
皆が手を止めイムヤを心配そうに見ると、それに恥ずかしさを覚えたのかご飯を凄い勢いで食べる
「何よ?食べれるじゃない?美味しい?」
「は、はい!美味し……ヴッ」
突然イムヤは酷い吐き気に襲われ、口を押さ立ち上がる
「イムヤ!!どうした!?」
「な、なんでも……ヴぇ…」
佐渡は勢いよく立ち上がりイムヤを抱き抱えると全速力でトイレへと駆け込む
個室にイムヤを連れ込むと便器へ顔を近付けてやると勢い良く食べていた物を吐き出す
「大丈夫か?イムヤ?」
「は、はい……ごめんな…ヴ…」
「良いから、落ち着いたら出てこい。
良いな?」
「は、はい……」
佐渡がトイレから出てくると後ろからイムヤの気持ち悪そうな声が聞こえる
廊下に出るとイムヤを心配したのか四人ともトイレへと来ていた
「どうしたんでーすか?イムヤ……」
「恐らく、食べ物だな」
「でも、私達は何にもないですよ?」
「まぁ、何となくは分かるわよ原因」
「あぁ、ありゃ」
佐渡はその場に座り込むとはぁと息を吐き捨て頭をかきむしる
「拒食症だな典型的な」
次回
二つの問題
ちょっと汚い表現を使ってしまい申し訳ない…
気分を害された皆様に謝罪します