艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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今回、ある子が大活躍!
ご期待?してくださいませ!




潜水艦の休日

次の日朝佐渡はデスクに座りながら寝ており朝日の光が眩しく目を覚ます

 

 

「んぁ?あ、やべ寝てたのか……」

 

 

佐渡はけのびをしながら起きると立ち上がり風呂にでも行くかと提督室を後にすると廊下が騒がしいのに気がつきそちらに向かうと古鷹と金剛が何かを探している

 

 

「二人ともどうした?」

 

 

あくびをしながらのんびりとした佐渡に対し二人は汗をかきながらこちらに向けて走ってくる

 

 

「提督!!大変デース!!」

 

 

「て、提督!イムヤさんが!!」

 

 

イムヤと言われた瞬間目が覚め、二人に詰め寄る

 

 

「イムヤがどうかしたのか!?」

 

 

「「イムヤ(さん)がどこにも居ないんです!!」」

 

 

「………はぁ!?」

 

 

二人に言われ頭を抱え込みながら考える

(昨日の夜のうちにどこかに言った?

だがあんなに衰弱してるのにか?

だとしても遠くには行けないし

叢雲も探すはずだそれに俺に連絡するはず……

思い出せ……あいつの言動を……)

佐渡は必死に考え昨日の発言を思い出す

 

 

『オリョクルと遠征……』

 

 

『彼女、24時間働かせていたらしいんです』

 

 

「………出撃ドッグ」

 

 

「「え?」」

 

 

「お前達!今すぐ出撃ドッグに向かえ!!

潜水艦が出撃したらここの者達では誰も止められないぞ!!」

 

 

「「は、はい!!」」

 

 

金剛と古鷹は全速力で出撃ドッグに向かい佐渡もその後を追い掛けていく

しばらく走っていき出撃ドッグにたどり着きそこには海に片足を入れているイムヤの姿があった

 

 

「イムヤ!!」

 

 

「イムヤさん!!」

 

 

「おいこら、イムヤ!!何してやがる!!」

 

 

イムヤはそんな話を聞かずに海に入ってしまい佐渡達も急いでその後ろから走っていくのだがゆっくりと水中に沈み始める

佐渡達が着いた頃にはイムヤは完全に沈んでおりどこにいるのかさっぱり検討がつかない

 

 

「クソ!!あいつどこに行った!?」

 

 

「て、提督!ごめんなさい!!」

 

 

「ごめんなさい提督!!」

 

 

「いや、二人は悪くない……クソ!どうするか……」

 

 

佐渡は近くのセンサーで、彼女が出撃したことを見るとドッグの外に出て海に向かい叫び始める

 

 

「イムヤーーー!!!!

戻れー!!!

お前の別の任務があるんだよぉ!!!!」

 

 

叫ぶが聞こえるわけも無く、頭を抱え込みながらその場に座り込むと側の海面から何かが顔を出す

 

 

「………イーちゃん?」

 

 

それは、昨日食事を与えたイ級イーちゃんだった

どうやらイーちゃんには声が届いてたらしく心なしか不安そうな顔で佐渡を見ている

 

 

「………この際、君に頼るしかないな…」

 

 

佐渡は、イーちゃんにこちら来るように促すとイーちゃんもこちらに来てくれ両頬を掴む

 

 

「イーちゃん、頼みがあるんだ

今うちの潜水艦が勝手に出撃しやがったんだ

まだ沖合いには出てないはずなんだけど俺達じゃ捕まえられない

だから、君がその潜水艦を撃破してくれないか?」

 

 

「提督!?」

 

 

「正気ですか!?深海棲艦に頼るなんて!!」

 

 

「なら、お前達は何とかできるのか?」

 

 

「「………」」

 

 

佐渡が必死に頼んでいる姿を見たイーちゃんはこくりと頷く

 

 

「対潜水艦装備はあるか?」

 

 

イーちゃんは口を開けると口の中に対潜水艦装備爆雷を見せると口を閉じる

 

 

「良し!なら頼む!!イーちゃん!!出撃してくれ!!」

 

 

頷くとイーちゃんは沈んでいき出ていったイムヤを探しにいく

すると佐渡は振り返り二人に指示を出す

 

 

「お前達!!出撃してくれ!!イーちゃんがイムヤを止めてくれるはずだ!!

そうすれば浮上し捕らえられるようになる!!頼むぞ!!」

 

 

「「了解!!」」

 

 

二人が出撃の準備をしていると後ろから水爆の音が聞こえ振り反る水柱が見える

 

 

「……案外近いな

二人とも!!出撃!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後イーちゃんはイムヤを見付け出し何とか大破状態まで追い込み緊急浮上してきたイムヤを金剛と古鷹で確保し現在イムヤの修理が終わり佐渡のベッドに居る

 

 

「提督、私は言いたいことが山ほどありますが……

まぁ、多目に見ましょう今回だけは」

 

 

「相変わらず無茶やるわね

しかも、深海棲艦に頼るなんて……」

 

 

 

大井も先程の爆発音に反応し、佐渡達と合流し訳を聞いた

叢雲も朝のランニング中だったが水柱が見え急遽引き返してきたのだ

 

 

「仕方ないだろー

お前達居なかったんだし

イーちゃん偉いぞぉ~!!」

 

 

佐渡はイーちゃんの頭を撫でていると心なしか喜んでいるようだ

その姿を見た大井と叢雲は溜め息をつく

 

 

「とりあえず、話は後でしましょう

それとその深海棲艦は後で撃…」

 

 

「それは駄目だ、俺が許さん」

 

 

「……はぁ、仕方ないですね特別ですよ?」

 

 

「叢雲、イーちゃんにご飯とお風呂を」

 

 

「はいはい」

 

 

佐渡はイーちゃんを叢雲に渡すと溜め息混じりに大井と共に部屋を出ていく

少しするとイムヤが目覚めぼーとしている

 

 

「やっと起きたか問題児めこのやろう」

 

 

イムヤは佐渡に言われビクつきながら起き上がり佐渡の隣を走り抜けようとするが

 

 

「待った、どこにいく?」

 

 

「え、遠征とオリョクルに……」

 

 

「はぁ……お前に任務を与える」

 

 

「は、はい!」

 

 

佐渡はイムヤの腕を掴みながら座らせると頭を撫でながら任務を与える

 

 

「お前はしばらくの間仕事は禁止だ」

 

 

 

「………え?」

 

 

 

 

 




次回 

叢雲とイーちゃん

いやぁ、イーちゃん大活躍でしたねぇ
え?深海棲艦が提督に従うわけがない?
誰がそう決めた!!!



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