「わぁ……ここが洗濯室?ですか?」
イムヤは初めて入る洗濯室に驚きながらも色々と興味が出ており色々と見ている
洗濯室の中には三つの洗濯機があり、全ては稼働しておらず今は二つしか動かしていない
一つは、艦娘の 一つは提督のに別れておりそれぞれ洗濯機が動いている
「何か質問はありますか?今、回してますのでこれを教えるのは明日になりますが他のことでしたら」
「じゃ、じゃあこれは?」
「これは柔軟剤ですよ、服を柔らかくしてくれるんです」
「じゃ、じゃあこれ!」
「これはですね……」
古鷹は興味津々のイムヤに色々と答えていくと、昔佐渡に教わったことを思い出しながら微笑んでいる
するとしばらくするとピーと音を出しながら洗濯機が終わりを告げる
「あ、終わりましたね
ではイムヤさん手伝ってもらいますよ?」
「は、はい!」
古鷹は洗濯機から衣服を取り出すと、洗濯篭に乗せそれをイムヤに手渡し洗濯室を後にし、しばらく歩くと外に面している部屋に辿り着くそして洗濯物を手際よく干し始める
「あ、イムヤさんそれはハンガーだけではなくて、この洗濯バサミを使ってください?」
「はい!」
イムヤは古鷹に教わりながらも、ゆっくりとやっていくと全員の衣服がズラリと物干し竿に並ぶと古鷹は端っこを引っ張っていく
「古鷹さん?何をしているんですか?」
「あぁ、こうすると良く乾くんですよ
イムヤさんもお願いします」
「はい!」
古鷹に指示されながら再び洗濯物を干し終わると、空を見上げると見事に快晴であり良い天気である
直ぐに洗濯物も乾くんと思い古鷹は縁側に座ると麦茶を持ってくる
「イムヤさん、一息入れましょうか?
お菓子は食べれますか?」
「い、頂きます……」
イムヤも古鷹と共に縁側に座り二人で麦茶を飲みながら一息つくがイムヤは落ち着かない様子だ
「イムヤさん、暇ですし話しませんか?
暑いので中で?」
「は、はい!」
イムヤと古鷹は、縁側から上がり部屋の中心に行くと扇風機を付け二人で涼む
「…………ここは平和ですね」
「えぇ、ここはかなり平和ですよ
最前線なのにですけどね、ふふ」
イムヤが外の景色と、特になにもしていないこの状況が何とも言えないほどに居心地が良く微笑んでしまう
「イムヤさん、どうですか?この鎮守府は」
「……最高…でしょうか、まだ分かりません
でもここの鎮守府の人達は皆さんが笑顔ですね
戦争をしてるとは思えないほどに」
「この鎮守府は、提督が望んで作り上げてくれたんですよ?私達、艦娘の為に」
古鷹は麦茶を飲みながら外の景色をじっと眺めながらのんびりとしている
次回
貴女はここの艦娘です
次回古鷹さんの健気さが伝われば良いなぁ……