奴がやらかし、犠牲者は増えていく……
ここは大本営の元帥の執務室
夜遅くまで元帥は仕事をしており目が疲れている為か眼がしばしばする
そして、コンコンと部屋をノックする者がいる
「入っていいよ」
「失礼します、元帥」
大淀は静かに扉を開けると険しい表情をしながら元帥を見つめていた
「……どうだ提督殺しは」
「………正直最悪です
あの悪夢が甦ってしまった見たいです
またです、次は海軍本部での殺人です」
大淀は元帥にその報告書を見せると元帥は頭を抱える
「くそう……木原は泳がせるためにわざと解放したのに……何故一日でバレたんだ…奴に…」
そう、元帥は木原が深海棲艦との繋がりに気付き行動を監視するために釈放させたと言うのにその日を狙い提督殺しは海軍へ偽情報を流し、木原を殺害していた
しかも彼が持っていた深海棲艦との関連する情報も全て隠滅されていた
「郷田さんも桐沢さんもあの後深海棲艦と連絡を取ろうとしていたのですが、彼等どうやら家に艦娘を『飼っていた』そうなんです
それが提督殺しに情報が漏れ……」
「クソ!!やはり奴は深海棲艦なのか!?
だが何故だ!!何故我々の動きが全て筒抜けなのだ!!!」
そう、元帥がいくら秘密裏に動いた所で提督殺しはその先を行き手を打つ前に相手を殺し情報を全て消しているのだ
まるで、わかっているかの如く
「……また明石にここを調査させますか?」
実はこの元帥の執務室に盗聴器等が無いかと疑った元帥は執務室を何度か明石と夕張に調査させてはいるがどこにも見つからないと言う
つまり、向こうは別の方法でそれを探っているのだ
「…いや、奴はもしかしたらこの大本営に裏切り者を寄越している可能性の方が高い…
大淀、明日全員の調査を行う
大元帥には私から話しておく」
「分かりました、ではその準備を」
「すまない、頼む」
大淀が執務室を後にすると一人執務室に籠り呟きながら頭を悩ませる
「提督殺しに沖縄で観測された『監視者』『歴戦の南方棲戦姫 クイーン』『戦艦棲姫ユリそして自立型艤装ケルベロス』……奴等が、本格的に動き出したって事なのか……?」
「さぁてと、今日も終わりかしらねぇ~」
女は血の付いたナイフを片手に倉庫の木箱に座りながらその中身を確認していた
目の前には二人の拘束された男、一人は脚、腕、手首を切り落とされ喉から腹部まで切り裂かれている
もう一人は無傷だがガソリンをかけられ恐怖に怯え全身を震わせながら失禁すらしている
「にしても、良くこんな風に持ってくるわねぇ?」
全ての箱の中身は、無くなっているだが箱の裏側に「駆逐艦
「さってと、殺すか」
「ま、待てよぉ!!
俺達は艦娘を『買った』だけだろぉ!?
売ってる奴を殺せよ!!
何で……何で!!」
「へぇ?売ってる奴を知ってるの?情報を言えば見逃してあげなくないわよ?」
その男は明るくなり旗風を違法に売っていた造船所について話し始めるどうやら日本ではなく海外だったらしく女はふーんと言う
「へー、良いこと聞いたわ
じゃさようなら」
女はそう言うと、近くのドラム缶を倒し中身をぶちまけていく中身は燃料でありそれが倉庫の中にある木箱に染み込んでいくと女はそれを男の回りにいくつか置いていく
「おい!約束が違うだろ!!!」
「あら?誰が、見逃すなんて言ったかしら?
私は見逃してあげなくないと言っただけで見逃してあげると一言も言ってないわよ?」
その言葉に、男の顔は青ざめていくのを見ながら女は微笑み旗風を抱えていく
「た、頼むよ!!見逃してくれよ!!
何でもするからよぉ!!
それにあんたは『提督殺し』だろ!?標的は提督とか海軍関係者じゃないのかよ!?」
女は、いや提督殺しは立ち止まり振り返ると男を睨み付ける
「はぁ?それはあんた達が勝手に呼んでるだけでしょう?私はそんな名前名乗った覚えないし、私はお前達『人間』を殺すのが好きなのよバカなの?
そろそろ煩いし、死になさいよ」
提督殺しは燃料が付いた木の板に火を着けると勢い良く火が燃え始めそれが別の壊された木箱にも燃え広がると男は恐怖する
「た!頼むよ!!話を!!」
「じゃあねぇ、愚かな人間さん?精々、炎に焼かれて己の罪を悔いたら?」
提督殺しは、倉庫の扉を閉めるとその場を後にすると倉庫の窓から大声の男の苦しむ声と燃え広がると炎が見える
「フフ、罰を貴方に……」
提督殺しは旗風を抱えながらのんびりと倉庫を後にする
次回新章!!
序章 濃霧の海域
うん、我ながら提督殺しヤバくね?とか感じてます
嫌ほら、ダークヒーローぽいけど…さ?
次回はその闇に囚われた一人艦娘の話になります
追伸
潜水艦 イムヤ
深海棲艦 イ級
自己紹介ページにて更新!!