艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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今回、轟沈描写有り
グロ表現有り
理不尽な戦いほど辛いものはない……
彼女達は運が悪かった







死の海域 三

「うぅ……恐いよぉ…」

 

 

ガンビアは船の先頭で五人の帰りを待ちながら霧の海に怯えていた

この霧の海は別名『不還の海』とも呼ばれており入ったものは戻れないとされている

全く周りが見えない霧、音もしない、

 

 

「……艦娘達遅いですね?」

 

 

「…だな、迷ったか?」

 

 

甲板に、乗組員と艦長は出ておりガンビアと共に五人の帰りを待っていた

だが、一向になっても帰ってこず艦長が部屋に戻ろうとする

 

 

「艦長、どこへ?」

 

 

「迷われても困るから汽笛を鳴らすんだよ全く…世話を……」

 

 

その瞬間前方から巨大な砲撃音が聞こえ甲板に出ていた乗組員は前方へ集まる

 

 

「何だ!?」

 

 

「砲撃音!?深海棲艦か!」

 

 

しばらく続いた砲撃音は次第に静かになると前方から一人の艦娘が走ってくる腕を負傷しながら

するとガンビアはその艦娘に駆け寄る

 

 

「リベッチオ!?どうしたの!その傷!!」

 

 

 

「はぁはぁ……ガンビア!!

急速旋回!!この海を引き返して!!」

 

 

「え!?み、皆は…」

 

 

「良いから!!早く!!貴女だけでも……あ」

 

 

リベッチオは突然震えながら振り返ると左足に何かが噛み付いており全身をゾッとさせる

 

 

「いや!!いや!!助けてガンビア!!!」

 

 

「え?え!?リベッチオ!?」

 

 

瞬間リベッチオは霧の向こう側に左足の何かが凄い勢いで引きずり込んでいくその手を取ろうとするが手は空を切りリベッチオを海面に引きずりながら「いやぁぁぁぁぁぁ!!!!」と叫びながら霧に消えるとグシャァ!!と嫌な音がする

 

 

「え………リベ…ッ…チ……オ?」

 

 

その瞬間、ガンビアの隣に何かが投げ捨てられ恐る恐るそれを見るとそれは

 

 

「あ、あぁぁ……!!

あぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!!!」

 

 

先程まで話していたリベッチオの生首であったその顔は恐怖に歪み静かに海に沈んでいく

 

 

「アはハ?うるサいの死ンだ?身体かルいねェ?」

 

 

ガンビアの目の前に何かがこちらに近づいてくる両手に何かを引きずっている

 

 

「お前ら!!スポットを目の前の何かに当てろ!!

あと急いでエンジンをかけろ!!!急速旋回してこの海を逃げるぞ!!」

 

 

乗組員は急いで二つのスポットライトを当てるとその姿が露になる

 

 

「何だありゃ……人?」

 

 

「違う!!深海棲艦だ!!

おいアイオワ達はどうした!?」

 

 

「嘘…嘘嘘!!何で!何でいるの!?」

 

 

その姿は、フードを被った女の子

歳は恐らく16位でありそこそこの身長とパーカーを着ておりフードを被っている

だが爪は異常に伸び、尻尾は二つに別れているそして何よりも恐ろしいのは

その掴んでいる物は人型をしており尻尾も口がありそれぞれ加えている

 

 

「せ、戦艦…レ級…?」

 

 

それは戦艦レ級に酷似していたが、

従来の物は尻尾が一本でありこれよりも更に幼い

 

 

「眩シいナァ?」

 

 

戦艦レ級?(以降レ級)は両手に持っている何かをスポットライトに直撃させライトを破壊する

一つは海に一つは甲板に乗り、乗組員に直撃する

 

 

「いてて、あいつ何を投げて……う、うわぁぁぁぁ!!

 

その乗組員は、すぐさまそれを退けるとそれは先程までアイオワの艦隊に居たジャービスだった両腕は不自然な方向に曲がり首が一回転しており眼から血を流したまるで玩具の人形のようになっていた

 

 

「撃て!!撃てぇ!!!」

 

 

乗組員は船にある、機関銃でレ級を撃つが服がそれを弾き一切当たらない

すると尻尾から二つの影を落とし頭を押さえる

 

 

「うるサイなァ!」

 

 

瞬間レ級は跳躍すると甲板に飛び乗りると同時に機関銃を使っていた乗組員を尻尾で上半身を噛みちぎる

噛みちぎられた下半身からは大量の血液が吹き出し甲板を赤く染める

 

 

「うわぁ!!!来るな!!来るな!!!」

 

 

乗組員は持っていた武器で応戦するがレ級には一切ダメージを与えられない

それどころか、どうやらレ級の怒りを買ったらしい

 

 

「うルさいワよォ?」

 

 

瞬間レ級は走りだし、甲板に居る乗組員達を虐殺し始める尻尾で噛みちぎり海に落とし爪で引き裂く等まるで子供と大人と言うほどに一方的な戦いに乗組員は逃げるしかなかった

 

 

「クソ!!こうなったら!!」

 

 

艦長は急いで、倉庫に走っていくと鍵を開け中に居る乗組員を退けると急いで艦娘の鎖の鍵を開ける

 

 

「ちょ、ちょっと!?艦長何してんの!?」

 

 

「そうですよ!!商品を……」

 

 

「黙れ!!おい貴様!!お前は艦娘なんだろ!

ならあれを何とか……」

 

 

と言いかけた瞬間船が爆発に揺れる

どうやらレ級は殺し終えた後この商船を破壊するつもりらしい

 

 

「外に出ろ!!そして戦え!!」

 

 

艦長に言われるが艦娘は虚ろな眼をしており「クソ!!」と言うと倉庫を出ていく

だが、次の瞬間ある光景が窓から目に入り絶望する

 

 

「おい……何するつもりだあれは…」

 

 

それはレ級が二本の尻尾をまとめており空に振り上げていたその行為を察した艦長は走ってその場を逃げようとするが

 

 

「割レば簡単ダヨネェ?」

 

 

レ級は尻尾を振り下ろすと衝撃と共に商船が横にバックりと割られ真っ二つになる

その衝撃で船の両端は空に向かい上がり静かに沈んでいく

その時倉庫に居た艦娘は衝撃に驚いたが船が沈んでいることに気付き艤装を付けようとするが他の荷物が頭に直撃し気を失ってしまう

片手を艤装に突っ込んだまま

 

 

「あ、あぁ……船が…」

 

ガンビアは外でその光景を見ながら、近くに倒れているアイオワ達の世話をしていたがアイオワはボロボロになりながら立ち上がりレ級へ主砲を向ける

 

 

「や、辞めようよ!!あんなのに勝てないよ!!」

 

 

「ばっか…ね!最後に一撃でも……」

 

 

だが、その視線にレ級は気付きこちらに走って近付いてくる

 

 

「食らえぇぇぇぇぇ!!!!」

 

 

アイオワは主砲を撃つがレ級は意図も容易くそれを尻尾で弾き返しアイオワの腹部にもう片方の尻尾を当て

 

 

「死ネ」

 

 

ゼロ距離で放つとアイオワは爆煙と共に吹き飛ばされ沈んでいく

 

「ば…け……も…の…め…」

 

身体に大きな穴を開けながら

すると、レ級はガンビアに向き直ると尻尾の主砲を二門顔に近付ける

 

 

(だから……言ったのに…止めようって……)

 

 

涙を流し、その時を待ち全ての艤装を落とすと霧の海に二門の主砲音が静かに木霊した

 

 

 

 




次回

流されて小笠原島?

次回から本編です
どこかの小説でのレレレに影響されましたぁ(登場は予定していたけど)
長くなって申し訳ない
ガンビアちゃん……すまん生かす訳には行かないんだ…

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