「では、佐渡提督グラーフさんをよろしくお願い致します」
「おう、任せな
彼女は俺が守るさ」
「くれぐれもご注意を
何をしてくるのか分かりませんからね」
佐渡と大淀は話を終えると別れ、大淀は大本営へと帰っていき佐渡は頭をかきながらのんびりと戻っていく
「存在しない艦娘ねぇ……
全くお偉いさんの考えることは本当に良くわからねぇもんだな……」
のんびりと、鎮守府に戻り提督室の扉を開くとそこには大井とグラーフしか居なかった
「あら?他の奴等は?」
「皆さん、色々あるからってどこかにいきましたよ?」
「そっか」
「アトミラール!!!」
すると、グラーフが佐渡に詰め寄り顔を近付けてくる
「お、おぅ?どしたグラーフ?」
「ここでは!!出撃がないと言うのは本当か!?」
佐渡は、後ろにいる大井を見ると首を振っており何となく状況を察する
「あー、そうだよ?ここでは基本的に出撃はないよ」
「何故だ!!今、深海棲艦は進行を続けている!
なら我が鎮守府も出撃しないと……」
「わたー!」
「いたっ!」
そこまで、言うと佐渡はグラーフの頭にチョップを加えると頭を撫で隣を通り抜ける
「おいおい、真面目ちゃんだなおい
大井に似てるな!」
「私がしっかりしないとこの鎮守府駄目になると思うのですが?」
「それもそうだな!!アハハ!」
「アトミラール!!」
「まぁ、座れグラーフ」
佐渡は、ゆっくりとソファに座ると近くにあった煎餅を噛りながら指示をするとグラーフも対面に座ると大井は佐渡の隣に座る
「今の戦況は聞いたか?」
「あ、あぁ……かなり良くないのだろ?」
「まぁな、だが今無理に出撃するのは馬鹿なんだよ」
「な、何故だ!?」
佐渡はお茶をぐいっと飲み干し口の中をお茶で潤す
「考えても見ろ、現在深海棲艦は日に日に強くなっている
お前の運んでいた商船が通った霧の海域
昔あんなのは無かった
それこそ、歴戦種なんていなかったし、深海棲艦もそこまで強くなかったのさ
まぁ例外は居たみたいだけどな
ここは、どこぞの世界より深海棲艦が異常に強い
今出撃するのは愚策何だよ
それこそ、ただ無意味に艦娘を死なせるだけだ」
「だが!!」
「奴等は考える俺達と同じ思考がある
なら先に手を出させ俺達はそれに対策し確実に潰すのが一番だ
幸い奴等は強くはなっているがこちらの戦力を完全に把握してるわけではない」
「それでも!!海域を解放しなくては……」
佐渡は、反論するグラーフに溜め息を付きながら頭を撫でる
「そう焦るな
焦りはミスを油断を招く一番やってはいけない行為だ
どんなときでも余裕を持て」
撫でられているグラーフは、手を弾くと佐渡に向かい再び詰め寄る
「ならば!!『我々を犠牲』にすれば……」
「おい」
「っ!」
グラーフがその言葉を発した瞬間に一気に佐渡の態度が変わる
先程の穏やかな物ではない確実に殺意と怒りの籠った雰囲気になる
「口には気を付けろグラーフツェッペリン
二度とその言葉を言うな命令だ」
「だ、だが……我々は…軍人だ…
勝利…せねば…」
その真面目な答えに佐渡も雰囲気を戻し溜め息をつく
「真面目だねぇ…全く
少しは肩の力を抜けって」
「……すまない出過ぎた真似だとは思うのだが…」
「別に良いことだとは思うよ?
でもな俺もお前達を失いたくないんだよ
だって、聞いただろ?霧の海域の話」
「あぁ……私を護送した六人が轟沈したと」
「そんな海に普通行かせるか?
勘弁してくれ」
佐渡は落ち込んでいるグラーフを見ていながら考えているとあることを思いつく
「そうだ!!グラーフ!
お前、秘書艦やれよ!」
「「え(は)?」」
大井とグラーフは、二人同時に佐渡を見る
「お前に、ここでの暮らしを教えてやる
だから、迎えが来るまで俺の秘書艦をやれ!!
良し!これで決まり!」
「待ってください提督それは私が許しません!」
「え?何で?」
「貴方!!私が居ないとサボるでしょうが!!」
グラーフの目の前で二人が喧嘩をしているが、一人考え事をしていた
(秘書艦……やってみたいな…)
「分かった!やろう!」
「お!マジで!やったぜ!」
「ちょっとぉ!!」
こうして、新任グラーフの秘書艦としての初の任務が始まる
次回
グラーフの秘書艦任務
次回からグラーフの秘書艦任務が始まります