「足、痛くないか?」
「痛いな…これは治るのか?」
「あー、多分な」
佐渡は、グラーフをおんぶしながら鎮守府へと帰路に付いていた
因みに、船長はと言うとグラーフの足を撃ち抜いたのがムカつき同じように両足撃ち抜き船を蹴飛ばし小笠原から離れさせるように流した
「アトミラール……すまなかった…」
「ん?何が?」
「……村山元帥の件だ
私は、貴方が私を守ってくれたのを分かっていたのに拗ねていたからな」
「いやいや、あれは俺が悪いんだよ
本当にごめんな、グラーフ二度とやらないと誓うからさ?許してくれ…」
「いや、あれは私が……」
「いや、俺だって……」
と、二人で言い合いをしていると同じことを言い合っており笑い始める
「あはは、全くアトミラールは譲らないな」
「ばっかやろ、悪いのは俺なんだよ!
お前は悪くないよ
本当に、でも良かったよお前が誘拐されたんじゃないかって怖くて怖くて…
俺は海に出られないからな」
「……それに関してはすまない
私の不注意だ、叢雲に出るなと言われていたのに出てしまった」
「そこはお前が悪いなー
後で、叢雲にキチンと言って謝罪しとけよー?」
「了解したよ、アトミラール」
そこまで言うと、グラーフは佐渡の背中に身体を預けると佐渡が頬をかきながらいう
「あのー、グラーフさん?そんなに身体を密着させられますと
その……胸がですね?」
「……エッチだなアトミラールは」
「いやこれは仕方ないんじゃないですかねぇ!?」
佐渡がツッコミを入れるとグラーフはフフと笑いながら更に身体を密着させてくる
「当てているし、アトミラールを試しているんだぞ?」
「おぉぅ、それはそれは俺試されてる~」
すると、グラーフは佐渡の耳元に口を近付けると小さな声で
「かっこよかったぞ、アトミラール
助けてくれてありがとう」
「そうだろ~かっこよかったろ~
助けるのは当たり前だお前を預かる身何だからな!」
佐渡が自信満々に言っているとグラーフは耳元にキスをする
「惚れそうだよ、アトミラールに」
「おまっ!ちょっと!?グラーフさんや!?」
「ふふ、冗談だ」
「やめろよなー!そう言うの!」
佐渡が笑いながら言っているがグラーフは更に強く佐渡を抱き締めると「嘘だけどな」と呟く
「あ、そうだグラーフお前の配属先だけどな……」
「ふふ、実はなもう決めているんだ
私のワガママ聞いてくれるか?」
「おう?良いぜ俺が出来る範囲でな」
「なら、言わせて貰おうか私が行きたいのはーーー」
次の日
提督室にて
「と言うことで、本日より正式に配属されることになった
グラーフツェッペリンだ」
「……お前、ここの事嫌がって無かったっけ?」
「まぁ、こうなるわよね」
「グラーフさん!!小笠原所属になるんですね!!」
「良いじゃない?空母が来たのよ、戦力増強だわ」
「これからよろしくネー!グラーフ!!」
「司令官が、とうとう海外艦まで手を出すとは凄いわね」
「こらー、イムヤー?下手なことを言うんじゃねぇぞ~
」
結局、グラーフは小笠原鎮守府に配属されることになった本人たっての強い希望だそうで正直大淀さんも「佐渡提督なら大丈夫でしょう」との事である
「では、アトミラールこれからもよろしく頼むぞ
私はここにいても構わないのだろ?」
「ま、いっか
ようこそ、小笠原鎮守府へ
君の着任を心より歓迎するよ?グラーフツェッペリン」
二人は握手を交わし、微笑み合う
「それと、貴方の心もいつか奪って見せよう」
「「「「……は?」」」」
「ワッツ?」
最後に特大の爆弾を投下して
架空の空母 グラーフツェッペリン end
次回
次はあそこに行こうかな?
罪は償わないとね?